凡蔵稀男(ぼんくらまれお)

本作品の主人公。
第一部
渾名は『亡くし屋』『サメ男』。
ロックヘイムのキナモムム国で、バンシーと人間との間に生まれた半妖精。
出来損ないの『ニス』だったために、ソロモンヘイムの人間の赤子「凡蔵稀男」と取り替えられ、それ以来「凡蔵稀男」として生きている。
実の母はバンシー、父はおそらくキナモムムに来た純人間の種男で、凡蔵夫妻のいずれとも血縁はつながっていない。
出来損ないの『ニス』だったために、ソロモンヘイムの人間の赤子「凡蔵稀男」と取り替えられ、それ以来「凡蔵稀男」として生きている。
実の母はバンシー、父はおそらくキナモムムに来た純人間の種男で、凡蔵夫妻のいずれとも血縁はつながっていない。
両親の跡を継ぎ公園墓地の管理人をしている。
人助けをしてその見返りに金銭を巻き上げることを生業としている。
嫌いなものは魚と人間、特に鯛と女。
人助けすることを自己の存在の認証として人格を維持しているが、関係の深い人間が死ぬとそのショックで『無我』人格が崩壊することから、他人と深い関係を持つことを避けている。
人助けをしてその見返りに金銭を巻き上げることを生業としている。
嫌いなものは魚と人間、特に鯛と女。
人助けすることを自己の存在の認証として人格を維持しているが、関係の深い人間が死ぬとそのショックで『無我』人格が崩壊することから、他人と深い関係を持つことを避けている。
第二部
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第三部
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本物の凡蔵稀男
凡蔵稀男の中に存在する複数の人格
凡蔵稀男は幼い頃に自我が崩壊しており、その後に稀男の精神に残存する様々な記憶、欲求などから以下に挙げる複数の人格が成形された。
どの人格も共通してその存在を保つために自我の礎を必要とし、
他者からの「存在承認」を力(精神内での他人格への影響力、肉体への干渉力)の源としている。
その中でも稀男のたましいの所有者となった人格は主人格と呼ばれ、肉体の主導権や精神内での他人格の支配権を得る。
どの人格も共通してその存在を保つために自我の礎を必要とし、
他者からの「存在承認」を力(精神内での他人格への影響力、肉体への干渉力)の源としている。
その中でも稀男のたましいの所有者となった人格は主人格と呼ばれ、肉体の主導権や精神内での他人格の支配権を得る。
無我

稀男の持つ「いのちの緒が見える」という特殊能力によって人を助ける行為を礎に生まれた人格。
自我崩壊後の稀男の主人格。
「人助け」をする事で他者からの存在承認を得て自我の基盤を固めるスタンスを取る。
自身の命より人助けを優先するが、愛情や道徳心といった感情は微塵も持ち合わせておらず、
あくまで「人助け」という自我の礎を保つ事で崩壊を防ぐ事を唯一の目的としている。
その範囲は基本的には「自身に助けを求めた者」「自身を頼る者」に限定されており、
それ以外の者の命運についてはあまり関心がない模様(但し、魚成勇、タロット・アスの複躰、部族の少年などの子供に対しては求められずとも自ら助けている節がある)。
その代わり自身が助けると決めた者を助けられなかった場合は
自我が崩壊してしまうリスクを背負っている(人格達は地震と呼んでいる)。
「人助け」の最中や、その成否と存続に影響を与える事柄に対応している時以外は
一切感情が動かないらしい(井戸カルテット曰く「人間のふりをやめた蝋人形」)。
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井戸カルテット

自我崩壊前の凡蔵稀男の心の闇から生まれた4体の人格(個々の名前は不明)。
曰く「自然な精神の発達過程に誰にでもできる本能の淀み」
原則的には主人格たる無我の支配下にあり、肉体が受けた痛みを全て肩代わりさせられたり、
完全破棄されそうになったりと憂き目に遭っているが、幾度も無我を封じ込めようとするなど
常に主人格の座を狙っている。
凡蔵純子

自我崩壊前の凡蔵稀男の「いとおしさ」の残滓から発生した合成人格。
愛情による異性との繋がりを礎とする。
クリムが稀男の承認を得る為に設定した人格(ペルソナ)であるロリムと接触した事で姿形を得て、
その後タロット・アスに施された躰化の術による女体化によって力を増し、
夢魔2号によって夢見人に仕立て上げられた事で無我に「純子」と名付けられその存在を承認されるに至る。
+ | 第二部ラストでは |
本物の○○
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稀男の人格、スタンスの遷移
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