【名前】 |
オルフェノク |
【読み方】 |
おるふぇのく |
【登場作品】 |
仮面ライダー555 など |
【名前の由来】 |
オルフェウス+エノク |
【詳細】
命を落とした人間が覚醒し、生まれ変わった怪物の総称。
表向きには「スマートブレイン」という企業を隠れ蓑にしている。
姿はオルフェノクとなった人間の戦う姿の潜在的なイメージが具現化され、甲冑などで身を固めている風貌をした個体が多い。
事故などで命を落とした人間が覚醒する「オリジナル」、オルフェノクの使徒再生の力で命を落とした人間が蘇生した「コピー」の2種類に分けられる。
オルフェノク化した者は人間の心が残っている者が多いが、人間を超えた能力を得た事に溺れ、人間の心を捨てる者も多い。
それぞれ動植物の能力を有し、一部のオルフェノクは感情の高ぶりによって「激情態」という姿にパワーアップする。
死者が復活、オルフェノクとして目覚める事から死体を彷彿とさせる白色や灰色の色褪せた個体が多い。
腹部には3本の矢印が互いに絡み合い三角形を形成したような「オルフェノクの紋章」なる物を例外なく刻まれている。
「形あれ」、「姿あれ」、「命あれ」という彼らの願いを象徴。
【仮面ライダー555】
世界をオルフェノクが支配することを目的として密かに行動、サポートを「スマートブレイン」という巨大企業が行う。
上位オルフェノクとして所属している
ローズオルフェノクの他、ラッキークローバーが他のオルフェノクを統率している。
オルフェノクは進化が急激過ぎる故、寿命も人間と比較しても非常に短く、いずれは全てのオルフェノクが全滅してしまう。
「
アークオルフェノク」の覚醒は必須事項とし、アークオルフェノクを復活させ、人間としての部分を取り除き、完璧な存在になる事を目論む。
アークオルフェノクはファイズ達に倒された事で行動不能に陥り、スマートブレインは企業として成り立たなくなる。近い将来、オルフェノクの大部分は全滅する運命にある。
【スマートブレイン】
『555』に登場する巨大な複合企業。
重工業や電子技術を中心事業にし、食品から医療までの幅広い業種に進出している日本有数の巨大企業だが、実体は謎に包まれている。
裏では「オルフェノク」の支援を行い、社長(
ゴートオルフェノク、ローズオルフェノク)を初めとする社員の他、幹部はオルフェノクに覚醒した人間で占められている。
「ファイズギア」を始めとする変身装置(ライダーズギア)、それに関連するツールやバイクを開発するなどと技術レベルはとても高い。
一度は命を落とした、或いは瀕死の人間を蘇生させる事もあった。
終盤で要人が相次いで命を落としていった事で企業としての体を失い、最終話で本社ビル内の施設が撤去されている。
明確に描写はないが、倒産した可能性が高い。
『劇場版 仮面ライダー555 パラダイス・ロスト』では村上社長の更に上位の存在「スマートブレインの黒幕」が登場、全体の規模は不明。
『
仮面ライダーディケイド』では「ファイズの世界」で、スマートブレインハイスクールを経営する企業として登場。
オルフェノクを支援しているのかは不明だが、ハイスクールには複数のオルフェノクが籍を置いている。
『パラダイス・リゲインド』では政府の一部が出資し再生しており、何らかのオルフェノクを殲滅している。
【仮面ライダーディケイド】
「ファイズの世界」で主に出現する。原典と比較し、統率されていない。
噂レベルで社会に存在を知られ、人間からの評判は極めて悪く、「オルフェノク=悪者」という認識が一般的になっている。第10、11話で「
タイガーオルフェノク」率いる集団がスマートブレイン学園の支配を目論むが、ディケイドによって倒された。
滅びたのは一集団に過ぎず、「ファイズの世界」において人間との摩擦は続いていく模様。
本編後半と劇場版では「
大ショッカー」、「スーパーショッカー」に所属する個体が登場している。
【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】
歴史が改変された世界でタイガーオルフェノクなどの5体がショッカーの同盟怪人として登場。
【余談】
名前の由来は「オルフェウス」と「エノク」を合成している。
どちらにするか議論が行われていた際、脚本家・井上敏樹氏の「そんなの『オルフェノク』でいいじゃねえか」という発言で現在の名前が決定した。
小説『異形の花々』ではインターネット上の都市伝説において存在が噂される中で名付けられたとされ、真理は「詩人と天使の名を合わせ持つなんてふざけるにも程がある」と評している。
同様に『異形の花々』においてオルフェノクが人間を襲うのは本人の意志よりも「種としての本能」によるもの。
命が短い点も同じだが、「アークオルフェノク=オルフェノクの王」の設定が存在せず、必然的に「滅び行く種」として描かれた。
怪人モチーフは諸説あるキカイダー、キカイダー01、仮面ライダーXから。
『HERO SAGA』では間口正一/ミラージュアギトが「オルフェノクとアギトの中間の存在」と示唆される。
最終更新:2016年12月13日 03:50