「装甲騎兵ボトムズ」

「装甲騎兵ボトムズ ビッグバトル」

「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」


ストーリー

  • ワイズマンとの決戦から1年、キリコ達はニュートラルシティーのアコバに来ていた。PSであるフィアナの看病のため、自分達を付け狙っている一同とPS技術者の元を襲撃し、ヂヂリウムを奪取しようとするが、バララントが介入し、フィアナが連れ去られてしまった。
  • フィアナを取り戻すために相手のバトリングに応じたキリコ達。その相手は地上戦艦という巨大な敵であった。キリコは内部へ潜入してフィアナを無事救出し、バララントのPSニーバと対戦、バニラやシャッコ達の助けもあって辛くも倒した。
  • さらにそれから1年、再び戦争が起きた。戦争がある限り自分たちは利用される…そう思ったキリコはフィアナとともに宇宙空間で眠りにつくのであった。
  • そして32年後、世界は再びキリコに戦いを強いるのであった…。

特徴

  • ビッグバトルはザ・ラストレッドショルダーの次に展開されたOVAで、本当に外伝的なキリコの成長劇である。
  • 赫奕たる異端(かくやくたるいたん)はTV版から32年後ということでキリコとフィアナ、ロッチナ以外は旧メンバーはでてこない
    • 今回はゴウト達がいるのでゴディバはなし。


登場人物

パイロット

キリコ・キュービィー

  • 例によってそっとして欲しいが、さだめとあれば心を決める元メルキア軍機甲兵。
    フィアナと共に質量のない砂糖菓子のような旅に出たはずだったが…脆くも崩れ、再びの地獄。
    • 今作においても数多く登場する、ロボットアニメ史上における「ムッツリ系軍人主人公」の元祖的存在。
      実際、ヒイロや宗介辺りは割とストレートにモチーフにしているのだとか。
  • 異能生存体という250億分の1の確率で生まれる特殊な人間。目の前で発砲されてもよける、至近距離でガトリング撃たれそうになって偶然暴発が起きる、など。
    • それはまだいいが原作「赫奕たる異端」ではコールドスリープから目が覚めて数時間で32年後のATを操縦する、軌道上から落ちるコンプラントに残されて、
      星に落下したとき核爆弾級の爆発が起きたのにたった10日で全身火傷、複雑骨折などから完全回復する。
      • さらに言えば都合よく目的地へのチャーター便がでるといった具合である。
      • 「異能生存体」とは端的に言うと主人公補正をそのまんま具現化した力。おかげで死亡フラグが無縁。むしろキリコが死亡フラグ。有害なバクテリアだ、毒をもった細菌だ
        • その代わり、悲惨な目には嫌と言うほど遭っており、関わった人間は一部を除き何らかの形で破滅している。その意味ではまさに呪いとも言える。
        • サンライズクルセイドのキリコのカードはこの運命を忠実に再現した効果で、中身は「AT系ユニットに乗っていれば撃破されても手札に戻る」「可能である限り強制的に出撃する」というもの。出撃→手札→出撃→手札→……と繰り返す羽目になるのだ。
  • 愛銃はバハウザーM571アーマーマグナム。原作、本作ともにとんでもないことをしでかす。
  • ドッグタイプに好んで乗るが、別に愛着がある訳ではなく、単に乗りなれてるだけである。
    • キリコにとっての兵器とは「いつ乗ってもスペック通りの性能を発揮出来る従順な機体、多少故障してても対処可能な機体」であるため、専用機はいらないのである。
  • 今回はミスリルの傭兵として登場。フィアナの治療費のために出稼ぎしている。
    • 自称「くそ真面目な男」。嫁さんの治療費のためにせっせと働いていることを考えれば間違いではない。仕事の内容は兎も角。
  • 今回まだ不器用なむっつりである主人公ヒビキと宗介にアドバイスする。
    • アレルヤ、カレンとの仲も健在。でてきたら大体一発目に反応する。
    • なぜか、TDD-1でのビンゴ一発乗り。しかし断ったのでテッサから多少恨まれることに(笑える意味で)
      • しかしお蔭でマッカランの死亡フラグが粉砕された。キリコの異能が他人のフラグをガチでクラッシュしたという珍しい例…と思いきや、実はこの「他人の死亡フラグクラッシュ」には実績があった。
        • 「ボトムズ」の放映当時、郷田氏宛てのファンレターの中に、子供の書いた「自殺を考えていたけど、キリコの生き様を見て生きる元気をもらった」というものがあった。リアルに死亡フラグをクラッシュしていたらしい
  • 相変わらず異能生存体と底力の相性がいい。同時に発動すると手が付けられない強さに。
    • ダメージアヴェンジャーは彼に使わせろと言っているようなもの。適切に削られさえすれば完全に無双状態と化す。
    • エースボーナスでその発動条件が緩和。もう誰も止められない。
  • 今作ではまさかまさかのサプライズでボン太くんに乗るコイツの肩は赤く塗らねぇのかい?
    • 戦力的にも割とガチで乗せたい人も居たかもしれない。
    • さりげなくアーム・スレイブを操縦できることになっている。確かに似通っているので違和感はない。
  • 彼を語る言葉は少なくない。
    • 生まれながらのPS、異能生存体、触れ得ざる者。
      • そのどれもがキリコであり、そうでないともいえる。

ル・シャッコ

  • クエント人の傭兵でキリコの仲間。
  • 腕は一流。とてつもなく大きい地上戦艦に真正面から突撃、キャタピラ基部から装甲をこじ開けて内部に侵入するという離れ業をする。
  • クエント人は長命種族であり、32年後でもほとんど外見が変わらない姿で登場した。

カン・ユー

  • すっかり愉快な小悪党が板に付いてきたクメンが誇る最低野郎オブ最低野郎。新録、新カットあり。
  • 出てくる度にキリコにはスルーされ、カレンからはツッコまれる。
  • 今回はお休みのティンプに代わってゲイツが加入。類が友を呼んでいるとでもいうべきか。
  • ビッグバトルの原作再現終了後、退職金代わりにぶん捕ったエクルビスに乗ってくる。しかもカットインは新規。
  • ちなみに、原作では普通に戦死している。ある意味でキリコ以上にスパロボ補正を強く受けた男なのかもしれない。
    • 視聴者からのあだ名は「無能生存体」。

ラダァ・ニーバ

  • バララントが開発(瀕死の人間を改造)したパーフェクト・ソルジャー(PS)。
    • フィアナやイプシロンのような強化人間ではなく、機械を埋め込まれた改造人間といったほうが近い。
  • 情緒不安定で殺しを純粋に楽しむタイプ。
  • 資料によってはニーヴァとも表記されている。
  • 中の人繋がりか今作ではカン・ユーと上司部下の関係となり、中断メッセージでも共演している。

ティタニア・ダ・モンテ=ウェルズ

  • 瀕死のところをマーティアルに改造された次世代のバララント式PS「ネクスタント」となった女性。
    • その事故自体は父親によるものだった。
  • 補助脳という戦闘用のソフトウェアを搭載しており、発動すればその脅威は最上位。
    • ただこのシステム、対象を抹殺するためのもので人間的なものが一切消えてしまう。本人は戦士としての誇りがあるため使うのを嫌がっている。
    • どれだけ凄いかというと、これが発動するとキリコが手も足も出ずにバーグラリードッグを破壊された
      …だがその直後に生身のキリコに倒された…
  • 小さな親切大きなお世話を地で行く人。作中で彼女が取った行動はキリコからすればマジでありがた迷惑だった。中断メッセージでも…


非パイロット

フィアナ

  • キリコの恋人でギルガメス及び秘密結社により開発された(簡単に言えばデザイナーベイビー)PS。開発コード「プロト・ワン」。
  • 敢えて問うなら、答えもしよう。望むることはささやかなりし
    • この腕に掻き抱けるだけの夢で良い、この胸に収まるだけの真実で良い
      • 例えて言うなら、その名はフィアナ
        • フィアナこそ我が命、フィアナこそ我がさだめ
  • ロッチナ曰く「本当の触れ得ざる者」。
    • 嗚呼、まさにその名の如くに
      • 「フィアナ」というのはワイズマンがキリコに教えた名前で、「火(fire)」の女性名詞(fiana)。熱さゆえに触れることは出来ず、無理に触れれば消えてしまう。そうでなくとも長くは燃えていられない。
        • ゆえにこその「触れ得ざる者」、ゆえにこその「炎のさだめ」。

ブールーズ・ゴウト

  • キリコの仲間で一流の武器商人。
    • 今回宗介がボン太くんを作る手助けを(知らずに)する。
  • なお、バニラ、ココナにも言えるが、原作の赫奕たる異端では彼らは全く登場しない。
  • AGが仕入れてくるエクストラ商品の卸元。

バニラ・バートラー


ココナ


ジャン・ポール・ロッチナ

  • 元秘密結社の一人でワイズマンの「目」であった男。
  • 「異能者」たるキリコの監視を任務としている。元は「コッタ・ルスケ」という偽名を使っていた。
    • キリコを敵に回して生き残ったたった一人の男
      • もっとも本人曰く「キリコの毒」が全身に回っており、ワイズマンが滅び去ってなおキリコの監視をやめるという選択をしないあたり、生き残ったこと自体が報いと言えなくもない。
    • 今回は原作と違いクエントの一件から時間があまり経っていないビッグバトル版であるため、「毒」の周り具合も軽症の模様。
      • 一応老人顔のグラフィックは用意されている。
  • ビッグバトル、赫奕たる異端ともに出演。異端のほうでは真っ当に歳を取って老人になっている。

チェロキー・チーフ

  • ニュートラルシティ、アコバのバトリングマッチメーカー。
  • 今作ではキリコたちの手助けをするが、原作ではバララント側についておりフィアナを誘拐、キリコとニ-バのバトリングを用意した。
  • 最後はゴウトたちに支払う金がパーになるが「がれきの中からかき集める」よう言い詰められた。

カルマン・トムス

  • ギルガメスのPS開発科学者。
  • 今作で一番割りを食った人。原作再現を全くされずにミスリルに拉致→隠れ家に着いた所を尾行していたニーバにフィアナ拉致の序にそのまま殺された。
    • 更に今回はマーティアルにギルガメスの技術者が居ないという事もありその時点で今作でのフィアナの死が確定してしまった。

ジェル・ボーソン



ヴィスチェスラフ・ダ・モンテ=ウェルズ

  • テイタニアの父親でマーティアルの司教。次期法皇になるために色々と策謀をめぐらせている。
    • テイタニアをネクスタントに改造するきっかけとなった事故はこの男が起こしたもの。つまり自作自演。
  • 教団内での権力を強化するため「触れ得ざる者」であるキリコを消し去ろうとテイタニアを差し向けたが、最後には教団内に乗り込まれた挙句マーティアル自体が壊滅。キリコを敵に回したらどうなるのかを改めて知らしめるだけに終わった。
    • なお、彼らマーティアルの奉ずる神の正体はワイズマン。

機体

ATM-09-SA スコープドッグ

  • 今回出てくるノーマルのドッグはサンサ編仕様のスコープドッグII。
    • 再世篇ではターボカスタムに出番を取られたが、今回でスパロボ参戦と相成った。
  • 外見はただ真緑になっただけだが、OSの換装、ポリマーリンゲルの交換、足裏に電磁石とかなり特化されている。
    • …予想がつくと思うが、ライト・スコープドッグやバーグラリードッグに換装する度にただのスコープドッグ準拠のカスタム機になる
      • キリコのことだから予備のATを何台も用意していると思われるのだが…。
        • なお、今回初登場から数ターンでイベント戦闘で破壊、その場にあったスコープドッグをキリコが強奪して復活なんて経緯を辿っている。つまり最初のスコープドッグIIは完全廃棄されている。
        • スコープドッグIIがあんなところに都合よく存在していたとは考えにくいので、おそらくIIなのは見た目だけと思われる。
  • 今回はラストレッドショルダーも野望のルーツもペールゼン・ファイルズもリストラになったので、スコタコことターボカスタムは出てこない。
    • ついでにTV版が居るので特に出す分には問題ないのだが、レッドショルダーカスタムもマーシィドッグも出てこない。
    • スコープドッグ系列ではないが、ラビドリードッグに至ってはビッグバトルで出番があったにも関わらず今回未登場。
  • サンサを意識しているのか、主兵装はソリッドシューター(ボトムズ版バズーカ)。決戦ではヘビィマシンガンCも使っていたのだが…。

スコープドッグRM

  • スコープドッグの宇宙用装備。
  • 今回、ターボカスタムISSがないので補強なしで宇宙戦に臨む場合はこれ一択となる。
    • 素のスコープドッグと武装は変わらないもののアームパンチが宇宙A、ソリッドシューター(連射)が宇宙Sになり、移動力が1上がる。が、当然宇宙以外の地形適応は劣悪。
      • どちらの装備にせよ地形適応の補強は必要なので、A-アダプターを付けて地上でもこちらで運用する手もある。というか、Aアダプターを付けてしまうと通常スコープドッグは実質使う必要がなくなる。

ATM-09-LC ライト・スコープドッグ

  • 「ビッグバトル」に登場した、スコープドッグの武装や装甲を極限まで削ったカスタム機。ついでに脚部のホイールも増設している。左腕もアームパンチが取り払われている。
  • LCはライトカスタムの意。
    • その名に違わず移動力や運動性は抜群。ただALL攻撃の必要気力がちょっと高いのが珠に傷。
  • レッドショルダーに因縁のあるニーバを挑発するため、コイツの「右」肩は赤く塗ってある。貴様、塗りたいのか!
    • 誰もが期待していただろうが、ラストレッドショルダーも野望のルーツもリストラされたため、残念ながらグレゴルー達は今回登場しない。
  • 何とHPがボン太くんより低いという驚きの脆さ。が、異能生存体発動のためにはこの脆さが逆に都合が良かったりする。
    • それでも中盤~後半辺りまで来るとHP満タンから一撃で撃墜されたりするが。
  • 歴代キリコ搭乗ATの例にもれず、最後はエクルビスの重りとして地上戦艦とともに爆発、焼失した。

ATM-09-DD バーグラリードッグ

  • 「赫奕たる異端」に登場した、スコープドッグの荒地戦仕様の強襲用カスタム機。
  • マシンガンやガトリング、三連装ミサイルに7連ミサイルポッド、スモークディチャージャー、そしてドロッパーズフォールディンガンとかなりの重武装になっている。
    RSCが今回リストラされたのは多分こいつのせい
    • そのくせ、強襲用仕様なためか、再世篇までのRSCと比較して移動力と運動性が下がっていない(むしろノーマルより上がっている)という上位互換。
  • アサルト・コンバットのトドメ演出でやらかしてくれた。
    • ラストバトルで決めるとむせること請け合い。腹筋的な意味でも。
    • ちなみに一応は原作再現である。原作ではバーグラリーが大破して出てきたキリコがフラフラの状態で撃ったアーマーマグナムがたまたま…なので、大分趣きは違うが。

ベルゼルガDT

  • クエントでゴウトたちがスクラップから組み立てた旧式のAT。砂漠使用となっている。
  • ちなみに原作で乗ったのはフィアナ。

ファッティー


汎用戦闘機


スカラベ


エクルビス

  • ニーバの乗る新型AT。
    • 原作再現終了後はなぜかカン・ユーの搭乗機に。

地上戦艦

  • その名の通りバララントの地上用戦艦。キャタピラで動く。まんまスターウォーズのトランスポーター

オーデルバックラー

  • 意味は秩序の盾。

エルドスピーネ


補足


過去参戦作品

  • 第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
  • 第2次スーパーロボット大戦Z 再世篇
  • スーパーロボット大戦Operation Extend


最終更新:2015年02月03日 21:07