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小ネタ

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『さむわんへるつ』に関する小ネタについてまとめるページです。



ロングホープズの元ネタ

お笑いコンビの「アルコ&ピース」(通称:アルピー)がモデル。このことは、『MEN’S NON-NO』2025年11月号のインタビューで作者本人(ヤマノエイ氏)が明言されている。

「アルコ&ピース」は平子祐希(ひらこ・ゆうき)氏と酒井健太(さかい・けんた)氏のコンビ。太田プロダクション所属(2025年現在)。基本的に、背の高い平子氏がボケ、背の低い酒井氏(愛称:チャンサカ)がツッコミ。酒井の「酒」→「アルコール」→「アルコ」、平子の「平」は「平和」の平→「ピース」という、名字からの連想を合わせたコンビ名。
2006年にコンビ結成。各種賞レースにも数多く出場し、優勝にこそ恵まれなかったものの好成績を収めた。とくに『THE MANZAI 2012』(フジテレビ系列)では「忍者」ネタで審査員全員の票を集め、最終決勝に出場して名を上げた。2013年から2016年まで深夜ラジオ『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)のパーソナリティ、2016年から『アルコ&ピース D.C.GARAGE』(TBSラジオ)のパーソナリティを務める。

「ロングホープズ」は英語版では"LONG HOPES"(※youtubeの"MANGA Plus by SHUEISHA"チャンネルに、英訳版漫画+日本語音声のボイスコミック動画がある)。コンビ名の由来の説明は作品内でも作品外でもなされていない。long hopeは「ずっと待ち望む」「長い間の願い」といったニュアンスか(have long hoped that~ で「~をずっと待ち望んでいる」となる)。
日本で販売されているたばこの古くからの銘柄に「ピース」とともに「ホープ」があり、「ホープ」にはかつて「ロングホープ」と通称される長いサイズのものもあった……ので、その辺ともかかってるのかも?

「ロングホープズ」も大瀬良(おおせら)・小山(こやま)のコンビ。文字通りの大・小の体格差コンビとなっている。なお、モデルの「アルコ&ピース」も身長差コンビである。
「大瀬良」は特徴的な苗字であるが、長崎県にまとまった分布がある。あるいは広島カープの大瀬良大地投手から着想されたものかもしれない。

ヤマノエイ氏、アルコ&ピースにいじられる

2025年10月28日放送の『アルコ&ピース D C GARAGE』で、本人たちからも話題にされている。(33:00あたりから)

この放送の中で、
ヤマノエイさん、どう? いじってやったよ。嬉しい? 嬉しいべ?
ジャンプのケツのコメント書けよ。「いじられた! チャンサカにいじられた! チャンサカ(さん)にいじられたー!!」って。
といったやり取りがあり、実際に#10 覚えてないよの巻末作者コメントでそのことについて反応している。

「月ミド」とチョコレートピーナッツのコラボ

#7 ライバルだからでの、くらげの「見て、チョコレートピーナッツ。昔、月ミドでコラボコーナーやってたよね?」というのは、D.C.GARAGEの "直火ローストのコーナー" (明治アーモンドチョコレートとのコラボ) が元ネタである可能性がある。

くらげの親友「野田」「村上」の元ネタ


お笑いコンビ「マヂカルラブリー」の "野田" クリスタル と "村上" が名前の由来と推測されている。

2025年12月4日(木)放送のマヂカルラブリーのオールナイトニッポン0(ZERO)でも、"マヂカルラブリー" 本人たちがさむわんへるつを少しだけ話題にしていた。
話としては「漫画家に自画像を描いてもらいたいね」という流れから、以下の会話となっていた。
野田「これ話したっけ? さむわんへるつ、今ジャンプでやっているラジオの漫画なんですけど」
野田「あれに村上、野田が出てくるんだけど」
村上「あ、ええ?!」
野田「嬉しいっすね」
村上「わ、見よ!」
野田「わかんないっすよ、たまたまなのかもしれないですけど。ヒロインの子の友達として出てきて」
村上「もしかしたら、ラジオを聞いてくれているかもしれないですからね」
村上「そういうの嬉しいっすね。やっぱ、やっていて良かったなと思いますね」

ミメイの友人の名前の由来


#20 欲しいものにて、ミメイの友人が「中谷」「阪本」と判明。
これはお笑いコンビ「マユリカ」が由来ではないかと推測されている。

リスナーのネーミングとモチーフ

主要キャラクター(ネタ職人たち)にはモチーフとして動物が設定されているようで、モチーフの動物の名前がキャラクター名に含まれていたり、外見や小物などに反映したりすることがある。
ラジオネーム(RN)や人物名のネーミングについて、作品内でも作品外でも、あるいは作品内の理由(作品内のキャラがどうしてそのラジオネームを名乗ったか)でも作品外の理由(作者のヤマノエイ氏がどうしてそうネーミングしたか)でも、(おそらく)明らかにはされていない。
この「小ネタ」のページでは、そうしたモチーフやネーミングについての推測・憶測について記す。作中で明らかになった確定事項は、登場人物のページへ。

森にふくろう(森ふく)/梟森未明
  • モチーフとなる動物はフクロウ。その仲間(フクロウ科の鳥。ミミズクなど)も含んでいるようである。フクロウの仲間の中には、羽角(うかく)と呼ばれる、「耳」や「ツノ」のように見える羽毛をもつものがあるのだが*1、ミメイには羽角のような癖毛がある。超デフォルメ時にも、羽角が特徴として残されている。フクロウは夜行性であり、深夜ラジオを題材とする作品にふさわしい動物と言える。なお、フクロウは神話などでは知恵の象徴としてイメージされる動物であり、成績優秀なミメイと重なるかもしれない。
  • RN「森にふくろう」は、作品内的にはシンプルに苗字をひねったのものと見ることができる(ひねった……と言うにはひねり切っていないところがミメイらしい)。メタ的には、ふくろうモチーフが先に立って名前とラジオネームが設定されたのではなかろうか。
    • 「森のふくろう」でないのは、上方に「森乃福郎」という落語家がいるからかもしれない。当代(2代目)の師匠に当たる初代森乃福郎(1935~1998)は、テレビのワイドショーやラジオ番組で司会を務めたほか、俳優・漫談など各方面で活躍した。バラエティ番組の司会を務めた芸人(落語家)の草分け的な一人である。
うなぎポテト(うなポテ)/水尾海月
  • モチーフとなる動物はクラゲ。髪型がクラゲを思わせ、後ろ髪が「足」(生物学的には「口腕」という)、ほつれ髪が触手のようなラインを描いている。極端にデフォルメした際には、クラゲのシルエットに表情を付けて描かれる。クラゲはすべてが夜行性というわけではないが、水族館などでは暗い環境下で展示されることが多い。海"月"という漢字表記もあり、「夜」のイメージと結びつきやすいかもしれない。
  • うなぎポテト」というラジオネームは、ことわざ(慣用句)「山の芋が鰻になる」に由来すると推測される。「山の芋が鰻になる」とは、「あるものが別なものに変化する」「起こるはずのないことが実際に起こる」あるいは「意外な出世をする」といった意味の喩え。
    • ヤマノイモ*2とウナギはまったく別物のようではあるが、細長く、ぬめりがあり、「精がつく」とされた食物という点では共通性がある。なんならヤマノイモは「山の鰻」とも言われる。
    • "potato" はジャガイモを指し、広くはサツマイモ(sweet potato)も含む。ヤマノイモは英語で "Japanese yam"。ヤマノイモとジャガイモは植物学的にはかなり隔たりがあるのだが、ここは日本語で「いも」と呼ばれるもののわかりやすさを優先していると思われる。
  • 作品内的には、由来を聞かれたくらげがボケで返した回がある。くらげがなぜこのラジオネームをつけたのか、本当の由来についてはストーリーが用意されている気配がする。
  • ラジオネーム(と下の名前「海月」)は、本作のプロトタイプと言える作品『金曜ミッドナイト・トーキング』(以下「金ミド」。別項参照)のヒロイン「瀬尾海月」*3から受け継がれている。「金ミド」の結末は、リスナー仲間で密かに好意を寄せる女子が実は……という「思いがけない変化(正体開示)」によってカタルシスが生じるため、そのプロットから「うなぎポテト」がネーミングされたのかもしれない。ご存知のように、同じ展開は本作#1 ラジオネーム うなぎポテトでもあるが、本作はそこからストーリーが始まることになる。
  • なお「うなぎポテト」略して「うなポテ」の名で、 うなぎ入りのポテトサラダを出している居酒屋・料理屋もある。
バトルえんとつ(バトえん)
  • 「バトルえんぴつ」(スクウェア・エニックスの商標)、通称「バトエン」が元ネタと推測されている。1990年代に発売された。鉛筆を一種のサイコロ代わりにして、側面に書いてあるメッセージに従うことで「バトル」ができる。
バットばつ悪/赤羽ナツ
  • モチーフとなる動物はコウモリ。アクセサリーなどにコウモリのモチーフがちりばめられている。
  • RN「バットばつ悪」は、サンリオのキャラクター「バッドばつ丸」のもじりと思われる。「バッドばつ丸」は、あまのじゃくなペンギンのキャラクター。「バット(bat)」はモチーフのコウモリに対応。
えびのおすし/海老奈朱里
  • モチーフとなる動物はエビ。名字に「海老」が含まれ、名の「朱里」もシュリンプからか。おさげ髪がエビフライを思わせる。デフォルメされるとエビフライ状になる。
  • RN「えびのおすし」は、子供向けの防犯標語「いかのおすし」をもじったものと推測される。
冷やし中華の鉄人/狩野虎乃
  • 下の名前にトラを含む。
  • 1990年代にフジテレビ系で放送されていた料理対決バラエティ番組『料理の鉄人』において、番組側で待ち受ける中華料理担当者「中華の鉄人」と、日本の町中華を代表する料理の一つ「冷やし中華」を合わせたものだろう。悠久の歴史に絢爛たる宮廷料理、広大な領域に花開く四川・広東など多彩な料理文化……それら中華料理すべてのグランドマスターといった趣の「中華の鉄人」に、三文字加えるだけでずいぶん落差が生じる。
抜けないで二遊間→離脱しないで中継ぎ/城熊晋太郎
  • 野球好きの人物であり、RNも野球に関連するネーミング。
  • 「二遊間」は二塁手(セカンド)と遊撃手(ショート)の守備位置の間。内野の中でも間隔が広く、また打球がもっともよく飛んでくるとされており、二塁手と遊撃手の連携が重要な守備の要。鋭い打球がここを抜けるとセンター前ヒットとなる。彼の贔屓の球団は二遊間の守備が弱いらしく、祈るようなラジオネームだろうか。
  • #38 見てなねでは、ラジオネームを「離脱しないで中継ぎ」に改めた。中継ぎ投手が離脱しがち、ということで、彼の贔屓球団は投手不足なのであろう…… 読者の中には特定の球団(たとえば自分の贔屓球団)を想像しちゃった人もいるとか。
  • 苗字はシロクマ(ホッキョクグマ)。
  • 球界で「晋太郎」というと、大阪桐蔭高校→阪神タイガース→MLB(アスレチックス、オリオールズなど)→横浜DeNAベイスターズの藤浪晋太郎投手が有名。
恋のチューペット/鎌桐竜司
  • ラジオネームは「恋のキューピッド」のもじりだろうか。
  • 「チューペット」はポリエチレン製の筒状容器に清涼飲料を詰めたもの。真ん中にくびれがある。子供は夏場に冷凍庫で凍らせて食べた。「チューペット」は前田産業の登録商標であるが2009年に生産中止。類似の商品が各社から出ている。
  • モチーフとなる動物はカマキリ。カマキリの頭部を思わせる三角形の輪郭をしている。
  • かまきりりゅうじ」という名前は、工藤直子の詩集『のはらうた』に登場するカマキリのキャラクターと同姓同名。
  • 『のはらうた』は国語の教科書にも掲載されることがあり、代表的な詩に「おれはかまきり」がある。この詩では、かまきりりゅうじが自分自身を力強く語り、「おれは げんきだぜ」と自信に満ちた姿を見せ、夏の暑さや生命力を象徴するような存在として描かれている。
  • 『のはらうた』は、野原にいる生き物や自然のものたちが、それぞれ自分の言葉で詩を語るという形式の作品である。
超町長/猫田良介
  • 苗字に猫を含む。RNは、彼が公務員であることからか。
ノイズキャンセリングジャンキー(ノイキャン)/鷹山零時
  • 苗字に鷹を含む動物ネーム。ネーミング含め、ミメイと対比的な設定であるという指摘がある(→登場人物#鷹山零時参照)
グミはお菓子に入りますか?(グミおか)/綿貫もこも
  • 苗字の「わたぬき」に「たぬき」が隠れている。下の名前(もこも)は綿のもこもこしたイメージとの連想だろう。
ヘイトフルエイト/宮本英人
  • 名前にエイが入っている。
  • 「ヘイトフル・エイト」はクエンティン・タランティーノ監督の映画(2015年公開)。
コメット
  • #1 ラジオネーム うなぎポテトで登場。本作のプロトタイプ「金ミド」では、ヘイトフルエイトこと宮元の元相方・八巻のラジオネームであるが、本作では果たして。
増えるもずく
  • #18 被ったのリアクションメール紹介で登場。理研ビタミンの乾燥カットわかめ「ふえるわかめちゃん」のもじりだろう。
ボビーホワイトデー
  • #18 被ったのリアクションメール紹介で登場。日本では千葉ロッテマリーンズの監督(1995, 2004-2009)を務めたことで知られる「ボビー・バレンタイン」のもじりだろう。
ひらめきのトリ

舞台(ロケ地)

第13話のショッピングモール
  • #13 消せないよの舞台となった印象的なショッピングモールの街並みについて、神奈川県川崎市にある複合商業施設の「ラ・チッタデッラ(イタリアのヒルタウンをモチーフ)」に似ているため、これをモデルにしたと噂されている。
第31話・第32話の舞台
第39話の東西ラジオ
  • #39 調子のいい日の舞台となった東西ラジオについて、東京都千代田区有楽町にあるラジオ局「ニッポン放送」の本社である「糖業会館・ニッポン放送本社ビル」に似ているため、これをモデルにしたと噂されている。

『金曜ミッドナイト・トーキング』

『さむわんへるつ』の作者であるヤマノエイ氏のデビュー作 (読切) で、21年11月期JUMP新世界漫画賞を受賞。
漫画はジャンプ+で公開されている。
画風が今と異なりリアル寄りで「アフタヌーン系」などの意見も。

物語としては、主人公「佐々木 未明」はラジオにネタ投稿を続けるが、まったく読まれない。次第に未明は精神的に追い込まれるが、知り合いの若手芸人「宮元 (RN:ヘイトフルエイト)」のアドバイスで立ち直り、未明のネタが採用される…。といったもの。
さむわんへるつと同じく深夜ラジオを舞台にしており、共通点を感じさせる部分も多いが、登場人物の名称など少し異なる部分がある。
さむわんへるつ 金曜ミッドナイト・トーキング
梟森 未明 (RN:森にふくろう) 佐々木 未明 (RN:米なし玄米)
水尾 海月 (RN:うなぎポテト) 瀬尾 海月 (RN:うなぎポテト)
ロングホープズ (大瀬良・小山) ロングホープズ (一ノ瀬・森下)
宮本 英人(RN:ヘイトフルエイト) 宮元 (RN:ヘイトフルエイト)
また『金曜ミッドナイト・トーキング』で提示されたテーマは、さむわんへるつでも目立たない形で消化されている。
  • 送るネタが採用されず、未明が精神的に追い込まれる
  • 「ラジオが嫌いになった?」と海月に心配される
    • #7 ライバルだからで、ミメイが月ミドのコラボグッズが買えなくて落ち込んでいると、くらげから「ラジオが嫌いになった」と勘違いされる
  • 追い詰められた未明に対して宮元が「楽しむこと」が大切と伝える
『金曜ミッドナイト・トーキング』では "重く暗いトーン" で葛藤が描写されたが、さむわんへるつでは "軽く明るいトーン" のギャグテイストやすれ違いに置き換えられたのが特徴である。

「さむわんへるつ」で金曜から月曜に曜日が変更されたことについては、金曜日では「翌朝(※実際には当日だが)学校で話をするシチュエーション」が作れないからではなかろうか。『週刊少年ジャンプ』が月曜日発売であることも関係するかもしれない。

『金曜ミッドナイト・トーキング』の詳細については、こちらを参照されたい。(→『金曜ミッドナイト・トーキング』)

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最終更新:2026年06月29日 14:55

*1 日本語では、フクロウ科の鳥のうち羽角のあるのが「ミミズク」、ないのが「フクロウ」……と一般に言われる(英語ではどちらもowl)。だが、最大級のフクロウ科の種であるシマフクロウには羽角があるなど、呼ばれ方は必ずしも一貫していない。

*2 「山芋」「山の芋/ヤマノイモ」「長芋」「自然薯」「大和芋/ヤマトイモ」の関係は、慣用名・食材名と植物学上の和名の違いも含めて甚だややこしい。ここではヤマノイモ科ヤマノイモ属の日本原産種 Dioscorea japonica、標準和名を「ヤマノイモ」とよぶ植物で、自然に生えていることからジネンジョ(自然薯)とも呼ばれているものを指すこととする。

*3 苗字が瀬尾から水尾に微妙に変更されているが、生物のクラゲは「海月」のほか「水月」などと漢字表記されることから、「クラゲ」というモチーフにより寄せるものだろうか。