創作発表板 ロボット物SS総合スレ まとめ@wiki

<予告>

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irisjoker

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 ――――――――――――――――予告―――――――――――――――――――――


海と空の青を、一匹のカモメが優雅に飛んでいく。飛んでいくカモメを見送っていく、一人と一機。
海原を大きな船が行く。船に乗るのは様々な人々。服装も人種も違うその中で、その青年は気持ち良く南風を仰いでいる。
そんな青年に、傍らの一機――――過去の戦争が残した遺産こと、その名も自動人形であるタウエルンが声を掛ける。

『ショウイチ、フィリックス島には何時着くの?』

タウエルンの質問にショウイチは振り向きざま、答える。

「気付いたら着いてるよ」




                       Tueun 


                          銀色の 騎馬編 





「それにしても良い島だなー、ここは」

―――――フィリックス島。周りを海原に囲まれた、数少ない地上に残された孤島。
その豊かな自然と温かな気候、そして豊富な農作物と、人々はこの島をこう称する。「緑の遺産」と。

列を連ねる露天。人々の明るい笑顔と、それに伴う活気。晴天と太陽が、ショウイチとタウエルンを見下ろす。
買った果物を嗜みながら、ショウイチは爽やかな笑顔を浮かべて、人々の列を眺める。
そんなショウイチに付き添うタウエルン――――と、タウエルンを見つめる、ある視線。
その視線に気付き、タウエルンはショウイチと一旦別れる。

この別れによる、二つの出会い。


『君、僕の事……見てたよね?』
「お兄ちゃん、ロボット……なの?」


町を駆け抜ける、銀色の騎馬。華麗な長髪を靡かせながら、その騎馬の主がショウイチの前に現れる。
颯爽と騎馬から飛び降りたその男が――――ショウイチと、対峙する。

「久しぶりだな、誠人。いや、今はショウイチ・マーチマンか」
「……こんな所で再会するとはな。ウォルタ―・ロッチ」

幼女を乗せて森を駆けまわる、タウエルン。
タウエルンは幼女から聞く。この島にまつわる――――あまりにも恐ろしい、言い伝えを。

『その話、本当なの?』

「本当だよ……赤ちゃんを産んだ女の人は、皆……」

『どうして本当って言えるの?』

「だってあたしのお母さん――――あの人達に、連れてかれちゃったもん」


重く鋭く突き刺さる、ウォルターの拳がショウイチを襲う。それに対して退く事無く真正面から殴り合う、ショウイチ。
二人の男が自らの事も考えずに、子供の様に拳を振って殴り合う、ある種異様な光景。
と、足を引っ掛けながらウォルターがショウイチを、ひっくり返して突っ伏させる。

「漫遊中に随分弱くなっちゃったなぁ? あぁ? 誠人君よぉ!」
「お前の拳は……他人を殴る為にあるのか、ウォルター」
「世界を焼いたお前に、俺を批判する権利があるのかよ!」


『しまった、囲まれた!』

タウエルンと幼女をぐるりと取り囲む、様々な形状の自動人形達。
今にも一機と一人を滅せんとする、邪悪な雰囲気に囲まれて幼女はタウエルンに震えながら隠れる。
そんな幼女を護る為に身構えるタウエルン。――――と。

「まぁまぁ待ちなさい。それは客人だよ。私のな」


タウエルンの前に現れる、長い帽子を被った神官の様な男。
不敵な笑みを浮かべるその男はタウエルンに――――言い放つ。

「君が例の――――アルタイルか」


「アルタイルはどうした? お前と一緒じゃないのか?」

拘束され、連行されるショウイチ。
しかしショウイチの目に光は消えておらず、尚且つショウイチはウォルターを睨みつけながら。
こう、言い放つ。

「今のお前に協力する気はない。それにタウエルンも、お前には協力しない」
「タウエルン? あぁ、アルタイルか。随分ふざけた名前をつけ」
「それに――――」

「もう俺は軍人じゃない」
「つまり逃げたんだな? あの日から」
「逃げたんじゃない。あの時の俺には――――ああするしか、無かったんだ」


「タウちゃん! タウちゃん!」

一体何が起きたのか、タウエルンは力無く、その場に倒れ込む。
幼女の叫びも虚しく、タウエルンに起き上がる様子はない。じりじりと近寄ってくる、周囲の自動人形達。
ゆっくりと、そして舐めまわす様に一人と一機を見下ろしながら、神官の様な男が歩いてくる。
男はタウエルンに、そして幼女に向かって、抑揚たっぷりに語る。

「希望というのは実に儚いモノだ。圧倒的な力の前には、屑同然と化す」


「起きてよ、タウちゃん! お願い……お願い、だから!」

「お願い……お母さんを、助け……て……」

タウエルンを見下しながら、男――――ギネフ・ワイズマンは背中のマントを翻しながら、高らかに、叫ぶ。

「私は救いなのだ。君の様な虚構の正義の味方ではなく、救世主なのだよ!」


燃え盛る、ある爆発による業火。周囲で悶え苦しむ、軍服を着た者達。

「くっ……何なんだ、こいつは……」

膝を突きながらも意識を保とうとするウォルター。
拘束具が解けながらも、唖然とした表情で目の前を見るショウイチ。

ショウイチは驚きを隠せないまま、言葉を発する。

「液体……金属……」

二人の前でグネグネと、粘土の様に変形しながらそれが――――言い、放つ。

『やぁ~おっ久しぶりだね、誠人君。ううん、今は正義の味方、ショウイチ・マーチマン君だっけ?』

「生きて……生きていたのか、デザイア!」


「分かっただろ、ウォルター。軍は、いや、国は未だに人を捨て駒だと思ってる。あの頃から何も……変わっちゃいないんだ」
「だまれ! お前があの日何をしたのか……お前自身が一番、分かっているだろ!」
「だから俺は……だから俺は今償っている! この、死ねない体で!」

様々な点が繋ぎ合い、そして浮き彫りになる、真実、そして、過去。

「軍人ってのはな、国の為に動くから軍人なんだよ。いい加減……理解しろ、ショウイチ」
「俺は弱者を虐げる為に、自動人形を作ったんじゃない。俺の邪魔をすれば、お前にも容赦はしない」

全ての謎が明らかになった時。


本当の悪が明らかになり、男は立ち上がる。

「タウ! トランスだ!」
「分かったよ、ショウイチ!」

「アーサー、行くぞ」
「イエス、マスター」


「「トランス!」」




                           全てを無くしたこの世界で――青年と人形は明日を咲かす


                                       Tueun 
                                     銀色の 騎馬編       







「君、大丈夫か?」

「貴方は……」

「何、この荒野で人の歴史を観察している、しがない只の農夫さ。名前を教えるとすれば――――」





「マキ・シゲルとでも、名乗っておこう」








                                 諸々終わったら、連載開始




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