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ジルニトラ - (2012/07/03 (火) 07:46:21) の編集履歴(バックアップ)


【種別】
紅世の徒”、通称

【初出】
XVII巻

【解説】
紅世の王”。真名は“吾鱗の泰盾”(ごりんのたいじゅん)。の色は薄墨色。
『犀渠の護り手』ザムエル・デマンティウスと契約し、親指大の銀杯型の神器ターボル”に意思を表出させている。
しわがれた声で話す、無骨な性格の男性の“王”。
契約者のザムエルと同じか、それ以上に堅苦しい性格をしている。ザムエルとは、「戦友」と呼び合う間柄。

XX巻での中国中南部の決戦終盤にザムエルが戦死すると、再戦に備える為に“紅世”へと帰還した。

シャナたちが新世界『無何有鏡』へ旅立ってから一年後、新世界へ渡り来て秩序派の“王”の一人として新世界の外界宿の暫定首班に着かされたサーレを助けながら、新世界が創造されるまで“紅世”で尻込みしていた“王”たちを教導する機関の創設準備に忙しいようである。

【由来・元ネタ】
東欧(ドイツ東北部)の竜神にして魔法神ジルニトラ(Zirnitra)と思われる。
黒い竜の姿で、全ての魔法の源と言われる。

「吾」とは、自分、自己の意識であり、「吾吾(ああ)」と重ねると他者と親しもうとしないという意味になる。「鱗」はウロコそのものやウロコを持った生物を示す。「泰」はきわめて大きく豊かで落ち着いた様子。「盾」はそのまま、敵の攻撃を防ぐ防具の盾である。
真名全体で考えると、「鱗をまとった自分自身がきわめて揺るぎない防御の力である」といった意味になると思われる。契約者の称号と共に防御に徹した“王”であるのだろう。
また、「吾吾」の成語からは、非常に堅苦しい性格を本質の一部としていることも思い描くことが出来る。

【コメント】
☆「吾」の字は「あ」と読み、本来「ご」という読み方は一般的ではない。虞軒の『昆吾』同様、固有名詞としての読みだろう。
アニメ第3期で登場したが、名も無き副官の“徒”の声もジルニトラだった(笑)。