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  • 神をも恐れぬ父

神をも恐れぬ父

最終更新:2012年11月06日 00:26

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神をも恐れぬ父 ◆hqLsjDR84w



 ◇ ◇ ◇


 ――ぎちぃゃり。
 そんな軋むような音を鳴らしたのは、キース・ブルーが腰掛けている車椅子である。
 学校の備品だけあって、彼が常日頃愛用している全自動車椅子とは比べ物にならないほど粗末な代物だ。
 ボタン操作で操縦することなどできないし、素材が安物なために座り心地もよろしくない。
 だが、ブルーは心の底から歓喜していた。
 車輪を自らの手で回転させねばならないとはいえ、己の意思通りに進むことが可能となる。
 それは、ブルーがこれまでできなかったことだ。
 むかしからずっと願っていて、けれどどうしても叶わなかった。
 そんな、長らく夢見ていた幻想だったのだ。

 車椅子の具合を確かめるべく部屋をぐるりと一周してから、ブルーは備え付けられた時計を見上げた。
 あと、ほんの僅かで六時を迎える。
 キース・ホワイトの説明によれば、死者と禁止エリアを伝える放送の時間だ。
 気付けば窓からは朝の日差しが射し込んで来ており、照明を点けていないのに室内がだいぶ明るい。
 ブルーが視線を横に移すと、ヴィンセント・バリーは腕を組んで待ち構えている。
 誰の名が呼ばれようとも動じたりはしない、といった印象だ。
 一方のブルーはというと、少し前からずっと鼓動が早くなるのを抑えられないでいる。
 車椅子を動かしていたせいではない。その程度の運動で心拍数が上がるほど、ARMS適正者はヤワではない。
 なぜだか、悪い予感がしてたまらないのだ。
 どうにか落ち着こうと、ブルーは大きく息を吐いて目を閉じた。
 冷静さを取り戻すべく、殺し合いの場でこれまでにあったことを思い返していく――――


 ◇ ◇ ◇


「すまないが、この部屋の灯りを消してくれないか」

 ブルーがまず頼んだのは、そんなことだった。
 何せ、ブルーの両脚は思うように動いてくれない。
 ARMSコアを体内に埋め込む手術を受けたあの日より、その両脚は自分のものでないかのように言うことを聞かなくなった。
 這いずって移動することはできても、立てなくては照明のボタンまで手が届かない。
 どう足掻いたところで、部屋の照明を消すことさえ叶わないのである。
 かといって照明を点けたままで放置しておけば、ここに誰かがいると他者にアピールしているのと同じだ。
 そのことはバリーも理解していたらしく、すぐに照明をオフにする。

「ありがとう。では、場所を移そう。
 もうすでに、誰かが灯りを見ていたかもしれない。
 すまないと言ってばかりで悪いが、どうか肩を貸してくれないか」

 今度の指示には、バリーは眉間にしわを寄せた。
 何ごとか言いたげな表情になったが、すぐに合点がいったように頷いた。
 奇襲を受ければ、バリー自身はともかくブルーが危機に陥ってしまうだろう。
 ゆっくりとブルーの元に歩み寄ると、バリーはなにも言わずに彼を持ち上げた。
 人間一人とリュックサック二つを軽々と背負い、教室を後にする。

「あの光見られちまったって考えると、同じ階じゃあねえほうがいいよな。
 一階か三階か……誰か来たときに、少しは時間稼げるように上にしとくか」

 そうひとりごちて、バリーは階段を上っていく。
 いかなる相手が来ようとも、バリーに時間を稼ぐ必要などない。
 にもかかわらず三階に向かったのは、足手纏いである同行者のためだ。
 そのことはブルーにもよく分かっていたが、あえて口にはしなかった。
 礼を求めてやっているのではないのは、明らかだったからだ。
 足手纏い一人程度で弱くなることのない『強き王』を、バリーは目指しているのだ。

 廊下を少しうろついたのち、バリーは先ほどいた教室よりも広い部屋を発見する。
 その部屋の前には、『職員室』と記された看板があった。
 職員室に入ると、バリーは適当な椅子にブルーを座らせる。

「ありがとう。
 では君の望み通り、キース・ホワイトについて話をしよう」
「ホワイト? 俺が知りたいのは、キース・ブラックだぜ?」
「それについても、いまから説明させてもらうよ。
 多少長くなってしまうが、一から話さねばならない。
 まず一九四六年に、アメリカのアリゾナ州であるものが発見された。
 最初の部屋でキース……ブラックの後ろにあった物体を覚えているかい?」
「ああ……そんなのあったな。金属でできた肉の塊、みてえな気味悪いのが」
「そう、アレの――」



「小せえな」

 説明をすべて聞いた上で、バリーは短く吐き捨てた。
 目を丸くしているブルーを尻目に、さらに続ける。

「あんなにたくさんのヤツらを一気に集めて、また一気に転送。
 知らぬ間に首輪なんて巻いて、道具持たせて、こんな会場用意して……
 こんだけいろいろできるクセにずいぶん小さいヤローだぜ、キース・ホワイト」

 しばらくして、ブルーはつい口元を緩めてしまった。
 バリーの言う通り、ホワイトは同じことにこだわり続けているだけの人間だ。
 一度殺されても、その執着心は消えなかった。
 そんな妄執に駆られた人間の掌の上で、ブルーを含む大勢の人間たちはずっと踊っているのだ。
 もはや、笑うしかできなかった。
 キース・ホワイトだけでなく、自らに対しても。

「その通り。
 キース・ホワイトは、一つのことに執着し続けている男だ。
 そしてその小さな男に、我々は殺し合いを強いられてしまっている。
 どうにか、現状を打破せねばならない……のだが。
 如何せん、これまであの男が企ててきたプログラムとは趣が異なりすぎている。
 はっきり言って、なにを目的としているのかさえ見当もつかないというのが本音だ。
 洗いざらい話してくれと言われたから話したが、話せるのはたったアレだけだ。
 だから、よければ教えて欲しい。
 バリー、君が言っていた『魔物』について知っていることをすべて。とにかく、情報が欲しい」

「いいぜ」

 あっさりと了承すると、バリーはリュックサックから分厚い本を取り出した。
 表紙には、幾何学模様とともに何らかの文字が記されている。
 それは、世界各国いたるところの言語知識をも持ち合わせているブルーにさえ、読み取ることのできない文字であった。



 魔物の子百体が、魔界から人間界に訪れている。
 その百体がパートナーを見つけ出し、最後の一体となるべく戦っている。
 最後の一体となれたものは、魔物の王として魔界を統治することができる。

 そんなバリーから告げられた事実は、ブルーにとって非常に信じ難いものであった。
 しかし、現に魔物たるバリーはすぐ近くにいるのだ。
 魔術についても、今しがた目の当たりにした。
 ゆえに、受け入れた。
 到底受け入れ難い事実であったが、受け入れることにした。
 元より、現状が理解できないことだらけなのである。
 目に見えることまで疑いにかかっていては、現状の打破などとても不可能だろう。
 とはいえバリーの言葉を信じたことで、余計に分からないことが増えてしまう。
 本来、パートナーである人間が呪文を唱えなければ、魔物の子は人間界で呪文を発動させることはできないという。
 にもかかわらず、バリーは呪文を発動させた。
 ブルーの眼前でだ。
 目にしたことは受け入れると決めたものの、これは果たしてどういうことか。

「……さぁな。分からねえ」

 バリーに尋ねてみても、この調子である。
 逡巡したのち、バリーは再び口を開く。

「この魔本は、神っていう正体不明のヤツが作ったもんだ。
 こんなもんを簡単に作り変えることができるとも思えねえ。
 できるとすれば、それこそ神クラスの力でも持ってねえ限り……」

 バリーは考え込んでいるが、ブルーには分かっている。
 他の誰よりも、キース・ホワイトという男について知っている。
 知っているというよりも、思い知らされている。
 キース・ホワイトは、神の創造物を覆そうとしている男なのだ。
 そんな彼が魔本について知れば、作り変えることとて可能かもしれない。
 知らず歯を噛み締めていたことに気付き、ブルーは強引に話題を変える。
 とにかく浮かびかけた弱い考えを払拭したかった。

「そういえばバリー、私に支給された道具なのだが――」

 自身のデイパックから蔵王を抜き取って、ブルーはバリーに放り投げる。
 付属の説明書に目を通して、バリーは首を傾げた。

「……いったいなんだ、こりゃ」
「私が単独で取り出しては自殺行為だと思い、確認せずに放置しておいた。
 けれども君がいる現状ならば、もしもの事態が起ころうともやり過ごせるだろうと思ってね」
「別にいいけどよ」

 なんでも、なかに『獣』が収納されているらしい。
 その説明書を読んでいたというのに、バリーは蔵王におもむろに手を突っ込む。
 これっぽっちも躊躇せずに手を引くと、甲高い絶叫が職員室内に響いた。

「痛ッてええええええええええええええええ!」

 声の主は、バリーに首根っこを掴まれた風変わりな動物である。
 猫のような顔をしており、体毛は黄色い。
 頭からは鬼のような角が一本に、半ばで折れたのがもう一本。
 背中にはコウモリのような黒い羽が一対。
 二本の腕はというと、虎のような縞柄が刻まれている。
 大きな二つの目の横には、四つずつ玉のようなものが埋め込まれている。
 そして、いっそう奇妙なのが下半身だ。腕でもはめられそうな形状をしているのだ。さながら篭手である。

「なんか変な暗ぇとこ閉じ込められたと思ったら、出れやしねえし!
 どうすっかなーとずーっと悩んでたら、いきなり掴みやがって! なんなんだよ、こんにゃろぉぉぉぉ!!」

 今度は、バリーとブルーが二人揃って首を傾げた。
 その素振りが癇に障ったのか、動物はいっそう声を荒げた。
 なにはともあれ、どうやらこいつがブルーに支給された『天界獣』であるらしかった。

 当初は超がつくほど虫の居所が悪かった天界獣であったが、職員室にあったクッキーを見つけるとすぐに上機嫌になった。
 自ら『テンコ』と名乗ってから、ブルーとバリーの名前を尋ねて「変な名前してんなぁ」と笑い出すほどだ。
 その後、ブルーが現状について伝えると、またしてもブチギレた。
 何よりも、自分が道具として配られたことが気に喰わないらしい。
 天界獣と天界人についての歴史をいきなり説明してから、「アイツらみたいに俺たちを道具扱いしやがって!」と憤慨した。
 かと思えば即座に「でも天界人にはいいヤツもいるんだぜ」とこれまた勝手に喋りだし、ここでようやくブルーが割って入った。

「『コースケ』という名は、名簿にあったが……」
「なにィィィィィ!? オイ、その名簿っての見せてくれよ! 頼む!!」

 小さな羽でどういう仕組みなのかはまったく定かではないが、テンコはブルーの元まで飛んでいく。
 開かれた名簿に食い入るように目を通すと、食べかけのクッキーを口から落とした。

「コースケだけじゃねぇぇぇぇ!
 佐野も! ヒデヨシも! マリリンも! バロウも! ロベルトも! 李崩も!
 コースケと仲いいヤツばっか勢揃いじゃねえかァァァ! どうなってやがんだ、こんちくしょう!
 もうワンコっつーのが新しい神になるって決まったんだし、アイツら人間界で平和にくらしてんじゃねえのかよ!」

 ブルーとバリーの表情が険しくなる。
 参加者のうち七人の情報も欲しいところだが、もっと気になる単語があった。
 先ほども出た『神』という単語が。

「私たちは、このプログラムを破壊しようと思っている。
 どうか、君の知っていることを訊かせてくれないだろうか」
「……ああ」

 蔵王から出てきてだいぶ経ったが、ようやく。
 いまになって初めて、テンコの口調は真剣なものとなった。



「神を決める戦い……か」

 テンコから聞かされたのは、またしても最後の一人を決める戦いであった。
 一つだけでなく二つも似たシステムを聞いてしまうと、ブルーにはどうやっても連想してしまうものがあった。
 いま現在巻き込まれている、このプログラムである。
 これもまた、最後の一人が決まるまで続くシステムだ。
 違うのは、『戦い』ではなく『殺し合い』という点だけだ。
 『神を決める戦い』と『魔界の王を決める戦い』。
 それらの存在を知って、キース・ホワイトはこのプログラムを実行しようと思い至ったのか。
 はたまたこのプログラムの構想が先にあって、それによく似た戦いの関係者たちをこのプログラムに参加させたのか。
 どちらであるのかは、ブルーにはまだ定かではない。予測さえできない。
 しかし、ついに明らかになったことがある。

 ――ホワイトは、神の領域に足を踏み込んでいる。

 神の創造物である魔本を作り変え、神を決める戦いの参加者ばかりをさらっているのだから、もう確定的だ。
 神の作り出した人体を改造するような、そういう意味ではない。
 真実の意味で、神の領域に侵入しているのだ。
 ブルーは、ポケットのなかにあるカードサイズのプレートを握り締めた。
 これもまた、ブルーに支給された道具である。
 見たこともない金属でできておりかなりの硬度であったが、さすがに武器にはなりそうもない。
 説明書によれば、古代の遺産であり神が人類に遺したと伝えられている代物らしい。
 そんな説明文を信じ切っていたワケではないが、バリーやテンコの話を聞いたあとでは刻まれた文字に対する考えも変わっていた。

『我々が残した遺産を、悪しき目的に使うものたちから守って欲しい』

 古代ヘブライ語で、そのように記されているのだ。
 ブルーのプレートを握る力が、よりいっそう強くなる。
 神がいるのかいないのかなど、分からない。
 神の存在を信じられなくなるほど、つらい人生だった。
 けれど、ブルーはいまに限っては神の存在を受け入れる。
 神を否定してバリーやテンコを疑っていては、なにも始まらない。
 もう、止まってはいられないのだ。
 たとえ足が動かなくとも、一歩踏み出さねばならない。
 地を這って泥にまみれてでも進むつもりであったが、運よく志を同じくするものたちに出会うことができた。
 スタート地点も、支給される道具も、キース・ホワイトの思惑通りかもしれない。
 それでも構わない。
 ブルーが巻き込んでしまった少年たちだって、望まずして手に入れた武器で戦っていた。
 あの在り方を見て、それでもなお立ち止まってなどいられるはずもない。

「……守るさ。守ってみせる。あの男に、神の遺産など掴ませるものか。だけど――」

 ブルーの脳裏を過ぎるのは、彼の兄弟たち。
 憎むべきキース・ホワイトの遺伝子から作られたキース・シリーズ。
 そして、キースの因縁に巻き込んでしまったオリジナルARMSの子供たち。

「神のためにじゃなく、彼らのために……だ」

 そう言い切った直後に、職員室の扉が開いた。
 テンコが中学校にならば備品として車椅子くらいあるのではと告げ、バリーがテンコとともに捜しのであるに行っていた。
 車椅子を持つバリーに頭を下げながら、ブルーは胸を撫で下ろした。
 他のすべては別に聞かれても構わないものの、兄弟への思いだけはどうにも気恥ずかしかった。


 ◇ ◇ ◇


「――六時を迎えた。先に説明した通り、放送を行う時間だ。
 初回ということで一分だけ待つので、その間に聞き漏らさぬよう準備をすればいい。
 なお放送内容を二度繰り返したりはしないので、注意深く聞き耳を立てたほうがよいだろう。
 まああくまで余裕があれば、だがな。放送の間も殺し合いに精を出すつもりならば、それで構わない」

 時計の秒針が頂点を指した瞬間に、キース・ホワイトの声が響いた。
 それは、別になにもおかしくはない。
 そもそも、元より放送を待っていたのだ。
 だというのに、それでもブルーは目を見張るしかなかった。

「これは……っ!?
 この放送は、いったいどのような方法で行われている!?」

 てっきり会場内の施設や首輪から音声が流れるものと、ブルーは思い込んでいた。
 そうでもしなければ、会場全体に放送を行き渡らせることなど不可能だ。
 音とは波であり、波は障害物があれば阻まれる。
 一つの場所からの放送では、音声は会場全体に届かない。
 ゆえに、会場のいたるところから放送を流すか、誰もが所持しているものから流す。
 そうであると、勝手に考えてしまっていた。
 しかし、実際には違った。
 キース・ホワイトの声は――『位置の特定できないどこか』から響いていたのだ。
 そんなことは不可能だ。
 常人ならば、不意に響いた声の源を探知できないこともあろう。
 だが、ブルーはARMS適正者だ。
 一度発動させれば確実に息絶えてしまう失敗作といえど、誇り高きキース・シリーズの一員だ。
 にもかかわらず、音源を特定できないなどありえない。

「……もしかしたら、アレかもしんねぇな」

 ブルーが口にした疑問に答えるのは、浮遊しているテンコだ。

「神のヤローの映写機なら、居場所を特定されずに会場全体に声を響かせるくらい簡単にできる。
 映写機っつってもカメラ部分さえ遮りゃあ、映像なしで音声だけ放送することも可能だろうしな」

 出てくるのは、またしても神の力。
 神の力を誇示するように、ホワイトは放送を行っているのだ。
 いまのブルーにできるのは、プレートを握り締めながら放送を待つことだけだった。



【C-2 中学校職員室/一日目 早朝】

【ヴィンセント・バリー】
[時間軸]:エルザドル戦後、ナゾナゾ博士からファウード戦への協力を求められる前
[状態]:健康
[装備]:無し
[道具]:魔本、ランダム支給品0~2、基本支給品一式
[基本方針]:殺し合いを止める。ブルーと協力する。


【キース・ブルー】
[時間軸]:単行本20巻、ブルーメンの鐙沢実験場襲撃前
[状態]:健康
[装備]:車椅子@現地調達、伝言板@スプリガン(ポケット)、テンコ@うえきの法則(勝手に飛んでる)
[道具]:ランダム支給品0~1(車椅子、杖に代わる物は無し)、基本支給品一式
[基本方針]:オリジナルARMSの子供達(涼、隼人、武士、恵)を守る。バリーと協力する。



【支給品紹介】


【車椅子@現地調達】
ヴィンセント・バリーが見つけてきた。
C-2にある中学校の備品である。
肘掛にあるボタンで操作とかできないし、ふかふかで座り心地抜群だったりしない。
自力で車輪を回転させて進むタイプのよくあるフツーの車椅子。


【伝言板@スプリガン】
キース・ブルーに支給された。
超古代文明が人類に遺した伝言板(メッセージプレート)。
サイズはテレホンカード程度。

『心あるものたちよ、過去からの伝言(メッセージ)を伝えたい。
 この惑星には多種の異なる文明があった…………だが間もなくすべて滅びる。
 主としての限界、異文化ゆえの争い、堕落、荒廃……
 君たちには未来あることを願う。
 世界中にある我らの文明の断片を遺産として残そう……
 だがもしも君たちに遺産を受け取る資格がなければ……それらをすべて封印して欲しい……
 悪しき目的に使うものたちから守って欲しい……我らと同じ道は決して歩んではならぬ…………』

と、古代ヘブライ語で記されている。
精神感応性金属(オリハルコン)と同種のヒヒイロカネより硬い。
神様が作ったものだからメチャクチャ硬いって、スプリガンの御神苗優が言ってた。


【テンコ@うえきの法則】
キース・ブルーに支給された。
植木耕助の友達(道具じゃないよ!)の天界獣。
牛丼とか焼き芋とか、その辺の超好きで超食べる。でも猫舌。
普段は籠手のような姿を取っているけど、そこから顔を出したり巨大化することもできる。
巨大化したらバリアとか張れちゃうし、なんか回復できる動物出せちゃうし、でかいから人間とか余裕で食べれちゃう。食べたことないけど。
天界人をレベルアップさせることのできる覚醒臓器を体内に持っている。
とにかくいろいろできるすごいヤツだよ、がしゃーんがしゃーん。
なお、参戦時期は最終回以降です。



投下順で読む

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時系列順で読む

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キャラを追って読む

004:青雲の志 ヴィンセント・バリー 111:はじめの一歩
キース・ブルー
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