概要
TCR初期5隊の中に男女混合編成の聖歌隊は3隊(B.Act、白亜、ブラスカ)あるが、『Beatboxer Act』はヒューマンビートボックス入りの変わり種かつ初心者同然、『白亜とゴンドリエーレ』は男子こそいるものの比率が1:n-1(n=聖歌隊全員)な上にボーイソプラノなので実質女声合唱ということで、本格的な混声合唱曲を扱える唯一の集団が彼ら「義国社聖瑪竇礼拝堂聖歌隊」である。
…読めない?
「ぎこくしゃ せいまたい れいはいどう せいかたい」と読みます。大丈夫、今日日「瑪竇」の部分は学校関係者も9割がカタカナで「マタイ」って書く。
このページを作成している2025年3月現在、作者の中で最もアツいシリーズなので結構設定とかキャラの掘り下げ溜まってます。
イントロダクション
三浦半島の付け根、鎌倉の隣──神奈川県は逗子の海辺で120年近い歴史を誇る義国社高校。
その聖歌隊はいつしか、慣例的に当代の指揮者の名を冠して「〇〇スカラーズ」の通称で呼ばれるようになっていた。
その聖歌隊はいつしか、慣例的に当代の指揮者の名を冠して「〇〇スカラーズ」の通称で呼ばれるようになっていた。
しかし今、聖歌隊には「指揮者」──音楽的指導をする「大人」がいない。
では彼らのことを何と呼べばいいだろうか?
彼らは──自らの力で必要な練習を行い、奉仕者としての務めを果たす13人の聖歌隊員たちは、
自らを「ブランク〈空白〉・スカラーズ」と呼んだ。 ※呼びません(ニコニココメント)
では彼らのことを何と呼べばいいだろうか?
彼らは──自らの力で必要な練習を行い、奉仕者としての務めを果たす13人の聖歌隊員たちは、
自らを「ブランク〈空白〉・スカラーズ」と呼んだ。 ※呼びません(ニコニココメント)
キャラクター
義国社聖瑪竇礼拝堂聖歌隊
詳細は個別ページを参照。
- 声域ランクが M-がついているのが男子、F-がついているのが女子。
- 義国社聖歌隊内部では声域ランクの概念は用いないが、適性音域の参考として記載。
- 各メンバーの名字は横浜市内の町名が元ネタにになっている。
| 名前 | 読み | 学年 | 声域ランク | 備考 |
| 笹野 達己 | ささの たつき | 3年生 | M-3 | 聖歌隊隊長 |
| 中川 茉絢 | なかがわ まあや | 3年生 | F-4 | 聖歌隊副隊長 |
| 篠原 総志 | しのはら そうじ | 3年生 | M-5 | |
| 法泉 あまね | ほうせん あまね | 3年生 | F-1 | |
| 橘 皐月 | たちばな さつき | 3年生 | F-8 | |
| 中屋敷 宗慈 | なかやしき しゅうじ | 2年生 | M-1 | |
| 福浦 幸祈 | ふくうら みゆき | 2年生 | F-2 | |
| 井土谷 那樹 | いどがや なぎ | 2年生 | F-5 | |
| 妙香寺 珠々子 | みょうこうじ すずこ | 2年生 | F-6 | |
| 江崎 織夏 | えがさき おりか | 1年生 | F-3 | |
| 中丸 一紗 | なかまる かずさ | 1年生 | F-7 | |
| 滝頭 倫之 | たきがしら ともゆき | 1年生 | M-2 | |
| 六角 恭成 | ろっかく きょうせい | 1年生 | M-4 |
3年生
学年識別カラー(バッジ・体操服アクセント色等)は緑。
笹野 達己 (ささの たつき) Bar.(M-3)
義国社高等学校3年、義国社聖マタイ礼拝堂聖歌隊の隊長。
指導者のいない現在の聖歌隊の音楽面を取り仕切る。
カフェスイーツがお好きな甘党男子。コーヒーが飲めない。
中二病の気があり、外連味豊かな芝居がかった喋り方をよくする。
義国社高等学校3年、義国社聖マタイ礼拝堂聖歌隊の隊長。
指導者のいない現在の聖歌隊の音楽面を取り仕切る。
カフェスイーツがお好きな甘党男子。コーヒーが飲めない。
中二病の気があり、外連味豊かな芝居がかった喋り方をよくする。
中川 茉絢 (なかがわ まあや) Mez-Sop.(F-4)
義国社高等学校3年、義国社聖マタイ礼拝堂聖歌隊の副隊長。
達己がまずやろうとしない事務方の作業を一手に担う。あと3年生組のツッコミも基本的に彼女がワンオペ。
義国社高等学校3年、義国社聖マタイ礼拝堂聖歌隊の副隊長。
達己がまずやろうとしない事務方の作業を一手に担う。あと3年生組のツッコミも基本的に彼女がワンオペ。
篠原 総志 (しのはら そうじ) Bass(M-5)
義国社高等学校3年。
身長186cm、推定体重100kg以上、(縦にも横にも)大柄な男子部員。中学まではラガーマンだった。
体の大きさゆえに威圧感があるが、その実腰は低く「気は優しくて力持ち」な義国社のドカベン。
「パワー」よりも「共鳴」で響かせる低音の要。その音域はさながらロシア合唱のオクタビストのごとし。
義国社高等学校3年。
身長186cm、推定体重100kg以上、(縦にも横にも)大柄な男子部員。中学まではラガーマンだった。
体の大きさゆえに威圧感があるが、その実腰は低く「気は優しくて力持ち」な義国社のドカベン。
「パワー」よりも「共鳴」で響かせる低音の要。その音域はさながらロシア合唱のオクタビストのごとし。
法泉 あまね (ほうせん あまね) Sop.(F-1)
義国社高等学校3年。聖歌隊の女子組では身長も音域も一番高く、逆に胸のお山は一番低い。
透明感のある色白な肌とつかみどころのない雰囲気がさながら妖精のようなマイペースな少女。
よくぽろっとポエミーなこと(婉曲表現)を口にする。「恥ずかしいセリフ禁止!」のツッコミはもちろん茉絢。
義国社高等学校3年。聖歌隊の女子組では身長も音域も一番高く、逆に胸のお山は一番低い。
透明感のある色白な肌とつかみどころのない雰囲気がさながら妖精のようなマイペースな少女。
よくぽろっとポエミーなこと(婉曲表現)を口にする。「恥ずかしいセリフ禁止!」のツッコミはもちろん茉絢。
橘 皐月 (たちばな さつき) Alto(F-8)
義国社高等学校3年。昨今様々な作品で見かける、「包容力豊かなお姉さん」キャラ。要はママ(?)
実際に複数の弟/妹がおり、聖歌隊活動のない平日はよくバイトをしている。
義国社高等学校3年。昨今様々な作品で見かける、「包容力豊かなお姉さん」キャラ。要はママ(?)
実際に複数の弟/妹がおり、聖歌隊活動のない平日はよくバイトをしている。
2年生
学年識別カラーは赤。
中屋敷 宗慈 (なかやしき しゅうじ) Ten.(M-1)
義国社高等学校2年。トップテナーどころかカウンターテナーの音域までこなす男性高音域の主力。
成績も素行も良いが、超仕事人間な経営者の両親に(お金は潤沢に渡された上で)放置されていた時期が長く、趣味らしい趣味が無いことを(本人というより周囲から)問題視されている。幸祈と同居中。
義国社高等学校2年。トップテナーどころかカウンターテナーの音域までこなす男性高音域の主力。
成績も素行も良いが、超仕事人間な経営者の両親に(お金は潤沢に渡された上で)放置されていた時期が長く、趣味らしい趣味が無いことを(本人というより周囲から)問題視されている。幸祈と同居中。
福浦 幸祈 (ふくうら みゆき) Sop.(F-2)
義国社高等学校2年。宗慈の許婚(本人は既に「嫁」を自認している)で、高校入学時から同居している。
これは共に経営者である二人の親同士の関係性からくる政略結婚なのだが、嫁がされる当人の幸祈が宗慈ガチ恋勢になったので何も問題ない模様。
ミリオタというほどではないが、ちょっとしたミリタリー趣味持ち。
義国社高等学校2年。宗慈の許婚(本人は既に「嫁」を自認している)で、高校入学時から同居している。
これは共に経営者である二人の親同士の関係性からくる政略結婚なのだが、嫁がされる当人の幸祈が宗慈ガチ恋勢になったので何も問題ない模様。
ミリオタというほどではないが、ちょっとしたミリタリー趣味持ち。
井土谷 那樹 (いどがや なぎ) Mez-Sop.(F-5)
義国社高等学校2年。髪に青メッシュの入ったギザ歯の地雷系女子。
しかして得意科目は数学と物理、タブレットを持ち歩く理系の理論派。
よくネットでネタ合唱曲や音楽理論やボイトレの話題を探してきて聖歌隊に持ち込む。
義国社高等学校2年。髪に青メッシュの入ったギザ歯の地雷系女子。
しかして得意科目は数学と物理、タブレットを持ち歩く理系の理論派。
よくネットでネタ合唱曲や音楽理論やボイトレの話題を探してきて聖歌隊に持ち込む。
妙香寺 珠々子 (みょうこうじ すずこ) Alto(F-6)
義国社高等学校2年。『マリア様がみてる』の藤堂志摩子より着想を得し異教徒枠(?)。
実家がお寺で父or祖父が住職。キリスト教校に進学するのは「他教の視点から家業を見つめ直す機会」と家族は割と好意的だったり。
幼少期から毎日のように読経を聞いて育ったので(特に男性の)声フェチ要素あり。
義国社高等学校2年。『マリア様がみてる』の藤堂志摩子より着想を得し異教徒枠(?)。
実家がお寺で父or祖父が住職。キリスト教校に進学するのは「他教の視点から家業を見つめ直す機会」と家族は割と好意的だったり。
幼少期から毎日のように読経を聞いて育ったので(特に男性の)声フェチ要素あり。
1年生
学年識別カラーは黄色。
江崎 織夏 (えがさき おりか) Sop.(F-3)
義国社高等学校1年。4人ともゲーマーな1年生組において最もゲーマー度の高い、配信者を夢見る女の子。
比較的小柄な部類ながら声量が豊かで「火力が高い」と称される。
普段のテンションの高さと、聖歌隊の一員として表に出るときの落ち着いた雰囲気のギャップがすごくすごい(語彙力)
義国社高等学校1年。4人ともゲーマーな1年生組において最もゲーマー度の高い、配信者を夢見る女の子。
比較的小柄な部類ながら声量が豊かで「火力が高い」と称される。
普段のテンションの高さと、聖歌隊の一員として表に出るときの落ち着いた雰囲気のギャップがすごくすごい(語彙力)
中丸 一紗 (なかまる かずさ) Alto(F-7)
義国社高等学校1年。元不登校だが地頭が良く成績も優秀なダウナー系眼鏡っ子。
不登校になるほどの悪さな地元の人間関係と、不登校ゆえの壊滅的な内申点のために、誰も知り合いのいない義国社に来て聖歌隊に出会った。FPSと落ち物パズルは義国社全校でもトップクラスの実力とされる。
義国社高等学校1年。元不登校だが地頭が良く成績も優秀なダウナー系眼鏡っ子。
不登校になるほどの悪さな地元の人間関係と、不登校ゆえの壊滅的な内申点のために、誰も知り合いのいない義国社に来て聖歌隊に出会った。FPSと落ち物パズルは義国社全校でもトップクラスの実力とされる。
滝頭 倫之 (たきがしら ともゆき) Tenor(M-2)
義国社高等学校1年。お堅い家の息子で、中学までは習い事漬けだったが高校で急に自由を与えられた。
習い事や塾の移動中のささやかな楽しみとしてのスマホゲームがきっかけで意気投合したのが、この聖歌隊1年生組である。
義国社高等学校1年。お堅い家の息子で、中学までは習い事漬けだったが高校で急に自由を与えられた。
習い事や塾の移動中のささやかな楽しみとしてのスマホゲームがきっかけで意気投合したのが、この聖歌隊1年生組である。
六角 恭成 (ろっかく きょうせい) Bass(M-4)
病弱系男子。小さい頃は呼吸器系も良くなかったため、「歌う」こと自体が憧れの対象だった。
高校入学以降は比較的安定しているものの、主に検査目的で数日の散発的な入院をするタイミングがある。
中学頃までは月単位の入院も経験があるため、ポータブルゲーミングPCでPCゲーム、特にいわゆる「時間が溶ける」系のシミュレーションゲームが得意。
病弱系男子。小さい頃は呼吸器系も良くなかったため、「歌う」こと自体が憧れの対象だった。
高校入学以降は比較的安定しているものの、主に検査目的で数日の散発的な入院をするタイミングがある。
中学頃までは月単位の入院も経験があるため、ポータブルゲーミングPCでPCゲーム、特にいわゆる「時間が溶ける」系のシミュレーションゲームが得意。
義国社高校
教職員
クララ水町 泰菜(みずまち やすな)
義国社高校教諭で聖歌隊顧問。担当教科は政経倫理と聖書、3年生選択科目の古典ギリシア語。
音楽は好きだが、自他ともに認める特級呪物級の音痴であることから音楽面の指導には完全ノータッチ。
性癖的な分類でいくところのいわゆる糸目シスター。実際のシスターではないものの、両親が信徒だったため幼児洗礼を受けたクリスチャンではある。「クララ」は洗礼名。
学校では見習いシスター風の服装(「天使にラブ・ソングを…」のメアリー・ロバートのアレ)で勤務し、社会科準備室の自席では紅茶を嗜む、気さくで優しくておせいそな先生……に見せかけた酒クズ。
義国社高校教諭で聖歌隊顧問。担当教科は政経倫理と聖書、3年生選択科目の古典ギリシア語。
音楽は好きだが、自他ともに認める特級呪物級の音痴であることから音楽面の指導には完全ノータッチ。
性癖的な分類でいくところのいわゆる糸目シスター。実際のシスターではないものの、両親が信徒だったため幼児洗礼を受けたクリスチャンではある。「クララ」は洗礼名。
学校では見習いシスター風の服装(「天使にラブ・ソングを…」のメアリー・ロバートのアレ)で勤務し、社会科準備室の自席では紅茶を嗜む、気さくで優しくておせいそな先生……に見せかけた酒クズ。
世界観・舞台・用語
義国社高等学校(ぎこくしゃこうとうがっこう)
『ブランク・スカラーズ』の舞台となる学校。神奈川県逗子市に所在※1。
なんとも国粋主義的な雰囲気を禁じ得ない字面の学校名だが、これは
マタイによる福音書6章33節「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものはみな添えて与えられる。」
を典拠とするれっきとしたキリスト教的校名である。
また、同典拠より福音記者マタイを守護聖人として仰ぐ(St. Matthew's)
⇒ノート:「義国社」校名決定経緯について
なんとも国粋主義的な雰囲気を禁じ得ない字面の学校名だが、これは
マタイによる福音書6章33節「まず神の国と神の義とを求めなさい。そうすれば、これらのものはみな添えて与えられる。」
を典拠とするれっきとしたキリスト教的校名である。
また、同典拠より福音記者マタイを守護聖人として仰ぐ(St. Matthew's)
⇒ノート:「義国社」校名決定経緯について
1902年の日英同盟締結を受けて、英海軍従軍司祭経験者でもある英国国教会のイギリス人宣教師を中心に、日英の(主に海軍)退役軍人や教育者が携わって1904年に開学。
メインの生徒層は横須賀鎮守府の海軍軍人の子弟、特に西洋志向の強い層とし、積極的な日英間の交換留学制度を設けたり(英国側からは、これも当地海軍軍人の子弟が将来の海軍における海外勤務を意識して異言語・異文化経験を積ませる目的、という触れ込みでの留学)、キリスト教や聖書学については「西洋世界の理解のために必須の教養」というお題目でしれっとカリキュラムに組み込んだりということをしていた。
WW2に至る道の中でこの辺りの制度は一度崩壊していくこと必至なのだがそれはまた別の話。
メインの生徒層は横須賀鎮守府の海軍軍人の子弟、特に西洋志向の強い層とし、積極的な日英間の交換留学制度を設けたり(英国側からは、これも当地海軍軍人の子弟が将来の海軍における海外勤務を意識して異言語・異文化経験を積ませる目的、という触れ込みでの留学)、キリスト教や聖書学については「西洋世界の理解のために必須の教養」というお題目でしれっとカリキュラムに組み込んだりということをしていた。
WW2に至る道の中でこの辺りの制度は一度崩壊していくこと必至なのだがそれはまた別の話。
そのような成り立ちから当初は男子校であり、ミッション系ながら昔はだいぶ硬派なところのある学校だったが、同時に開学当初から常に先進的な目線をもって学校運営に取り組んでいた。その一例として、戦後は昭和の比較的早い段階(1955~1974年の間のどこか)で共学化するとともに、共学化当初から女子制服をスラックス/スカート選択制を導入。これは現実世界での女子スラックス制服導入史に準じると、少なく見積もっても20年以上の差をつけたぶっちぎりの日本初ということになる。…など、時としてSEGA並に未来を生きている学校である。
※1 現実世界でいう逗子開成中学校・高等学校の位置。