ボーセキバンキ

「春は曙、夏は夜、秋は夕暮れ、イトヲカシ」

【名前】 ボーセキバンキ
【読み方】 ぼーせきばんき
【声】 松本梨香
【登場作品】 炎神戦隊ゴーオンジャー
【登場話】 GP-22「最後ノノゾミ」
【所属】 蛮機族ガイアーク
【分類】 蛮機獣/害地目蛮機獣
【作製者】 害地大臣ヨゴシュタイン
【作製モデル】 紡績機械
【口癖】 「イト、ヲカシ」
「シュルリラ~」

【詳細】

ヨゴシュタインが「紡績機械」をモデルとして製作した女性型の害地目蛮機獣。

全身の紡績機械で上質の製糸を大量生産する事ができ、頑丈な糸は相手の動きを完璧に封じ、ミサイル状に紡いで発射する事も可能となる。
産業革命の始まりは紡績機械の発達によるものとされ、四季の移り変わりにも目を向けている。

ヨゴシュタインの命により害地副大臣ヒラメキメデスを処刑するのに動き出し、とある断崖で蛮機兵ウガッツと共にヒラメキメデスに襲い掛かる。
製糸で縛り上げたヒラメキメデスをウガッツに攻撃させ、ゴーオンジャーが蛮機兵ウガッツと交戦中にヒラメキメデスを武器の剣で崖下に落とすと撤退する。

ヒラメキメデスは走輔達5人にボロボロの状態で保護され、「自身の命はもう長くない」と最後にゴールドとレース勝負をしたいと告げる。
ヘルガイユ宮殿への地図を託された走輔は大翔に渡し、「相棒(炎神トリプター)の速さを証明してやりたい」と大翔は申し込む。

蛮ドーマSPとの飛行レースでトリプターはゴール地点のヘルガイユ宮殿に辿り着くが、全てはヒラメキメデスが自身を囮にした罠と判明。
地図に記されたヘルガイユ宮殿は太平洋に浮かぶ名もない島でヒラメキメデスが作り出した幻影に過ぎず、ヒラメキメデスやウガッツと共に待ち伏せており、製糸で縛り上げたゴールドをウガッツに攻撃させるが、取り出したロケットダガーで糸を切ったゴールドにウガッツを一掃されてしまう。

その後、ビックリウムエナジーによって元祖産業革命を起こして巨大化する。
罠と見破っていたゴールドに他のウイング族が付いて来ていたが、炎神合体したセイクウオーは島の限られた時期だけ起きやすい落雷に怯み、製糸で縛り上げたセイクウオーに剣で止めを刺そうとするが、何も知らずに応援に来たエンジンオー、ガンバルオーに阻止された挙句に落雷を浴びてしまう。

エンジンオーに製糸を切られて、セイクウオーは自由の身に、怒りからイトマキミサイルで3体を攻撃。
「敵味方も関係なしに命を賭けた願いだからこそ叶えたい」と必死だったゴーオンジャーの怒りを買うが、ヒラメキメデスの操縦する蛮ドーマSPと共に2体を追い詰めるが、両肩からの太い製糸で2体を縛り上げ、その製糸を伝って電撃を流し込むが、セイクウオーに糸を切られる。
更にジャン・ボエールの助言にてエンジンオー達3体がG9フォーメーションにより炎神合体したエンジンオーG9となり、G9の前になす術もなく、最期は「G9グランプリ」を蛮ドーマSPと共に受け爆散した(上記の台詞はその際のもの。)。

今回の一世一代の作戦に失敗したヒラメキメデスは最後の戦いに挑む事を決意し、醜い姿へと変貌する事になる。

【余談】

作製モデルとなっている「紡績機械」は糸を紡いで大量に製糸する事ができる道具。
本編において初の女性型蛮機獣となる。

同個体の産業革命は「元祖産業革命」と称され、「上述の通り」に紡績機械の発達が産業革命の始まりとされている。
更に女性怪人なのは日本の産業革命期に「女工」と呼ばれる若い女性労働者が紡績業の労働者の大多数を占めていた事に起因していると思われる。

声を演じる松本理香氏は『恐竜戦隊ジュウレンジャー』以来、16年振りにスーパー戦隊シリーズの怪人の声を演じている
特撮作品『高速戦隊ターボレンジャー』の当時は20歳で、女性としては最年少で怪人の声を演じた人物でもある。

最終更新:2017年07月14日 18:52