創作発表板@wiki

BL-1-057

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

中学生×小学生:2


1-049からの続き

57 :49:2009/08/22(土) 20:42:36 ID:kkQNkOEA

ラブが足りなかったかな

58 :49:2009/08/22(土) 20:43:38 ID:kkQNkOEA

 大声を出されてはたまらない。
 周りを見渡すと、近くの家の、垣根のすぐ内側のところに、洗濯物が干してあるのを見つけた。
 僕は男の子の手を引っ張りつつ、その家の敷地内に入った。
 そして干してある女物の下着を手に取り、丸めて、男の子の口のなかに突っ込んだ。
 ビニール紐を、彼の口から首の後ろにかけて何度もぐるぐる巻いて、下着を吐き出さないようにした。
 男の子が何度かうめいた。

 僕は人気のないところないところへと男の子を誘導していった。
 一度逃げ出そうとしたが、もともと僕のほうが足が速いうえに相手はビニール袋をかぶったままだったので、簡単に捕まえることができた。
 罰として、地面に転がし、股間を踏みつけてやった。
 あまり力はこめなかったが、充分に効果があったようで、すっかりおとなしくなった。

 幸いそのあいだ、人っ子一人通ることなく、猫がニャアと寄ってきただけだった。
 僕は石を投げて猫を追い払った。

 空き地に着いた。
 ここにはお気に入りの土管がある。ちょっと屈めば入れる、ほどよい大きさの土管だ。
 僕はときどきこの土管の中に入って、しばらく過ごすことがある。
 ひんやりとして、暗くて、とても居心地がいいところなのだ。

 土管の中に、男の子を押し込んだ。僕も入った。
 男の子をどんどん押し、土管の中央まで来た。
 相変わらず中は涼しく、光もあまり入ってこず、僕の心は落ち着いた。
 僕は男の子の頭のビニール袋を取ってやった。
 声を出したらただではおかない、と言い含めて、口に詰めてあった下着も吐き出させてやった。

 薄暗かったが、男の子の目は赤く、かなり涙を流していることがわかった。
 彼は両手を縛られているというのに、この狭い土管の中から逃げ出そうと、脚だけを使って後ずさりはじめた。
 僕は彼の足をつかんで動きを止め、それから両足を紐でぐるぐる巻きにした。
「顔見せて」
 僕は両手で彼のほほを挟み、まじまじと見た。
 歯がカチカチとなっている。
「怖いか」
 男の子は何も答えず、怯えたままだった。

 僕はキスをした。
 歯と歯の間に舌を入れた。
「うう」
 男の子がうめいた。
 その目から涙が流れた。
 僕は優しく涙をふき取ってやった。

 もう一度キスをした。
 そのとき、僕の唇に猛烈な痛みがはしった。
 僕は思わず顔を離し、口元を手の甲でぬぐった。
 何かぬるっとしたものが手についた。
 血だ。
 こいつ、噛みやがったのだ。

「このガキめ」
 僕は男の子の髪をつかみ、思い切り頭突きをかましてやった。
 鈍い音が反響した。
 男の子はぐったりとなり、土管の壁にもたれかかった。
 僕は彼の首に両手をかけた。
 そしてだんだん力を強くする。

「いいか、誰かに言っても無駄だぞ。
 どうせ僕がやったことなんてわかりっこないんだ。
 万が一お前が誰かに言って、僕だってばれるようなことがあったら、
 お前をどこまでも追いかけていって手ひどい目にあわせてやるからな」

 そう言うと僕は両手を離した。
 男の子はごほごほと咳き込んだ。
「わかったな?」
 男の子は涙を流しながら何度もうなずいた。
 これで大丈夫だろう。

 しかし、今回もまた失敗だった。
 こんな反抗的なやつではいけない。

 そのときだ。
 草をかきわけ、小石を踏む音が聞こえてきた。
 誰かが近づいてきている。
 僕は息を潜めた。
 この状態が見つかってはなにかとまずい。
 僕は隣にいる男の子をにらみつけた。
 声を出すなよ、という無言のメッセージだ。
 暗くてよく見えていないかもしれないが、助けを求めたりしたらただではおかないということだけはしっかりとわかっているはずだ。
 あとは、足音の主が土管の中を覗き込まないことを祈るばかりだ。
 いや、もし覗かれたとしても、たぶん問題はないだろうとは思う。
 子供が土管のなかで遊んでいることなど、しょっちゅうあることではないか。
 しばらく足音は空き地のなかをうろついていたが、幸いこちらへ来ることはなかった。
 犬か何かだったのだろうか。ともかくこれで安心だ。

 そろそろ学校へ行く準備をしなければいけない時間だ。
 早く家に帰らないと。
「じゃあ僕は行く」
 僕は男の子に言った。
 一緒に出ると、もしかしたら見つかるかも知れない。
 だからまず僕が先に出るのだ。
「僕がここを出てから、十分後くらいに出ろ。紐は自分でがんばってはずせ」
「……」
「返事は」
「……はい」
 男の子がしょんぼりと返事をした。

 その瞬間、僕の中の征服欲が再びめらめらと燃え始めた。
 僕は男の子を抱きしめた。
 首筋を唇でなぞった。そして舌を這わせた。
 左手は彼の背中を抱いたまま、右手は彼のズボンの中へ突っ込んだ。

「やめてえ」男の子が爆発したように大声をだした。「嫌だあ」
「こ、こいつ」
 僕はまた男の子の額に頭突きをかました。
 またもや彼はぐったりとなった。
 まもなく、少年のすすり泣く声が聞こえてきた。
「お前が悪いんだぞ。騒ぐからだ。おとなしくしていれば、やさしくしてやったんだ」
 男の子は無反応だった。
 ただ押し殺したような泣き声を出すだけだ。

 僕はなんだか興ざめして、土管から這い出た。
 そして少し離れたところへ行き、そこから土管の出入り口を眺めた。

 しばらく待った。男の子は出てこない。
 紐を解くのに手間取っているのだろうか。
 早く出てきてもらわないと、学校に遅刻してしまう。

 それからさらに何分間の時間が経ち、僕はイライラしてきた。
 そのときだ。
「あれ、結城じゃないか」
 声がした。
 振り返ると、そこにクラスメイトの関がいた。制服姿で、かばんを手に提げている。
「こんなところで何してるんだ」
「関。早いね。まだ授業まで余裕あるでしょ」
「まあ、あるといえばあるけど」

 なんでこんなやつがこんなときにこんなところで出現するのだ。
 早くどこかへ行け。

 まさにそのとき、土管のなかからあの男の子が這い出してきた。
 くそう、こんなタイミングで。
 当初の計画では、男の子を尾行し、家を突き止めるつもりだったのだ。

 どうする。

 関をすぐにどこかへ追いやれば、その態度が怪しまれるかもしれない。
 かと言って、モタモタしていたら、男の子と鉢合わせだ。
 そうなるときっと警戒して、おとなしく家に直行してくれなくなるだろう。
 今のところは、「もうすでにこの件は終わった」と思ってもらいたいのだ。
 それなら、関と話しながら、なんとなく男の子を尾行するか。……いや、危険だ。
 じゃあいっそ、あの男の子はもう放っておくか。
 チクられた時のために家を把握しておいたほうがいいかと思ったが、やはりその必要はないかもしれない。
 ……うん、大丈夫だ。あれだけ強く言っておいたのだ。大丈夫だ。

 僕は数秒でこれだけの考えをまとめた。

「結城の家ってこのあたりなの?」

 関が聞いてきた。
 なんて面倒くさいやつだ。

「うん、すぐ近くだよ」

 僕はにっこりと笑顔で返した。

「へー、見せてよ、家」
「えっ、まぁ別にいいけど」
「俺、人の家見るの好きなんだよ」

 お前の趣味なんか知るか。

「そうなんだー、別にたいした家じゃないよ」

 あの男の子はどこだ?
 ……見ると、僕らがいる場所の反対側の方向へととぼとぼ歩いているところだった。
 死んだような表情で地面を見つめている。

「じゃあ時間もないし、さっさと行こうか」僕はまた笑顔を作った。
「そうだな」

 今回は仕方がない。
 それにしてもとんだ邪魔が入ったものだ。
 明るいだけがとりえのこのしょうもない人間の出現は、まったくの予想外だった。

「結城、お前、唇から血が出てるぞ」
「あ、うん」

 気づかれないようにさっきからぺろぺろとなめ続けていたが、さすがに赤さでわかってしまったらしい。

「大丈夫か」
「……ちょっと痛いかな。でもすぐ止まると思うよ」
「どうしてそんなところ怪我したんだ」
「自分で噛んじゃったんだよ」
「そんなことあるのか」

 どこまでも面倒くさい男だ。
 広げてもなんの面白みもない話を延々広げやがって。 
 今すぐに、川にでも放り込んでやりたくなる。

「そういうこと、あるんだよ。
 早くいこ。僕んち、ここから二百メートルくらいのとこなんだ」
「おう。でもその前に」
 関はかばんをごそごそと探って、ティッシュを取り出した。
「血、拭いたほうがいいぞ」
「わ、ありがと。そういうのちゃんと持ってるんだ」
「まあね」
「助かるよ」

 僕は血を拭いた。
 思った以上の出血だった。

[ 続く ]

※続きは、1-070 



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

目安箱バナー