十物語(じゅうものがたり)
登場作品
エターニア
一人ずつ順番に恐い話をしてくと、十話目が終わったとき何かが起こるとされる怪談話。
1話:語り手はファラ。ピヨピヨの卵を割ったときに、黄身が青かったら、不幸に取り憑かれるらしいよ。おしまい。
2話:語り手はリッド。オレの爺さんとその友達が、山小屋に泊まったときの話だ。目をつむると、子供の声が耳元でする。明け方、爺さんが目を開けてみると、隣に寝てたはずの友達の姿は、影も形も無かったそうだ。以来、その友達の消息は、不明のままだってよ。
3話:語り手はキール。ミンツ大学風晶霊研究室の学生が体験した話だ。講義中、どうも後ろから視線を感じる。気になって振り向くと、人なつこい顔が彼を見ていた。…顔しか…なかったんだ。生首は言ったそうだよ。「僕の胴体を知りませんか?」。数十年前、窓に首を挟まれて亡くなった学生が言ったそうだ。
4話:語り手はメルディ。セレスティアにて戦争終わった後のある街。夕方になると足音する。ザック、ザック。振り返ると誰もいない。また前向くと、ザック、ザック。どこまで行っても足音追ってくる。角曲がったとき、風吹いた。足音悲鳴に変わった。たっくさんの死んだ人達。空へと昇ってったとさ。
5話:語り手はファラ。ある夫婦が山の中で迷子になって途方に暮れていると、白い服を着た少女が現れて、道案内してくれたんだって。途中何度も危険な目に遭いながらも、どうにか麓まで下りてくると、少女はこう言って消えたそうだよ。「死んじゃえばよかったのに」。
6話:語り手はリッド。オレが子供の頃、隠れんぼで夢中になりすぎて、随分森の奥まで入ってしまったことがあって。そしたら、雨が降ってきて…道に迷って。だけど、男の人が現れて、帰る道を案内してくれて無事帰れたよ。ただ…この前の雨の日、狩りの途中で会ったんだよな。迷子になってる、赤い髪の子供に。
7話:語り手はキール。僕が徹夜していた日のことだ。一心不乱に計算式を解いていると、後ろに人の気配がする。振り返る暇もなかった。で、どうにか結果を出せた翌朝、伸びをしたら何かに当たった。椅子だよ。研究室中の椅子が、僕のすぐ後ろに積み上がっていた。その夜、研究室にいたのは、僕一人だというのにね。
8話:語り手はメルディ。あるホテルの話。四人の仲間達、旅の途中にホテル泊まった。大きいホテル。買い物するため、一人残していったんみんな出かけた。町の人にホテル泊まってる事言うと、顔色変わった。ホテルは昔、火事で焼けちゃった。あるはず無いと言われたよ。慌ててホテル戻ってみると、焼け跡に残してきた、仲間の死体が転がってたよ。
9話:語り手はファラ。どこかの村の若い衆が、一件の古い屋敷に籠もって十物語をやったらしいんだ。ところが、翌朝になっても誰も出てこない。心配になった村長が覗きに行ったら…。みんな気を失ってたんだって。彼らの髪は一晩で真っ白になってたそうだよ。そこで何があったのか、誰もまだ正気を取り戻してないから謎のままなんだよねぇ…。
10話:語り手はリッド?。リッド?「なぁ。殺されるときの気分って、どんなもんか知ってるか?剣が腹にめり込む。体の中へ滑るように異物が入ってくる。痛いって感じじゃねぇんだ。ピリッとするだけ。あっ、と思ったときにはもう、なま暖かい血がどくどくと…。フッフッフッフッフッフッフッ……」、遅れて来たリッド「いやぁ、待たせたな。剣の手入れしてたら遅くなっちまったぜ」
スキット発生のタイミングは
- 1話:アイメン出発後~ルイシカ到着前。
- 2話:ルイシカ到着後~地晶霊の廃坑クリア前。
- 3話:地晶霊の廃坑クリア後~港町ペイルティ到着前。
- 4話:ペイルティ到着後~氷晶霊の山クリア前。
- 5話:氷晶霊の山クリア後~ペイルティ(氷解後)出発前。
- 6話:アイメン(崩壊後)出発後~ティンシア到着前。
- 7話:ティンシア到着後~バリル城到着前。
- 8~10話:バリル城到着後~バリル城クリア前。
- 10話がかなり特殊で「バリル城到着後~バリル城クリア前」のタイミングで8、9話を聞いているのが条件だが、さらに「バリル城のキャンプポイント」という指定がある。
グレイセスエフ
DLCスキット「アスベルの卒業式」にて、学生時代の思い出としてアスベルが「徹夜でやった級友との百物語!」という台詞がある。
TALES OF パペット
3話にて一向にプレゼンするやる気を見せないリッドに対して、カイルが十物語を始めるぞと脅す。その後、プレゼンを放棄しようとするリッドに対してカイルが徐々に怪談話を進めていくが、カイルがしていたのは焼肉が焼ける過程を怖く話していただけだった。その為、リッドに「『じゅうー物語』かよ!」とツッコまれた。
ネタ
- 由来は「百物語」から。百物語は、日本の伝統的な怪談会のスタイルのひとつである。怪談を100話語り終えると、本物の物の怪が現れるとされる。起源は不明だが、主君に近侍して話し相手を務めた中世の御伽衆に由来するとも、武家の肝試しに始まったとも言われている。これらは怪談文学と称され、室町時代に始まり、江戸時代に一種のブームになったという。最後に現れる怪異は必ずしも邪悪なものとは限らず、天井から餅が降ってくる、小判が降ってくる、最後まで残った一人が立身出世したなど、百物語の結果がハッピーエンドとなる昔話がいくつも存在している。
- この手の怪談話はE発売の2000年を境に下火になっており、以降のシリーズでも怪談話のスキットが登場することはなかった。レイズでは「戦慄!ティル・ナ・ノーグ七不思議」で少しだけ怪談をやっている。
関連リンク
関連項目
被リンクページ
最終更新:2025年04月15日 11:49