人間の闇(にんげんのやみ)

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登場作品

クレストリア咎我人の罪歌


58話のエスヴァニラの回想シーンにてエスヴァニラの父が描いた絵画。「今回はね、自分の本当に描きたい作風で勝負してみようと思うんだ。批判されるかもしれないけど、きっと喜んでくれる人もいるはずさ」と本人が望んだ形での力作だったが、来場客からは作風が残虐すぎたために「こんなものを描いた人の神経を疑うわね」、「何が心の闇だ。こんなの見たくない」、「人を不快にする絵を描くなんて信じられない」、「不愉快だ」と批判され、一部の心ない批判者に罪の執行を願われた。
絵画の内容は8人の人間が顔に布をかぶせられた状態で宙吊りにされ、集団で首を吊っており、周りの壁には風船のような形状の模様が至る所に描かれている気味悪がられるのも無理はない作風となっている(とはいえ危険思想の持ち主と決めつけていい理由にはならないが)。






ネタ

  • 画家が「描きたい作品」と鑑賞者が「見たい作品」の食い違いというのは歴史上よくある事のようで、今回の件と似たような歴史的事例だとスペインの画家パブロ・ピカソがドイツ空軍による無差別爆撃を受けた1937年に描いた絵画「ゲルニカ」は更年期のピカソに象徴される独特の絵の構図が原因でもあるが、発表当初の評価は高くなく「深刻化するスペインの危機を視覚的に表現していない」、「ナチスの酷い犯罪の真相をだれにでもすぐにわかるように描いていない」、「ピカソの壁画は醜いばかりで、観る者の心を萎えさせる」というような批判があった。やがて1960年頃に反戦や抵抗のシンボルとして評価されるようになり、ピカソの死後には絵画の保管場所をめぐる論争が繰り広げられた。
  • テイルズのイラストのお話だといのまたむつみ氏が描きたいのはコングマンのような「筋肉美」であったのだが、ファンが求めるのはいのまた氏が独特の繊細な作風で描く華奢な美少年・美少女ばかりであったため不満に思っていたというお話は生前の有名なエピソードである。

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関連項目

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最終更新:2024年10月02日 01:39