聾者の従者 - ここだけ吸血鬼が暮らす館【8/24更新】

『呼び名が必要であれば髪白ですので「シロ」とでもお呼び下さい』

プロフィール

名前：シロ(名無しのためそう名乗っている)
種族：人間
性別：女
年齢：17
能力：なし
血液型：AB型

概要

白い髪に灰色の目の少女。目にハイライトは無く、表情は常に笑顔を浮かべている。
生まれつき耳が聞こえない上、言語能力を手に入れる前であったため、言葉も話せないが嗅覚は犬並みに良い。
意思疎通は主に筆談で行っている。相手側の話は読唇術や雰囲気である程度分かるが筆談やジェスチャーの方が確実だと思っている。
血は飲んだ事がある吸血鬼曰くあっさりしていて飲みやすかったらしい。
最近は聴覚が必要な物以外で出来ることは無いかと業務終わりの空き時間に色々試している。

小話

...

聾者(ろうしゃ)

耳が不自由な人を指す言葉の一つで音が完全に聞こえないまたは殆ど聞こえない人のこと
言語能力を獲得する前に失聴した人を指す事が多い
(byウィキペディア)

コテハンの原案

最初、スレには耳なし従者で参加するつもりだった
耳なしは何か違うかなってなって今の聾者の従者になった

文中の括弧の種類

（）・・・心情、内心で思っている事
『』・・・筆談の内容、周りが反応するのはこっち
【】・・・行動だったり周りの環境だったりの描写

絵心

画伯です。どれくらいかと言えば絵を描けば軽く夢に出てきそうなほど冒涜的な絵が仕上がります。ﾅﾝﾃﾞ…

シロの"報酬"について

報酬と聞くとシロは頭を撫でることを要求する事がある
その理由は館に来る前は良い事をすると良く頭を撫でられていたためその名残とも言える

...

(…？見つかってしまいましたか)

【誰かの独白】

私は生まれた時から音が聞こえなかった。
私はごく普通の家庭に産まれた。だが父親は居らず、母親は私が産まれて直ぐに出産に耐えられず亡くなったらしい。
私はアリシアと言う吸血鬼に育てられた。
先程の生まれの話もアリシアに教えてもらった。
5歳の頃、アリシアが文字を教えて貰った。沢山練習して私は初めて自分の言葉を伝える手段を手に入れた。
自分が伝えたいことが伝えられると、とても喜んだ記憶がある。最初に伝えた言葉は『ありがとう』だったっけ…
15の誕生日に名前の無い私に名前を付けると決めたとアリシアの眷属から聞いた。

幸せな時間が突然崩れるなど当時は考えてもいなかった。

それは私が食料の買い足に出かけている時だった。
買い足しを終え、家に帰った私を共に過ごしてきた吸血鬼だった灰が出迎えた。
アリシアは吸血鬼に恨みを持ったハンターに殺されたと今にも力尽きてしまいそうな眷属の彼から聞いた。
それは私の15の誕生日の出来事だった。
アリシアの日記を見てみた。おそらく名前なのだろうという所は黒く塗りつぶされていた。
結局、アリシアが私にどんな名前を付けようとしたのか、知ることは出来なかった。

気がつけば私はアリシアの灰と彼の亡骸を持って宛もなく彷徨った。運が良いのか悪いのか吸血鬼に襲われることは無く私は吸血鬼の館へと辿り着いた。

...

【灰の日記】

190✕/〇月△日

路地裏で人間の子供を拾った。近くには母親の遺体があった。おそらく出産に耐えられなかったのかもしれない。父親は影も形も無い。けどまあ…このご時世だし、そういう事も珍しくは無い。
……折角だし、育ててみようかな

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190✕/〇月△日

あの子供を拾ってからもう半年がたった。
拾ったばかりの頃は慣れないことばかりで四苦八苦していたけど……もう慣れたものね…
歯が生え始めてきたし離乳食を食べさせ始める頃合いね

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190✕/〇月△日

問題発生。この子、耳が聞こえないみたい
前々からおかしいとは思っていたけどこれは早急にどうにかしないといけないわね…

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190✕/〇月△日

あの子を拾ってから5年が経った。
いい加減名前を決めないとね…ねえとか貴方だと味気ないし……あれ？私、あの子にかなり感情移入しているわね？
(筆跡の違う文字)今更かよ

190✕/〇月△日

ちょっと！何で私の日記勝手に見ているのよ！もう…今度からは鍵をつけようかしら……いや私が鍵を失くすわね…
まあ、アレは置いといて…あの子に文字を教える事にしたわ。読唇術と言うものも一緒に教えてみようかしら…
名前は…もう少しだけ保留で…

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191✕/〇月△日

よし！決めたわ！あの子の名前はエレノア
私のファミーネームも入れてエレノア・スノウウェルよ
…結局あれから10年保留し続けちゃった…ダメね…人間と吸血鬼の時間は違うとあれだけ知っていたのに…来週はあの子の誕生日だし、その時に伝えることにするわ……前みたいにまたアイツにバラされないようにしておこ…

191✕/〇月△日

今日はあの子の誕生日ね
あの子には買い物に行ってもらったいるから今の内に仕上げをしなきゃね。貴方もサボっていないで手伝いなさい！
…それにしても『知らない人を家に上げちゃ駄目だからね！』って…私、貴方よりも遥かに年上なんだけど…
…あら？誰か来たみたいね？あの子はまだ帰ってこないはずだし今日は知り合いの吸血鬼も呼んでいない…一体誰かしら？