グリッタ嬢

「陛下、闇は闇へ帰りましょう 陛下の欲しかったキラキラは闇あってこそ」

【名前】 グリッタ嬢
【読み方】 ぐりったじょう
【声】 日高のり子
【登場作品】 烈車戦隊トッキュウジャー
【登場話】 始発駅「特急列車で行こう」
【所属】 シャドーライン
【分類】 シャドーライン幹部
【闇形式】 グイ44101-1
【闇装備】 純白系ウエディングドレス、
乙女系ペーパーナイフ、シュバルツ様のハンカチ
【モチーフ】 不明
【シャドー怪人薀蓄】 グリッタ嬢のキラキラは、
一途な「愛」によるものなのかもしれないよ
【名前の由来】 英語で「輝き」を意味するグリッター(GLITTER)
【闇形式の由来】 44101=44(じょ)10(ten=て)1(い)

【詳細】

闇の皇帝ゼットに仕える幹部の1人。
口調は乙女チックだが、狛犬のような顔とずんぐりむっくりした達磨のような巨体。歩くたびに「ドシドシ」と地響きが聞こえる体、ゼットを魅了したキラキラ輝く瞳の持ち主。ノアから受け継いだ「結婚相手を飲み込む力」がある。

生まれた時から闇の皇帝のお妃になることを約束されていた、ノア夫人のかわいい愛娘。
だが、母親の思惑とは裏腹に本人は皇帝ゼットとの結婚を望んでおらず、シュバルツ将軍にほのかな想いを寄せる純情な乙女。

様々な部下のシャドー怪人を使って、トッキュウジャーをおびき出したりトッキュウレッシャーを襲わせたりと、その恋心ゆえのシュバルツをサポートする作戦を幾度も運行しようとした。

第4駅でレインボーラインに興味を持つシュバルツ将軍の力になろうと、シャドー怪人を派遣し、目的を果たしている。

第11駅で闇の皇帝が出現すると、自身が闇の皇帝の后になる事を拒んでいる事と、闇の皇帝の存在感に恐怖して密かに失踪している。

第12駅でローカル線(江ノ電らしき列車)に乗り込み途方に暮れていたが、トッキュウジャーの戦闘を観戦している闇の皇帝をナイフで刺そうとするが、闇の皇帝の底知れぬ闇に怯みながらも向かっていくが、グリッタ嬢捜索していたシュバルツ将軍に止められてしまう。
外見ではなくキラキラしたものに興味を持つ皇帝に気に入られてしまい、そのショックで第3駅でシュバルツ将軍から譲り受けたハンカチを落としてしまうが、改めてシュバルツ将軍に手渡された際に、自分に対する思いをいずれ伝えるという言葉を胸に辛抱する道を選ぶ。

その後、闇の皇帝の側にいたこともあり、闇の皇帝を恐れるようなことも無くなり、立場を利用してシュバルツ将軍の助力する機会も得ているが、皇帝はこのことを知りつつもグリッタのキラキラの精度が増していることに気が付き見逃している。

第21駅で結婚の本当の目的を知ると、シャボンシャドーの能力を利用して、ミオ/3号と身体を入れ替えて逃亡するが失敗に終わり、シュバルツ将軍と落ち合う場所にたどり着くと皇帝が現れる。
シュバルツ将軍の安否を気にするグリッタは皇帝との結婚を承諾、第22駅で皇帝と結婚式を挙げるが、皇帝に近づいた瞬間に自身の能力で花婿を飲み込んでしまい、闇の力の全てを吸収することで女帝グリッタへと変貌する。

シャドーラインの闇の女帝として覚醒すると、かつての幼気な面影は消えて、瞳は不気味な深紅に染まり、ゼット同様の激しい闇を放ってトッキュウジャーを容赦なく攻撃する。さらには皇帝専用クライナーロボに乗車して出撃、シュバルツ将軍の搭乗するトッキュウオーと共にディーゼルオー、ビルドダイオーを一度は撃破した。
シュバルツ将軍への想いも忘れたかに見えたが、想いは残っており、皇帝専用クライナーロボで援護に駆けつける。
新たなロボット・超超トッキュウダイオーの登場で専用クライナーロボが敗北。傷ついた体からゼットが姿を現し、吸収されて消滅。

吸収後、玉座に設置された鏡にグリッタが映る事があり、皇帝が鏡に向かって話しかけたり、皇帝の側にいたノア夫人がこのことに気が付いており、ノア夫人曰く吸収されていない模様。
その後、皇帝と対峙したシュバルツ将軍もこの事に気が付き、ノア夫人から手を出さないようと忠告され、1号が皇帝ゼットに取り込まれようとした瞬間に皇帝の中から姿を出したことで、事情を知らない幹部やトッキュウジャーにも知れ渡ることになる。

第39駅でヤミベリの影響で皇帝に抗う程の力を持つようになり、第40駅では幾度と皇帝と入れ替わってしまう。
だが、本人は皇帝と分離する事を拒み、皇帝と分離することで皇帝が真の力を解放してしまうことを恐れている。

第41駅でシュバルツ将軍とノア夫人の連携で皇帝から解放されるが、その直後に皇帝ゼットは強大な闇の力を得てしまい、自身はシュバルツ将軍によりクライナーで脱出するが、シュバルツ将軍とノア夫人は皇帝の手にかかり消滅する。
その後、母のノア夫人を短剣を墓標に弔うと、ザラムによって弔われたシュバルツ将軍に花を手向ける。

第44駅でハイパーレッシャターミナルに出現すると、これ以上の犠牲を出さないようにトッキュウジャー側に加担。シュバルツ将軍から譲り受けたクライナーが先導する形でレインボーラインの烈車と共にキャッスルターミナルのある昴ヶ浜へと乗り込むが、皇帝ゼットに迎撃されてしまう。キャッスルターミナル周辺に不時着した後、単身キャッスルターミナルに乗り込み動力室を操作することでキャッスルターミナルを地中深くに沈めようとする。

第45駅でハイパー6号がモルク侯爵ネロ男爵を連れ出したことでキャッスルターミナルを移動させた事で昴ヶ浜の解放に成功するが、1号と戦闘中だった皇帝ゼットが帰還。自身の胸の内を明かし皇帝を説得するが、皇帝はキラキラを奪うことに迷いは無く、グリッタ嬢を手にかけるが、実際には見逃していた事が明らかになる。

終着駅で墜落したシュバルツ専用クライナーを操縦、トッキュウジャーに敗れ消滅しそうになった皇帝ゼットの闇をクライナーで集めると、皇帝ゼットと共に闇へと消えていった。

【女帝グリッタ】

ノア夫人と同等の能力によって皇帝ゼットを吸収した状態。
皇帝専用クライナーロボで戦い、トッキュウジャーに敗北した後、女帝グリッタの内部で生き延びていた皇帝ゼットに取り込まれ消滅した。

【余談】

シャドーラインの幹部は「黒」を意味する他国語を用いているが、名前の由来が「輝き」を意味する英語から来ている。
闇形式に使用されている「イ」は鉄道用語で一番等級の高い車両を現す(現在はほとんど使用されていない)。

声を演じる日高のり子氏は怪人の声優として出演するのは初となり、『バトルフィーバーJ』の中原ケイコ以来、36年振りにスーパー戦隊シリーズに出演。
『エターナルメモリーズ』によれば、当初はシリーズの典型的な展開と同様に別形態へと変化して復活することを想定してよりシャープな人型をデザインしていたが採用されず、後の『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー』に登場する幹部怪人として造形されている。

最終更新:2017年10月04日 21:34