アットウィキロゴ
創作発表板@wiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

創作発表板@wiki

☆-3-003

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集

投下作品まとめスレ3-3〔3-135~183〕



135 :創る名無しに見る名無し:2010/10/20(水) 21:58:47 ID:bYcpIdfS
  『兄貴』

年末、久しぶりに家族全員が揃った。昨年、一昨年は兄貴に急な手術が
入ったために帰省できず全員揃わなかった。

兄貴は小さい頃から物を直すのが得意だった。
お気に入りの時計、お気に入りのラジカセ、壊れると直るまで何日かかっても
結局直してしまった。一度直すと決めたら最後まで直そうとする、そんな兄貴に
医者という職業は天職なのかもしれない。

兄貴とは3年ぶりに会うが相変わらず元気そうで良かった。
お互いの近況を話しているうちに昔話に花が咲いてしまい、しまいには二人で押入れを
あさり出してしまった。
昔の卒業アルバムや当時読んだ漫画など色々出てきたが最も懐かしさを覚えたのは
ファミコンカセットだった。当時飽きるほどやりこんだソフトが山のように出てきた。

二人で異様に盛り上がってしまい久しぶりにやってみようということになり、
少し埃かぶったファミコンにカセットを差し込んで電源を入れたみた。
しかし、赤や青や紫やらが画面いっぱいに広がり中央になにやら茶色のキャラクターの
ような四角いものが映るだけでそのカセットで遊ぶことはできなかった。

ふと、そのカセットはゲームが上手くいかず思い切り癇癪を起こして兄貴が床に叩きつけて
壊したもので、兄貴が最も気に入っていたソフトだったことを思い出した。

兄貴はフーッとカセットに息を吹きかけてもう一度起動してみたがやはり動かなかった。
「懐かしいなぁ。よく動かない時にやったな、そのフーッってやつ。」
「このフーッをすることによってカセット内部にたまった埃やゴミが取り除かれて
 接触が良くなるんだよ。」
「でも、そのフーッって今となっては実は何の意味もなかったって証明されたらしいよ(笑)
 なんかでみたもん」
「……」

そういえば兄貴は学校もさぼって、泣きながら実は意味の無かったフーフーをやり続けていたっけ。
息を吹き込みすぎて過呼吸で救急車を呼びそうになったんだった。
でも直すと決めたら絶対に直そうとするあの執念が兄貴を立派な医者にしたんだよな…しみじみとそう思った。

「結局直らなかったんだよな…このカセット。めちゃくちゃ気に入ってたのに」
兄貴は悔しそうに1階へ降りていった。

ちなみに兄貴は独身だ。
以前はのろけ話を散々聞かされた自慢の恋人がいたが、
捜索願いが出されてからもう10年が経つ。

139 :創る名無しに見る名無し:2010/10/21(木) 19:16:55 ID:0MZ+TgiD
『とある装置』

 ある日、アール博士の研究所に、友人のエヌ氏が招かれた。
 エヌ氏は研究所内を見て回り、そしてある部屋にたどり着いた。エヌ氏は不思議そうな表情を浮かべて言う。
「この部屋にはレバーしかないようですが」
「はい、レバーだけです」
「このレバーを引くと何が起こるんですか」
「何だと思いますか」
「うーむ。わかりませんなあ」
「もし当てることができたなら、大金を差し上げましょう」
「それは本当ですか。では当てて見せましょう。うむむ……」
 エヌ氏は腕を組み、悩んだ。悩んだ末に出した結論は、「部屋拡充装置」。
 しかし、アール博士は首を横に振った。
「残念ですな。ハズレです」
 だが、エヌ氏は悔しそうな素振りを一切見せなかった。
「博士の発明品は奇抜ですからなあ。考えるだけ時間の無駄だったかもしれません。で、正解は何なのですか」
「それでは、お教えしましょう。なんと、これは幽霊発生装置なのです」
「ほお、実に面白いですな。ところで、この装置はどういった時に使うのですか」
「心霊屋敷や、あまり人を近づけたくないような廃墟での使用が目的ですかな」
「なるほど。既に商用化を見越していらっしゃるんですね」
「ただ、まだ実験さえしていない状況なので、実際にどのようになるのかは神のみぞ知るということなのです」
「では博士、ここは一つ私で実験してみてはいかがですか」
「なに。客人を実験に巻き込む訳にはいきません」
「いいじゃないですか。客人たっての希望なんですから」
 博士は腕組みをし、顔をしかめた。
「では、約束して下さい。何が起こっても自己責任ということで……。無論、万一何かが起これば、我々が全力であなたを助けます」
「分かりました。いやはや、博士の実験台になれるとは真に光栄ですなあ」
 エヌ氏は、まるで子供のように目を輝かせた。
「では、私は部屋の外で助手とモニターしています。準備が出来次第、お声をかけますので……。それと、この懐中電灯をお持ち下さい。部屋を真っ暗にするので」
 かくして、実験の準備がなされた。
 エヌ氏は期待に胸を膨らませ、懐中電灯を片手に今か今かと待ち構えていた。
「準備が完了しました。ではそのレバーを下に引いて下さい」
 それきたと言わんばかりに、エヌ氏はさっとレバーを引いた。すると、部屋が真っ暗になり、どうも気味の悪い雰囲気が漂い始める。
「む、何かの気配がするぞ。早速、幽霊のお出ましか」
 懐中電灯を四方に向ける。が、まだ何も出てはこない。
 ふと、背筋が寒くなった。
「コロシテヤル……」
 突然の冷ややかな声。反射的に後ろを振り向くエヌ氏。
「うわああああ!」
 エヌ氏は恐怖のあまり絶叫し、その場で倒れて気絶してしまった。
 これを別室のモニター越しに見ていたアール博士と助手が、急いで実験室に駆け込み、エヌ氏に駆け寄った。
「おい、しっかりするんだ。おい」
 その声に、エヌ氏は意識を取り戻した。
「う……は、博士……」
「大丈夫かね」
「いえ、まさかあんなリアルなものだと思いませんでした。博士の実験の凄さを身をもって知りましたよ……」
 アール博士に頭を抱えられながら、淡々と話すエヌ氏。
「あの髪の長い女。殺してやるなんて言って、私のことを物凄い形相で睨み付けて……今思い出すだけでもおぞましい。あまりにも現実的で、予想だにしないリアルさだったので、この有り様です。本当にすみませんでした」
 それを聞いたアール博士と助手は、顔を見合わせた。
「どうかしたのですか」
「いやね。さっきの実験、実は失敗だったのです」
「はい、私のせいで……」
「いえ、あなたのせいではありません」
 涙ぐむエヌ氏を見つめながら、アール博士は続けた。
「実は、システムがエラーをはき、装置は起動すらしていなかったのです。それに、そのような女性はプログラムには含まれていません。あなたは、きっと悪霊か何かに取り憑かれているのでしょう。一度、祈祷師に見てもらった方がいい」

144 :創る名無しに見る名無し:2010/10/22(金) 17:28:05 ID:uZfsBp2S
『退治』

 その昔、桃太郎という勇ましくもたくましい少年がいた。
 彼については、知らない者はいないだろう。それくらいの有名人である。
 ある日、桃太郎は鬼退治へと出かけた。その道中のことである。
「もしもし、あなたはもしや、桃太郎さんかな」
「むっ、誰だ」
 突然、草むらから、未来の武装をした小柄な男が姿を現した。
「私は、あなたのお供となるために未来からやってきました」
「馬鹿らしい。俺は鬼を退治しに行くんだ。邪魔しないでくれ」
「これから、犬、猿、雉をお供にするつもりで?」
「何故それを知っているんだ」
「私が何百年も向こうの世界からやってきたからですよ」
 男は不敵な笑みを浮かべた。
「うむ……。どうやら、未来からやってきたというのは本当らしいな。なら一緒に来てもらおう」
 かくして、桃太郎は男をお供にし、鬼ヶ島へと向かうことにした。
 舟に乗っている最中、男は、武器について桃太郎に説明した。
「桃太郎さん、これはレーザー銃といって、相手を一瞬で蒸発させてしまう威力があります」
「ほお、それは凄い。ではそれをお借りしようかな」
「どうぞどうぞ。私めは後ろで写真撮影をしていますので、適当に倒してしまってください」
 鬼ヶ島に到着すると、男は子供のように興奮し、写真を撮りに撮った。
「いやあ、いいですねえ鬼ヶ島。この鬼の顔をしたようなフォルム、たまりませんなあ」
「それは良かった」
 そう答えると、桃太郎は男に銃を突きつけた。
「桃太郎さん、これはどういうご冗談で……」
「ご冗談ではない。これは刑罰である」
 桃太郎は、堂々とした口調で言い放った。
「貴様ら未来人が、この時代に来るという情報をキャッチするたびに、この年代を担当している私がこうして赴かなければならない。おかげで、私はこの旅路を何度歩いたことか」
 これを聞いて、男の顔は一気に青ざめた。
「ひいっ、タイムパトロール隊だったのか! ごめんなさい。どうかお許しを」
「許さん。貴様は犯罪を犯したのだ。過去を変えようとした罪は重いぞ。それと銃刀法違反の罪もある。しばらくは、この鬼ヶ島に見立てた監獄からは出られないと思え」
「そんなあ……。では、本当の桃太郎はどこにいるのですか?」
「そのような人物は存在しない。時間犯罪者摘発のため、桃太郎の話は我々が捏造したものなのだ。おかげで、この話に引っ掛かったまぬけな時間犯罪者を何十人も捕まえることができた。即ち、鬼退治の鬼とは、貴様ら犯罪者のことを指すのだ。さあ、覚悟しろ」
 男は泣く泣く、お縄を頂戴された。そして、そのまま鬼ヶ島内の独房に入れられ、強制労働を強いられることとなった。
 やがて年月が過ぎ去る。どれほど悔しい思いをしたことだろうか。男は、ついに監獄から出ることを許された。つやのあった顔はしわだらけになり、体力もすっかり衰えてしまった。だが、男には長年温めていた計画があった。
 未来に帰るなり、男はタイムマシンに乗り込む。
「さて、過去の自分の過ちを止めにいくか……。そうすれば、若かりし頃の私は捕まることもないだろう。それと念のため、私を退治してくれた桃太郎も退治しておくか。生まれてこなかったことにするのだ。そのために、母親を流産でもさせてやるかな」

146 :創る名無しに見る名無し:2010/10/22(金) 23:51:44 ID:WASRd+zR
『極上の味』
博士は、風采の上がらぬ男であった。普段、人と接する機会は滅多になく、それをいいことに髪はぼうぼうで髭は汚らしく口元を覆っている。
そんな博士ではあるが、頭脳のほうは明晰であった。しかし、発明に明け暮れる人の大抵がそうであるように、変人であった。
「ついに完成したぞ」
一年と半年という期間、苦労を重ねた末、ある粉末薬の開発に成功した。博士は、さっそく効果を試してみようとコップを持ってトイレへと向った。
トイレから出てきた博士の手には、なみなみと注がれた尿が入っていた。部屋に戻り、博士は、粉末をコップの中へ入れた。
溶け出した粉末は、きのこ雲のような拡がりを見せ、黄色の尿を青色に変色させていった。
途端、なんともいえない香ばしい香りが部屋の中に充満しはじめた。博士は、指でコップの中をかき混ぜてから、一口で飲み干した。その味は、これまで飲んだジュース、いや、酒も含めて、どの味にも類似していなかった。
「やったぞ。ついにやったぞ。極上の味の完成だ。それも原液は尿でいいんだから、なんとお手軽なことだろうか」

博士は、変人であった。この発明を世に出そうとはしなかった。毎日のように自分の尿を、この至高の飲み物に変化させ味わい、満足しているだけであった。
しかし、博士は、男でもあった。ある日、若い女の尿を原液に飲んでみたらどうだろうかと思いついた。若い女の尿、その味は、自分の尿よりも、うまいはずであると思うと、いてもたってもいられなくなった。
街に出た博士は、はて困ったもんだと思った。これまで人生で女性に声をかけたことなど一度もない。いったいどうやったら、尿を恵んでくれるのだろうかと困り果てた。
諸事にうとい博士であったが、外界の情報を寸断しているわけではない。テレビで見たことのある女の口説き方やニュースなどを参考に声をかけることにした。
女の選定に十分ほど費やしたあと、金髪のだいぶ若そうな女に決めた。博士は、女に近寄り声をかけた。
「五万円でどうかな?」
「はあ」
女は、きつく睨んだあと、笑顔になった。
「おっさん、何してほしいの?」
「きみのおしっこが欲しい」
女は、きょとんとした目をしてから、若い女特有の高い声で笑った。
「五万円、ほんとにくれるんでしょうね」
博士は、うまくことが運んだことに目じりを下げた。

博士は、女を家まで連れ帰った。コップを女に持たせ、トイレへと行かせた。五分ほどして戻ってきた女は、軽蔑したような眼差しをして博士にコップを手渡した。
五万円を手渡すと、女は、また蔑むような視線を博士に送り、出ていった。
博士は、一人きりになると、コップの中に粉末を入れた。青色に変わるのは、誰の尿でも変らないようだ。博士は、舌先でぺろっぺろっと女のジュースを味わった。自分の尿の味とは違っていた。その違いを正確に表現するのは難しいのだが、あえていうならば、こくが増していた。
博士がコップの淵に口を当て、これから飲み干そうかというときだった。家の扉が開き、女が戻ってきた。博士は、慌てふためき、コップの中身をすべてこぼしてしまった。
「忘れ物……、携帯電話置き忘れちゃった」
「どこにだい?」
女は、くんくんとあたりを嗅ぎだした。
「このにおいはなに?」
博士が黙っていると、女は博士のほうにずいずいと近づいてきた。
「どうかしたのか?」
「すごくそそられるにおいがするの」
博士は、それはきみ自身のにおいだよと苦笑いした。女は、においの発生源に顔を近づけた。博士は、何をするのかと身構え、腰を引いた。
「ごめんなさい、いただきます」
女はそういって、博士の濡れた股間を舐めはじめた。それからズボンの極上ジュースを舐め終えたのか、博士のズボンは下ろされた。
女は、パンツの上に沁みた極上ジュースを舐めまわしはじめた。
博士は、固く屹立した男根が濡れているのを感じ、僕は、とても素晴らしい発明をしたと興奮を抑えきれなかった。

148 :創る名無しに見る名無し:2010/10/25(月) 12:01:34 ID:93UVEq77

『着脱式』
「よもや、これが取り外し可能になっていたなど、誰が予想しただろうな」
 そう言いながら、おもむろに自分の腕を取り外すアール氏。
「今こうして、目の前で見ていても信じられないですよ」
 アール氏の同僚が言った。
「ああ、俺自身も未だに信じられない。だがしかし、これを発見した人はすごいなあ」
「今までの人類……いや、全動物の常識を覆してしまいましたからね。もはやゼロの発見や万有引力の発見なんか霞んで見えてしまうくらい、遥かに凄い発見ですよ」
「うむ。しかしこの発見によって、便利な世の中になったものだ。腕をロボットアームに置換することによって、その場に応じた作業を従来よりも的確にこなすことができるようになった。いわば、人類の限界の壁を打ち破ったのだ」
 アール氏は自分の腕を机の上に置き、ところどころがカラフルに点滅しているロボットアームを取り付けた。
「あ、それは最近発売したコンピューターアームじゃないですか」
「お、気づいたか。これは便利だよなあ。立体映像を映さなくても、直接、脳に信号が伝わり、まるで目の前に映しだされているかのように見える。それに、打ち込んだプログラム通りに正確に腕が動いてくれる。我ながら、久々に素晴らしい買い物をしたよ」
 すると、両脚をロボットアームに置換した後輩がやってきた。
「先輩方、盛り上がってますね」
 後輩を見たアール氏は、目を丸くして言った。
「お前、両脚がロボットレッグになっているじゃないか。景気のいいことするなあ」
「実は昨日、カジノで大勝したんですよ。それで儲かったんで、奮発して一気に両脚を買っちゃいました」
「ほお、それは凄い。ところで性能はどんなもんなんだ」
 興味深気にしていた同僚が訊いた。
「うむむ。とりあえず、車はいらなくなりましたね」
 その一言を聞いて、アール氏と同僚は「おー」と驚嘆の声をあげた。
「やあ、君たち。何か面白そうな話をしているね」
 部長がやってきた。しかし、その姿には更に驚嘆の声を出さずにはいられなかった。
 思わずアール氏が叫ぶ。
「部長、どうなってるんですか! 思わず目が点になってしまいました」
 同僚も叫ぶ。
「これは凄い。さすがは部長! さぞ高かったことでしょう」
「ああ、それがそうでもないんだ。せいぜい高級車二台ぶんだよ」
「しかし凄いですなあ。胴体だけがロボットで、他は生身だなんて……。昔の人が見たら、さぞ気味悪がったでしょうなあ」
「ところで、胴体はどこに保存してあるんですか? 冷凍庫には入らないでしょう」
 後輩が訊いた。部長はよく訊いてくれたと言わんばかりの表情を浮かべてこう言った。
「胴体はだね、専用の冷凍ケースに入れて保存してあるんだ。これがまた便利でね、解凍も素早くやってくれる。自然解凍だと、いざという時に凍ったまま付けることになってしまいかねないからね」
 一同は、部長の言う、いざという時というのがいまいちよくわからなかったが、とにかく凄そうな冷凍ケースなので称賛だけしておいた。

 すると、そこにもう一人の男がやってきた。首から吊るされているIDカードには、社長の顔写真と名前が記されていた。
 その場にいた全員が立ち上がり、「おはようございます」と頭を下げる。しかし、社長は別の意味で注目の的になっていた。
 部長が社長に話しかける。
「これはこれは社長、今日はどのようなご用で我が部署へ……」
「ウム。ワタシガ、シャチョウダ」
 電子音が響いた。なんと、社長は頭を置換していたのだ。
 その場にいた者たちは、誰もが不思議に思う。一人暮らしの社長が頭を置換した後、生身の頭部はどこに保存したのだろうか。この人工頭脳はきちんと処理したのだろうか。もしかしたら今頃、放置されて壊死してるかもしれない、と。
 それから数ヵ月後、アール氏はとんでもない発見をしてしまった。
 海外のオークションサイトを見ていたところ、なんと、冷凍保存された社長の生首が高値で出品されていたのだ。
「おい。あの似非社長、とんでもない奴だぞ」
 アール氏の発言に、同僚は耳を貸す。
「どうしたんだ、そんなに恐い顔をして」
「あいつ、社長の生首をオークションにかけてやがった。とんでもない野郎だ」
「今さら何を言っているんだ。君もそうしたんじゃないのか」
「何を言う。俺はきちんと保管してあるぞ」
「律儀なやつだな。売り飛ばせば結構いい暮らしができるというのに。ここの奴らは全員そうしてる。今や、効率重視の社会だ。何もかもがデジタル化された方が、うまく事が進む。
現に、この短期間での我が社は、目を見張るほどの成長を遂げているじゃないか。三桁のかけ算もできないような頭脳は、売り飛ばす時代へとシフトしつつあるのさ……」

154 :創る名無しに見る名無し:2010/10/26(火) 20:59:07 ID:ADYnzsnM
『新しい発明品』

 エル博士が新しい発明品を開発したということで、それを世間に公表すべく記者たちが集められた。
「博士、今回開発されたものは、一体どのようなものなんでしょうか」
「うむ。この度、私が開発したものはこれである」
 そう言うと博士は、リモコン操作で壁一面を覆っていたカーテンを開けた。
 それを見た記者たちにどよめき声があがる。その記者たちの中から、一人の若者がエル博士に質問した。
「博士、これは栓のたくさん付いた蛇口にしか見えませんが、一体何なのです?」
「これはじゃな、実際に体験してみてのお楽しみじゃ。君、やってみなさい」
 博士の言われるままに、若者は一同の前で体験リポートをすることとなった。
「まずは一番右の栓をひねってみたまえ。予め、手は蛇口の下に受けておくように」
「分かりました」
 手を蛇口の下に受け、警戒しつつもゆっくりと栓をひねる若者。すると、透明の液体が流れだした。
「ただの水ですね」
「そう、ただの水じゃ。では次に、その左側の栓をひねってみたまえ」
 若者は、先ほどの栓を閉め、左の栓をひねった。
「次はお湯ですね」
「うむ。じゃが、ここからが私の新発明である。次の栓をひねってくれたまえ」
 エル博士は、立派な白の口ひげを撫でながら指示を出した。
 栓をひねった瞬間、若者の顔が急に青ざめだした。「どうしたんだ?」
 他の記者が、若者に声をかける。
「今、変な声が……。お前を呪ってやるって……」
「なに? そんな声はまるで聞こえなかったぞ」
 このやりとりを聞いて、博士はにやりと笑った。
「予想以上の反応をしてくれてありがとう、若者よ」
 若者は、はっとしたように博士の方を振り向いた。
「まさか……」
 すかさず、蛇口の下に手を差し出す若者。
「おお、今度は音楽が聞こえる」
「なに、もっと詳しく教えろ」
「どんな感じなの?」
「何の音楽?」
 記者たちが口々に若者を質問責めにした。それを静止するように博士は手をあげた。
「これこれ、君たちにも聞かせてやるよ。ただし、桶を使ってな」
 これを聞いた記者たちは、さらにざわついた。
「そこの君、桶に音楽を入れて記者たちに渡したまえ」
 エル博士は、助手に指示を出した。そして、数個の桶に音楽を入れて記者たちに手渡した。
「それを全身に浴びるなり、手を浸けるなりしてくれたまえ」
 記者たちは、エル博士の言われたように、一見空っぽの桶の中身を全身に浴びたり、体の一部を桶に浸けたりした。
「なんだこれは。本当に音楽が聞こえる」
「凄いわ。全身に浴びれば小型プレイヤーなんかいらないじゃない。画期的だわ」
「これはどのような仕組みになっているのですか、博士」
「うむ。それはだな、骨伝導と空気力学を応用したもので、予め録音しておいたものを空気中に圧縮し――」
 エル博士が得意気に記者たちの質問に答えている間、一人蛇口の前で音楽を聞いていた若者が好奇心を膨らませ、耐えられずにいた。
 もう一つの栓。これは一体何なのか、気になって気になって仕方がなかった。
 そして、皆がエル博士の話に夢中になっているのをいいことに、好奇心に負けてしまった若者は最後の栓をひねって手に浴びてしまった。
 エル博士の話は数分間続いた。そしてついに最後の栓の中身を紹介しようと、博士は若者に語りかける。
「では若者よ、最後の栓をひねってくれるかね。ただし――」
 そう言って後ろを振り返るエル博士。記者たちの視線も、エル博士から若者に移動する。
「ひゃい……」
 あまりにも元気のない声。若者が後ろを振り向き、ではひねりますよ、というような言葉を発した瞬間に一同は凍りついた。
 歯の大半が抜けた、白髪のミイラのような老人がそこに立っていたのだ。
「博士、あれは一体……」
 エル博士は目をつむり、腕組みをしながら神妙な面持ちで語り始めた。
「最後の栓は……時間。すなわち、その物質に時間を加算していくものじゃった。主に年月を要する実験などでの使用が目的じゃったが、人間が使うと短時間で老いてしまうんじゃ。こうなってしまっては、もはやどうすることもできない。
ついさっきまでは若者だった彼も、もう私よりも遥かに老いてしまった。彼のような若々しい青年をこのような形で失ってしまうとは、残念なことじゃ」

159 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 14:42:53 ID:nJKrltuI
「宇宙環境会議」

ある時、とある辺境惑星で宇宙環境会議が行われた。
銀河中の知的生命体が自分達の惑星の代表を、この何
も無い辺境惑星に送り込んだ。そして、生命の存在す
る全ての惑星の自然環境生命資源利用政策について各
惑星を代表する一癖も二癖もある精鋭の論客達と激論
をぶつけ合った。知能の高い動物は食べるべきか?保
護するべきか?そもそも知能の定義とは?知能の低い
高いは誰が決めるのか?命である以上、皆が等しく尊
いのではないか?そして議論は数ヶ月以上にも及んだ
が、各々の利害や哲学、果ては宗教観がぶつかり合っ
て合意には程遠い状態が続いていた…


そして業を煮やした様に、突然に不慮の事故が起こった!
各惑星の代表団をこの辺境惑星まで乗せて来た宇宙船が誤
作動を起こして太陽に突っこんでしまい、消し飛んでしま
ったのだ…幸い死者は出なかったが、つまる所全員が、こ
の辺境惑星に閉じ込められてしまったのである。テロを警
戒して会議の場所は伏せられた上に念入りな情報操作が行
われていた為まず救助は来ないだろう…。
非常用の食料はすぐに底を尽きた…そして…
原始的で野蛮で熾烈な生存競争がこの星ではじまったのだった。

後に地球と呼ばれるこの星で(笑)


164 :創る名無しに見る名無し:2010/10/30(土) 21:08:09 ID:yYWeOmS5
男は街中を散歩していた。
町の様子を観察しながら歩いていると、通りの向こうに博物館を見つけた。

「博物館か。時々歩いていた道なのに、どうして今まで気付かなかったのだろう」

近づいてみると、古く薄汚れた博物館の入り口にはポスターが貼ってある。
ポスターには『人の歴史展』。
長年置き去りにされたかのように黄ばんで変色している。

チケットを買って中に入る。
いくつかの部屋を回ってみるが、男の他には一人の姿も見えない。
展示物は、石器から、民族衣装、工芸品、絵画、武器兵器、雑誌・本、各種家電、etc……、果ては宇宙服。
順路に沿って年代順になってはいるが、
ありとあらゆる時代・国のものが乱雑にガラスケースに収められている。

「テーマが広すぎるんだ。何でも置けばいいってもんじゃない」

ぶつぶつと文句を言いながらも、男は最後の部屋にやってきた。

一番奥のケースの中には壊れた腕時計がある。
時計は、熱か衝撃かわからないが、ぐにゃりと歪み、風雨に晒されたかのように錆ついている。
男がどこか見覚えのある腕時計だと思って見ていると
それが、今、自分が着けている腕時計だと気がついた。

限定品の時計で、側面に刻まれたシリアルナンバーも同じだ。
男はケースと自分の腕時計を見比べる。
今は確かに動いているが、これが止まるのはいつだろう。

部屋は行き止まりで、どこにも出口は見当たらない。

壁の向こうから爆発音が聞こえた気がした。

内ポケットから煙草を取り出して火をつける。
煙を吐き出しながら、男は世界の終りを待つことにした。

168 : ◆PDh25fV0cw :2010/11/07(日) 23:20:18 ID:5DG5VIDJ
なんか人が居ないので投下

『生まれ変わり』

人の気配のない、暗い森。月や星は雲におおわれ、光源となるものは青年の持つ小さな懐中電灯だけ。
自殺の名所であるこの森に、青年がやってきたのはやはり自分の人生を絶つためだった。
ナップサックから縄を取り出し、太い木の枝に結ぶ。
これで後は首をつるだけとなったとき、後ろから小さな物音がする。
驚いて振り返ると、小さな白いウサギが佇んでいる。
「あんたも自殺するのかい?」
ウサギは青年にいきなり話しかけた。青年はいきなりのことに面をくらい、声も出ずただただ呆然とした。
しかし、自分が狂っていたとしても後は死ぬだけだ、何の支障もない。最後に話したのがウサギというのも面白いではないか。何の面白みのない人生だったが、最後に面白いものに出会えたものだ、と自分を納得させた。
「ウサギがしゃべるとは、なんとも奇妙なことがあるものだ」
「それはそうでしょう、私は元々人間だからな。2年ほど前にここで自殺をした者だよ」
「なるほど、転生というものですか。ということは、私も死ねば何かに転生するということですか」
「そういうことになるな」
青年はウサギの前に座り、少し考える。
青年は虫が嫌いだ。もし虫に転生することを考えただけでも恐ろしい。できれば目の前のウサギのようなものになりたい。
「転生をあやつることはできないのか?」
「転生は人生の残量に左右されるそうだ。君はまだ若いから人間になるかもな」
冗談ではない、人間として暮らすことがいやで死ぬのだ、自殺して人間に転生したら意味がない。
「どうにかならないものなんですか?」
「人間に死後の世界はいじれないさ、諦めることさ」
しかし、そう簡単に諦められるものでもない。何度も何度もウサギに頼み込む。はたから見ればずいぶん滑稽な光景である。
「そこまで言うのならしょうがない。森の奥に賢者がいるから少し待っていてもらえるかな」
そういって森の中に消えるウサギ。しばらくすると、小さな瓶を二つ持って帰ってくる。
液体が入ったものが一つ、紙が入ったものが1つ。
「これを飲めば転生せずに死ぬことができる、もう一つが死神の契約書だよ」
ウサギは紫色の液体と、見たことの無い文字が書かれた紙とペンを渡す。
「死神の契約書とは、すごい賢者もいたものだ」
契約書に名前を入れ、薬を開ける。特になんの匂いもしてこない。
「本当に後悔しないかい?」
「いいや、しないさ。自分で死ぬのだから」
ぐいっと一気に飲み干す青年。しばらくすると、気を失い地面に倒れ込む。
「やれやれ、薬を飲んだか」
森の奥から一人の男が現れる。老人にも、中年にも見える、なんとも不思議な感じの男だ。
彼は足元のウサギの機械を止めると、青年を担いで森の奥に向かう。
そして、森の奥の隠し扉を抜けそこに青年を置く。
「やれやれ、こんなと年齢で死のうとするとは勿体ない」
男がつぶやく。すると声に反応したのか、青年が目を覚ます。
「ん?ここはどこですか?」
男は大仰に答えた。
「ここは地獄だよ。転生せずに死んだのだ、ここで労働をしてもらうことになる。契約書にサインはしたのだろう」
「なんと、そういう契約書だったのか。これなら転生した方がましだった」
嘆く青年。これで青年は、”死ぬまで”ここで働くことになる。死後の世界から逃げ出そうと考える人間もいないだろう。
死後の世界というものは、便利なものだ。

169 :創る名無しに見る名無し:2010/11/08(月) 22:27:28 ID:Vnx01JFC
「ない!」

ある日、宇宙人が偶然地球を発見し天から降りて来た。宇宙人の科学力は人類
文明を遥かに凌駕していた。人類は宇宙人の科学力が羨ましくなり、宇宙人達
の星に留学させてくれと頼み込み、宇宙人もそれを快く受諾した。そして留学
生には地球でトップクラスの知性を持つ天才学者ばかり7人が選ばれた。それは
科学者・政治学者・環境学者・医学者・文学者・軍事学者・宗教学者である。
そして星の旅に出て20年後に彼らは地球に帰還した。彼らの成果を紹介しよう。

科学者…持ち帰った成果によって地球の文明水準を一気に10世紀分進歩させた。
     なんと様々な霊魂の存在も証明し全世界に衝撃を与える。
政治学者…持ち帰った成果での社会政策により世界の全犯罪発生件数をほぼ0%以
      下に減少させる事に成功。また神業的な雇用システムを考案し貧困
      ・失業の概念を全世界から消滅させた。
環境学者…全宇宙の生態系データバンクを持ち帰る。バンクに保存されてい
      たデータを利用して破壊された地球の生態系を完全に復元する事に成功。
医学者…持ち帰った成果によって「病気」の概念が消滅。急増する精神病の
     カウンセリングに生涯を捧げる。
軍事学者…持ち帰った成果によって世界の全ての戦争・紛争を一人の犠牲者も出さずに
      約一週間で終結させる事に成功。
文学者…科学者との共著「30分で解る!地球生物に霊魂が存在しない理由」が全世界でベストセラー。

宗教学者…帰還後、自殺。

171 :創る名無しに見る名無し:2010/11/10(水) 19:55:07 ID:XGElNgFL
「神様」

ここは西暦2450年の世界。既に人類は前世紀からの核戦争によりほとんど死に絶えている。生き残ったものたちは、
一つの大きな都市に集まり辛うじて生き延びえていた。もちろん、犯罪は蔓延り、至るところで殺人や強盗が起こっていた。
弱肉強食の社会となり、民衆が組織した武装集団の前に警察は無力化していた。このような終末思想が蔓延する暗黒世界の中では、
もはや誰も神の名すら口にするものも居なくなっていた。

 そんな折突如、上空が眩いばかりの光につつまれた。そして白いひげに、白い立派な杖を持った老人がゆっくりと空から降りてきた。
その神々しく輝く姿を目にした人々は口々に、「神様だ!」と叫び出した。跪くものや感激の余り涙を流し喜ぶものいる。神様はゆっくりと喋りだした。
「わしはずっと雲の上から皆の者を見守っておった。もうこれ以上無益な争いは止め、お互いを尊重し平和に暮らすことを目指したまえ。」
人々は初めて、これまで自らがどれだけ馬鹿な争いをしていたかを思い知らされた。もう隣人同士争う時代は終わりを告げたのだ。
同じ一つの神を信じ団結することで、ついに人類は平和な社会を築くことになるであろう。
歓喜の聴衆に見送られながら、白い杖の神様は優しい笑みを湛え、ゆっくりとまた雲の中へと消えて行った。

白い杖の神様が雲の中の世界へと戻ると、1枚の伝言文が机に置かれてありこう書かれてあった。
予算が下りないために惑星地球実験は終わりになった。実験台は即刻廃棄処分せよ。
白い杖を放り出しながら老人はため息混じりにつぶやいた。
「せっかく神様が人間の前に現れ平和になるかの最終実験だったのに」

176 :94:2010/11/13(土) 22:48:11 ID:0eQaY+h9
すごい久しぶりにショートショートの新作を考えた。
授業中に書いた。クオリティは保証しないんだぜ!

 会員証

 その飲食店は、目立たない路地にひっそりと建っていた。決して大きい店ではないが、それがかえって知る人ぞ知る名店といった印象を与えた。
 しかしその店を知っていても、食事をすることは容易なことではなかった。
 その店で食事をするには、会員証が必要だったのである。
 ある日、男がこの店に立ち寄った。
「ここで食事ができるか」
「はい。ですが、普通の方はご遠慮させていただいております。会員証をお持ちの会員でなければ」
「なんだ、この店は会員制だったのか」
「さようでございます」
「では会員になるとしよう」
「無理でございます」
 それを聞いて、男は怪訝そうな表情を浮かべた。
「会員でなければ食事ができない。しかし肝心の、その会員になれないとは。おかしい。矛盾しているぞ」
「いえ、そう早合点なされては、困りますな。つまり会員証の数をそれほど多く作ってはいないのです。会員の人数がとても少ないわけですな」
「そんなことで儲かるのか」
「ええ。おかげさまでね。会員の方はみな、大金を置いていっていただけるので」
「なるほど、大金を払うだけの価値がある料理、というわけだな」
「そうなりますかな」
「仕方ない。出直そう」
 そう言って、男は帰っていった。

 数日後、店に再び男が現れた。
「どうだね、これで食事ができるだろう」
 男が出したのは、高級感のある金色のカードだった。
「たしかに、我が店の会員証ですな。どうなされました」
「大金をはたいて、会員の者から買い上げたのだ。きちんと会員の権利を譲るとの証明もある」
「証明書の証明というわけですな。よろしゅうございます。しばらくお待ちください」
 店主がいったん、店の奥へと消え、しばらくしてから戻ってきた。
 ただし、店主の手にあったのは、料理ではなく、拳銃だった。
「なんの冗談だ、わたしは食事をしにきたのだ。冗談につきあうつもりはないぞ」
「いえ、これが商売なのです。普通に会員を作ったのでは儲けはそうでません。しかし、料理がうまいとちらつかせる。つまりえさですな。そして、あなたのような方が大金を払ってまで会員証を手に入れるわけです」
 そう言って、店主はポケットから男が持っているのと同じカードを取り出した。
「あ、つまりわたしに会員証を売ったやつ。あいつもぐるだったのだな。よくもだましてくれたな」
「いえ、わたしは嘘は申していません。しかし、あえて申し上げるなら……」
 店主はなれた手つきで拳銃の引き金を引いた。
「わたしは本当は料理が下手なのです」

183 :創る名無しに見る名無し:2010/11/16(火) 23:53:53 ID:obA7G3wU
ぱっと書きました。

「滅亡計画」

 近い将来、小惑星がぶつかって地球が滅亡するとのニュースを耳にした人々は、我先にと安楽死の薬を求めていた。男たちは安楽死の会場で働く係官である。人々に安楽死の薬を手渡す業務を担っていた。
「早く死なせてくれ」
「楽に死にたいわ」
 人々はそう口にした。会場には日夜行列が並び、地球の人口は着実に減少していた。家族で薬を手にする者、恋人と共にこの世に別れを告げる者。会場は涙と嗚咽に包まれていた。
 そして、ついに最後の一組が会場に並んだ。背の曲がった老夫婦で、二人で手を繋いで静かに頬を濡らせた。
「あの世でまた会おう」
「ええ、あなた」
 老夫婦はそう呟きあうと、瞼を閉じて息を止めた。係官たちが二人の遺体を運び出した。すると、会場の裏口からぞろぞろと人がわいて出てきた。
「やっと終わりましたか」
「そのようですな」
「いやはや、長かった」
 その人間たちは得意げに髭を撫で、軍服の勲章を光らせていた。
「やっと、邪魔な愚民どもを掃除できました」
 男たちは部下に命令してニュースの放送を止めさせた。



タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー