キマイラの新しい城 - exTANAl Storage@Wiki

キマイラの新しい城

殊能 将之 講談社ノベルス

ハサミ男を描いた殊能センセーの新作。
全体の雰囲気、というかバカミス紙一重な姿勢が非常に殊能センセーらしい作品だなー。
石動（主人公の探偵）の役立たずっぷりが健在だし。

ロポンギルズ六本木ヒルズを舞台にしたミステリは多分、これが始めてなんじゃないだろーか。
今まで（　´_ゝ`）ﾌｰﾝ って感じだったのだけれど、すごく行ってみたい気分になった。

単体としてはあまりオススメできる作品ではないだろうな。
事前知識として、黒い仏、鏡の中は日曜日、樒・榁は読んでおくべきだろうし。
トリック自体には影響はないが、その方が楽しめますって程度の意味だけれど。

真相はまぁ、結構納得。でも分かるわけが無い（ｗ
もーちょっと上手く伏線張れたんじゃ･･･って感じ。
ただしかし、完成までの思考を考えるとちょっと面白い。

うーん。ハサミ男と同様、ミステリではなく読み物としての作品かな？

天使は三段論法できる。