The Choir Room: Beatboxer Act - 聖歌隊創作『The Choir Room』プロジェクト 設定保管庫 | Powererd by Chévrette Alice

概要

プロジェクト内における位置づけとか

タイトルからも読み取れるとおり、今作は実質的に映画「天使にラブ・ソングを… (原題：Sister Act) 」のオマージュである。
実際、聖歌隊の立て直しを頼まれた男子主人公(あらすじ参照)も「『天使にラブソングを』の見すぎでは…？」と(実名を出すかはともかく)言うor思うシーンがきっとおそらくメイビー入る。

ヒューマンビートボックスを取り入れた実験的アカペラ教会音楽の試みを描く…という予定であった。当初の構想では。
しかし、2025年4月ごろになって、作者が「コンテンポラリー・クリスチャン・ミュージック」(Contemporary Cristian Music, CCM: 直訳で「現代的キリスト教音楽」)というジャンルに出逢ってしまったことで流れが変わった。
このCCMというのは要するにポップスやロックの要素を取り入れたキリスト教音楽であり、英語圏ではビルボードに個別ジャンルとしてランキングが設けられている程度には人気のジャンルである。
百聞は一見に如かず、CCMの中でも作者がめっぽう気に入っている曲を紹介しよう。下に貼ったライブビデオが5000万再生、同じ曲の収録音源を使ったリリックビデオが2400万再生、チャンネル登録者数1000万人、そして何よりライブをやってる箱のデカさからその人気ぶりが垣間見れるだろう。

これらの曲がCCMというジャンルとして成立していることを知ったとき、作者に迷いはなかった。

Beatboxer Actの聖歌隊をTCRプロジェクトにおける「CCM特化チーム」に仕立てや…仕立てあげてやんだよ！と。

その方がヒューマンビートボックスを教会音楽に導入する道筋としてそれっぽいでしょ？

ストーリー

高校生ヒューマンビートボクサーの主人公・鳥羽悠貴人(とば ゆきと)は、大学生のメンバーに混じってアカペラグループの一員として活動していた。
しかし高校1年の冬、大学生メンバーたちが犯罪(危険ドラッグとか詐欺系闇バイトとかそういう「若者がやりがち」な類)に手を出していたことが発覚して逮捕されてしまう。
突然のグループ解散に飽き足らず、SNSから広まった風評被害が本人や学校にまで及び、(主人公本人は何も知らなかったにもかかわらず)退学処分を求める保護者まで出てくる騒ぎに。
そこへ、かつて主人公の学校で非常勤講師として勤めていたことのある牧師・宮崎からの提案により、彼が現在チャプレン(学校付きの聖職者)として勤務する広島県福山市の学校・茨封園高校に一時転校(表向きは地域留学)する形で主人公を匿うことになる。チャペルに付属する牧師館の、使われていない独身牧師用居室を住居として無償で提供する代わりとして、宮崎の一人娘で主人公の同級生にもなるマイルドギャル(？)の宮崎聖灯(みやざき みと)と共に、部員も顧問もやる気がなく幽霊部活状態の聖歌隊のテコ入れを頼まれる。
その聖歌隊にいたのは、ちょうど物語の始まる年に撤廃された「1年次は部活動加入必須」ルールのために、入学当初部員数0人だった聖歌隊に形だけ入っていた5人の同級生たち。
それぞれ音楽に対しトラウマを抱え、それでも音楽を諦めきれずにいた(と、後に聖灯が見抜く)5人と聖灯、そして主人公の7人は、CCMという日本ではある意味「新しい」音楽と共に、自らを縛る過去を乗り越えることができるだろうか？

登場人物

茨封園高校聖歌隊

• 詳細は個別ページを作成予定。
• 本編開始時点で、聖歌隊メンバー7人は全員高校2年生である。
• 2025/4時点で、名前が全然決まってない。。。
• (2025/4/8)名字だけ決まった。

メインキャラクター

主人公 鳥羽 悠貴人(とば ゆきと)
小学生の頃にネット動画で見たヒューマンビートボックスに興味を持って独学で練習を始め、高校生になると姉の紹介でとある大学生アカペラグループに加入する。
しばしば地元のライブハウスを中心にステージにも上がっていたが、高校1年生の冬になると活動資金目当てで違法なバイトに手を出していた大学生メンバーが逮捕され、成り行きでグループは解散となってしまう。それに留まらず、SNS拡散による風評被害、学校の特定、無実にもかかわらず「犯罪者とつるんで風評被害で学校の品位と評判を損なった」といって退学処分を要求する保護者……といった事情で学校に居づらくなり、牧師・宮崎の提案を受けて地域留学扱いで福山に一時転校してきた。東京都の多摩地域(23区外)出身。アカペラグループ時代は三鷹市周辺で活動することが多かった。

宮崎 聖灯 (みやざき みと)
主人公を「匿う」ことを提案した宮崎牧師の一人娘で、主人公の転入先の同級生。牧師の娘なので幼児洗礼を受けているクリスチャン。
主人公と共に聖歌隊の立て直しを頼まれ、2年生から聖歌隊に入部するとともに部長となった。主人公の学校生活のサポートも担当する。
普段はギャルのグループとよく遊んでおり、自身もマイルドめのギャル(？)。でも日曜礼拝にはちゃんと出ている。
作者脳内のビジュアルのイメージが(春日部つむぎ+ブラストワンピース)/2。

(元)幽霊部員たち

名前青字が男子、赤字が女子。

佐伯 若菜(さえき わかな)
声質が洋楽やゴスペルの方に適性が寄っており(なのでCCMには大変良く合う)、合唱でも浮いてしまっていた。
また本人的にも自身のスタイルについて「可愛い系」志向が強く、それと声質が合わないことをコンプレックスにしていた。
ウマ娘で例えると「本当はカレンチャンになりたいのにどうしようもなく素材がシンボリクリスエス」みたいなことが起きている。

行橋 直晴(ゆくはし なおはる)
中学で仲の良かったグループで同じ高校の軽音楽部に入り、バンドを組もうとしていた。
しかし受験本番で体調を崩してその高校にグループで一人だけ落ち、また志望度も偏差値も希望より低いこの学校に入学せざるを得なかったことで、ギターも含めほとんどのことに対するモチベーションを無くし、部員がおらず実質何もしなくていい聖歌隊に形だけ入った。

宇佐 桃子 (うさ ももこ)
中学で、公立校ながら強豪である吹奏楽部にうっかり入ってしまい、頻度も密度も高い練習についていけず、かといって辞めることもできず、最終的にはどこのパートかもあやふやな状態で雑用ばかりしていた。
そのことで、自分に音楽のセンスはない、自分がグループで演奏するような音楽に参加したら足を引っ張ってしまうのではないか、と思いながらも、いや、楽器はダメだったけど歌なら…？という感じでとりあえず形だけ聖歌隊にいた。

津久見 瞳(つくみ ひとみ)
妹がに非常に優秀なヴァイオリン奏者で、きっと彼女のようにはなれないということ、それ自体は自分が楽しめるならば別にいいとしても、周りから彼女と比べられることを恐れて音楽への興味を抑え込んでいた。
一方その妹は音楽以外の何らかの要因からDのことをだれよりも尊敬しており、本当は音楽に触れてみたいことも知っているし、Dが音楽によって何かを表現する様子を目の当たりにすることを心待ちにしているがDはそのことを知らない。

中津 龍生(なかつ りゅうせい)
福山琴の職人の家系で、製作よりも演奏の方に長けコンクール等でも結果を出してはいたが、同じ曲を長い期間重箱の隅を突くようにダメだしされ、萎縮しながら突き詰めていくことに対してノイローゼ状態となり(背景が似ているが自分からそのような音楽との付き合い方と距離を置く選択をできた「坂の上の天使」の楓より重症)、それでも「音楽自体のことはどうしても嫌いになれなかった」ため、(まともに活動していれば)毎週のように違う曲を歌うことになる環境である聖歌隊に身を置く。

ところで、元からいた組(聖灯＋幽霊部員)の名字の命名規則わかりました？
お察しの通り、日豊本線沿線の市の名前からですね！

Q. 日豊本線なのに九州要素ねーじゃん！
A. 宮崎だけ別由来で先に決まってたから、「宮崎」が含まれる固有名詞の集合で思いついたのが日豊本線だったんだ 満足か？
それとも川崎市内の公立中学校とかの方がよかったとでも？

Q. ◇じゃあこの鳥羽は…？
A. まず福山駅から鳥羽君の出身地の三鷹のあたりまでの直線距離を計測します。約580kmです。
じゃあメインヒロインの名字の「宮崎」駅から直線距離580kmのところに何があるかというと、三重県鳥羽市があるんですね。
……もしかしてこういうのって公式でお出しするより考察させた方が良い案件だったりする？

世界観・舞台・用語

茨封園高等学校 (しほうえんこうとうがっこう)

『Beatboxer Act』の舞台となる学校。広島県福山市に所在※1。
教派としてはプロテスタント(チャプレンの宮崎牧師が妻帯しているので)。現実世界には存在しないルーテル教会派生の教団を想定。
校名の典拠は旧約聖書の雅歌。2章2節と4章12節。

· おとめたちの中にいるわたしの恋人は／茨の中に咲きいでたゆりの花。(2:2)
· わたしの妹、花嫁は、閉ざされた園。／閉ざされた園、封じられた泉。(4:12)

上記雅歌2:2の聖句は、中世ラインラントで「薔薇の園の中の聖母」のモチーフの典拠として絵画に影響した箇所。ここでは、(敷地や校舎というよりは共同体としての)学校そのものを薔薇の生垣に囲まれた(=閉ざされた=封じられた)園に見立てて、そのなかに在る生徒や教職員といった人々、さらにはその家族や卒業生などの関係者を聖句の中の恋人や花嫁に見立てて尊ぶ、という姿勢が込められた校名。

雅歌典拠は『白亜とゴンドリエーレ』でふんだんに使う予定だったけど早漏かましました(小声)
「バラの街」として名高い福山市にあって、薔薇が聖母の純潔性やキリストの受難のシンボルとしてよく用いられる花であるとなればそれを使わない手はない、と。

偏差値はそんなに高くなく(50±3ぐらい)、進路は比率はともかく大学、専門学校、就職どれも一定数いる。進学先大学のレベル感としては中四国の中堅〜京阪神地域の偏差値40〜50程度の私大がボリューム層。広島大受かったらヒーロー扱いだし、数年に一度出る阪大あたりの合格者は伝説になれる。
聖歌隊以外の部活でいうと園芸部がけっこう凄い。土地柄薔薇の栽培には一家言あり、オリジナル品種を既に持っているor開発することを究極目標として取り組んでいる。それ以外にも瀬戸内らしく柑橘系の果物やオリーブなんかも育てている。中四国(特に近隣地域と離島)の果樹農家の子が園芸部→農学部のパスを目指して来ることもある(中四国地域の農学部には推薦枠がそこそこあったり)。

福山駅から直線距離で約1.8kmだが、最短距離に近い道路がなく道のりでいうと3km強になり、登下校時間帯には福山駅からスクールバスが出ているほか、福山駅に自転車を置いておいてそれで通学する生徒もいる。その他、福塩線沿線からなら備後本庄駅から歩けるが、あまり好まれていない模様。

※1 現実世界では福山職業能力開発短期大学校の場所。