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act.22(明月院)

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streetpoint

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就職難民 黙って俺についてこい!










 お店からの帰り道、私は明月院さんとタクシーに乗っていた。


「あの、私、このワンピースのお金……」


 払ってないんですけど―――


「いらない」

「えっ? でもっ」

「社長に請求するから心配いらない」

「そうなんですか? ―――あの、付き合って下さってありがとうございました。私一人じゃこんなに素敵なワンピース探せませんでした」

「俺も女物の服なんて分からない。母がよくあの店で買うから、あそこしか知らなかっただけだ。礼を言われるほどの事じゃない」

「でも、本当に助かりました」


 それに、明月院さんと一緒に出かけるっていうのが、何となく嬉しかったし。


「着いたぞ」


 話していると、あっという間にアパートに着いてしまった。


「あ、はい。ありがとうございました」


 もっとお話ししたいな―――。でも、そんな事言って明月院困らせちゃ駄目だし。

 少し寂しく感じながら、私はタクシーを降りた。

 窓越しに明月院さんを見て、もう一度頭を下げる。


「本当にありがとうございました。お疲れさまでした」

「ああ」


 静かにシートに座ったまま答える明月院さんの横顔は相変わらず綺麗で、私は胸の奥が小さくうずくのを感じる。

 タクシーが路地を曲がって見えなくなるまで、ただじっとその場に立って明月院さんの姿を思い浮かべた。


「―――なんだか、変な感じ」






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お帰りの際は、窓を閉じてくださいv
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