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創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

短編:2

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sousakurobo

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何でも出来るってのも考え物だと思うわけだよ、俺は。

重装甲強化服は他の陸戦兵器、戦闘車両等と比較して安価であり、低い戦闘力しか持たない。
はっきり言って弱い。じゃあ役に立たないかというと、全くの逆。
人型である最大の利点、戦闘力の低さを補って余りある究極の汎用性こそ重装甲強化服の最大の武器と言える。
どんな任務も実行出来、何でも出来る。これほど便利な物はない。
という訳で、重装甲強化服を纏った俺達重歩兵は皆奴隷の如く扱き使われているのだった。
異世界に転移してから約一年。勇者を倒し全世界を征服している魔王軍との開戦から忙しくて忙しくて死んじまいそうだぜ。
常に月月火水木金金の精神で毎日を過ごしている。
戦闘でしか役に立たない戦車隊の奴らは海上都市の防衛任務で毎日が日曜日の癖に給料は俺達の数倍だし、正直ふざけんじゃねえ、って気分だ。
まぁ、唯一役に立つ戦闘にただの一度も投入されないってのが痛快ではあるか。陸軍最強の戦闘力と莫大な費用をかけながら道端に落ちている犬の糞にも劣る役立たず振りは正にm9(^Д^)プギャーである。
昨日、丸一日かけて魔の森を綺麗さっぱりお掃除した俺達の重歩兵中隊は無理難題を押しつけまくる上層部からまた命令を下された。侵攻してくる一万の魔物を殲滅せよ。
おいおい、一万って数にして百倍じゃねえか。まぁ、そんな命令ばっかしで近頃慣れてきちまったけどよ。
森のお掃除直後、輸送機、輸送ヘリからの補給を受けてすぐ出撃だ。
前回の任務で緊急派遣された無人小型弾薬補給車「イグルー」百五十両は輸送機(ヘリ)に連れられてさよならしました。これで重歩兵一個中隊百人、イグルー五十両の本来の編成になった。
重歩兵、イグルー共に最も遅い者に合わせた速度で、地形に合わせて自在に形状が変化する自在車輪を唸らせて戦場へ突っ走っていく。
遮蔽機能で音を消せるが、余計な電力を消費したくないからやらない。それに、音出した方が格好良い!
ちなみに今回の戦いに参加させてくれとまた戦車隊の奴らが無茶をしたらしい。
上官の前でなんと切腹してみせたという。頭、正確に言えば脳さえ無事ならどんな重傷や病気だろうが完璧に治療出来るほど医療技術が発達しているとはいえよく実行してみせたものだ。
行軍中に戦車隊の一人がかなり本気っぽい涙混じりの声で「もう隊長をこれ以上挑発しないで下さい!」と通信してきたが、はて、何の事やら。事実を何の偽りも無く伝えただけというのに。
その後、切腹したという戦車隊の奴は病院のベッドで男泣きに泣いたらしい。比喩ではなく本当に血の涙を流していたという、嘘だが本当だか分からない情報が流れていたりする。いい様だ。
さぁて、海上都市の防衛という最も大事な任務を実行している戦闘車両部隊の代わりに、俺達重歩兵がまた歴史と戦果を築きに行くかぁ!

う~~~、戦果戦果。
今、敵を求めて全力疾走している俺は軍に所属するごく普通の重歩兵中隊中隊長。
強いて違う所を上げるとすれば貧乳なロリでしか性的に興奮しないってとこかな。
そんなわけで戦場である草原に到着したのだった。
ふと見ると、地平線の向こう側からRPGに出てくるようなモンスター各種約一万の軍勢が現れた。
ウホッ!いい獲物……。
そう思っていると、突然魔物の軍勢は俺達の中隊目掛けて突撃してきたのだ。
よかったのかい、ホイホイやってきて。俺達は地獄の鬼でもブチ殺して食らっちまう重歩兵なんだぜ。
わざわざこちらへ向かってきてくれるとは、嬉しい事してくれるじゃないの。それじゃあとことん逝かせてやるからな。
中隊全員での情報共有。正確精密に各種武装による攻撃が行われる。
直射と曲射、正面と上方から迫る鉄の豪雨が魔物達を惨殺していく。
俺は両手に持った二基の25mm重機関砲で魔物へ情け容赦の無い射撃を行っている。
高い貫通力と破壊力を併せ持つ徹甲榴弾を好んで使う者が多い中、俺が使用しているのは榴弾だ。
25mm振動熱榴弾が直撃した瞬間の、振動熱と高性能炸薬、振動熱破片で消し飛ぶ様を見るのがもう病みつきだ。たまらなく楽しい。
逃げる奴はモンスターだ!逃げない奴は訓練されたモンスターだ!
重機関砲の砲弾が尽きた直後、一体の魔物が俺の目の前まで迫ってきた。
両手の重機関砲を投げ捨て、前へ踏み込む。
突き出した右手の五指が魔物の頭部を貫く。
素手だったら勝てるとでも思ったのかゴルァ!うちの中隊に弾薬が尽きた程度でピーピー泣き喚くよーなマンモーニ(ママッ子)は存在しねぇんだよッ!
防御用振動熱機能、右手最大出力。
「ゴッドフィンガァァァァァーーーーーッ」
魔物の頭部は爆裂、四散した。頭の無い胴体を防御用振動熱最大出力の回し蹴りで真っ二つに蹴り潰す。
生き残っている魔物達が背中を向けて一斉に逃げ始めた。こちらに対して怯えているような気がしたが、きっと気のせいだろう。
足底の自在車輪の形状を変化させ、機体をしっかり地面に固定。
腕部の伸縮可変鋼線射出機から放った伸縮可変鋼線を近くにいた魔物の体内にブチ込みフルパワーで牽引する。
足元まで運んだ魔物の頭部へ足を振り下ろす。頭蓋骨が粉々に砕かれ、脳が潰れる生々しい感触。
全身がビクビクと痙攣し、やがて静かになった。
最初に伸縮可変鋼線を射ち込んだ時点で既に心臓を潰されて死んでいたようだが、魔物は生命力が強いから確実に止めを刺しておかなくちゃな♪
さぁ、皆。一匹も逃すなよ。殲滅せよが今回の命令なんだからな。
全力で逃げる魔物の背中を全速で追いかけ確実に殺害する重歩兵達。
流石は俺の部隊、腑抜け腰抜けの玉無し野郎など存在しない。軟弱な他の部隊とは気合いと根性が違う。俺はお前達を心から誇りに思うぞ。

そして、今回の命令も無事完遂した。
きっと明日も明後日も休み無しで命令を実行し続ける事になるのだろう。
敵と戦うだけでなく、魔王軍、魔物に襲撃された人々への復興支援やらその他、何でも出来、やる事が山ほどあるのだから。
やれやれ。何処ぞの役立たずと違って、俺達重歩兵は毎日が凄まじく忙しいぜ。

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