「さてと、どうしよっか。まじで」
館内部。とある一室に五人の無限桃花がいる。
その中で最初に口火を切ったのはおしゃべりだった。
「まだ結構残ってはいるみたいだけどどれがあの騎士なのかはわからないわね」
と眼鏡桃花が相槌を打つ。それを聞いて、おしゃべりの横で丸まってた探知桃花が懐から地図を取り出す。
「やっぱり便利だなー。お前の能力。今どのへんかな」
「えと、あの……広間から出て、その、下の階から殲滅しているみたいですね。残りの無限桃花は51人です」
大人桃花が煙草をくわえて、火を付ける。
「総勢173人と言ってたから既に3分の1まで減らされたというわけか」
煙を吐く。眼鏡桃花が露骨に煙たそうにしたので大人桃花が灰皿に煙草を押し付ける。
場を沈黙が包む。この先どうするべきなのか。桃花にはわからなかった。
沈黙が嫌なのか、おしゃべり桃花が探知桃花の地図を覗く。
「そういえばハルトシュラーはまだこの館にいるの?」
「えっと……そうですね。屋上にいるみたいです」
探知桃花が一番小さな地図を指す。屋上の見取り図が書かれた地図には赤い点が点滅していた。
「それでこれがあの騎士です」
今度は違う同じような模様が続く地図を取り出す、白い点を指す。白い点の正面には灰色の点が動いていた。
白い点が一直線に動き、灰色の点の当たる。灰色の点がパッと消えた。また一人仲間がいなくなった。
「残っている奴らと手を組んで総攻撃でも仕掛けてみるか」
「返り討ちに合いそうね。そもそもあっちもこちらを探知できるみたいだしすぐにばれるわね」
おしゃべり桃花が提案してみるがすぐに眼鏡桃花が否定した。おしゃべり桃花が口を尖らせる。
「じゃあ何かあんのかよー。正直自殺なんざしたくないぞ」
「そうね……」
眼鏡桃花が眼を伏せて、考えに耽る。大人桃花が懐から取り出し、煙草に火をつけた。
「ちょっと。少しくらい禁煙してくれないかしら」
「これをくわえているほうが頭が冴える。……気がする」
大人桃花がそっぽを向いて、煙を吐く。白い煙が宙を漂っていたがすぐに空気に溶けていった。
「君は何かないか?」
「えっ」
唐突に訊ねられて、変な声が出る。周りを見れば、みんなの視線が桃花に刺さっている。
何か言わねばならない。桃花が頑張って頭を捻る。
「……あの騎士はこの館のギミックについては知っているのかな」
「えっとですね。知らないみたいですよ。ギミック使って逃げている人は追いかけてないみたいですから」
成功するなんて思えない、あまりにも無謀な作戦が桃花の頭に浮かんだ。
仮に桃花が司令官でこんな作戦を部下に下したら、間違いなく首が飛ぶであろう。
だけど桃花はほかに浮かばなかった。この状況を打開できる策が。
桃花は意を決してその作戦を提案した。
館内部。とある一室に五人の無限桃花がいる。
その中で最初に口火を切ったのはおしゃべりだった。
「まだ結構残ってはいるみたいだけどどれがあの騎士なのかはわからないわね」
と眼鏡桃花が相槌を打つ。それを聞いて、おしゃべりの横で丸まってた探知桃花が懐から地図を取り出す。
「やっぱり便利だなー。お前の能力。今どのへんかな」
「えと、あの……広間から出て、その、下の階から殲滅しているみたいですね。残りの無限桃花は51人です」
大人桃花が煙草をくわえて、火を付ける。
「総勢173人と言ってたから既に3分の1まで減らされたというわけか」
煙を吐く。眼鏡桃花が露骨に煙たそうにしたので大人桃花が灰皿に煙草を押し付ける。
場を沈黙が包む。この先どうするべきなのか。桃花にはわからなかった。
沈黙が嫌なのか、おしゃべり桃花が探知桃花の地図を覗く。
「そういえばハルトシュラーはまだこの館にいるの?」
「えっと……そうですね。屋上にいるみたいです」
探知桃花が一番小さな地図を指す。屋上の見取り図が書かれた地図には赤い点が点滅していた。
「それでこれがあの騎士です」
今度は違う同じような模様が続く地図を取り出す、白い点を指す。白い点の正面には灰色の点が動いていた。
白い点が一直線に動き、灰色の点の当たる。灰色の点がパッと消えた。また一人仲間がいなくなった。
「残っている奴らと手を組んで総攻撃でも仕掛けてみるか」
「返り討ちに合いそうね。そもそもあっちもこちらを探知できるみたいだしすぐにばれるわね」
おしゃべり桃花が提案してみるがすぐに眼鏡桃花が否定した。おしゃべり桃花が口を尖らせる。
「じゃあ何かあんのかよー。正直自殺なんざしたくないぞ」
「そうね……」
眼鏡桃花が眼を伏せて、考えに耽る。大人桃花が懐から取り出し、煙草に火をつけた。
「ちょっと。少しくらい禁煙してくれないかしら」
「これをくわえているほうが頭が冴える。……気がする」
大人桃花がそっぽを向いて、煙を吐く。白い煙が宙を漂っていたがすぐに空気に溶けていった。
「君は何かないか?」
「えっ」
唐突に訊ねられて、変な声が出る。周りを見れば、みんなの視線が桃花に刺さっている。
何か言わねばならない。桃花が頑張って頭を捻る。
「……あの騎士はこの館のギミックについては知っているのかな」
「えっとですね。知らないみたいですよ。ギミック使って逃げている人は追いかけてないみたいですから」
成功するなんて思えない、あまりにも無謀な作戦が桃花の頭に浮かんだ。
仮に桃花が司令官でこんな作戦を部下に下したら、間違いなく首が飛ぶであろう。
だけど桃花はほかに浮かばなかった。この状況を打開できる策が。
桃花は意を決してその作戦を提案した。
つづく