ルバーブ。
ドクトルマグス。金髪に赤い衣の女性。
楽天的な放浪者。喜怒哀楽を全て笑顔で表現できるという変な特技を持っている。
基本的に善人ではあるけれど人を食った性格の持ち主でもあり、
世渡り上手な割に無用な厄介事を呼び寄せたりする。
別段目的もなく、世の中をふらふらうろうろと放浪して回ってる。
ハイ・ラガードの庭園はそりゃあ見事な美しさだと聞いていたので観光に足を伸ばしてきた。
が、件の庭園は迷宮が発見されて以来、ギルドを通じ公国に申請し許可を得なければ立ち入り不可能。
少々面倒ではあるけれども素直に登録。したまでは良かったけれど、
全くの偶然に、エトリアの世界樹を踏破した連中と同じギルド名で登録してしまった。
そこから勘違いが発生。勇者の到来と祭りあげられて、
とっとと誤解を解けばいいものを調子に乗ってそこに乗っかってしまった。
結果として、勇者の名を騙りながら迷宮の最奥を目指さねばならなくなった。
グリム。
ガンナー。緑色の外套を着込んだ茶髪の男性。
真面目というよりかは頑固。公衆道徳と倫理観念に生きる人。
それの所為で、背負わなくてもいい苦労を自ら被ってしまう苦労人でもある。
エトリアの世界樹を制覇した一人のアクルフィアは、後に自らの体験をまとめ書物として頒布した。
それが一部で評判を呼び、同じように迷宮の発見されたハイ・ラガードではちょっとした流行になっていた。
グリムはそれの熱心な読者の一人で、だから、ルバーブが偽物であると気付けた。
それを暴き糾弾するためにルバーブに近づいたが、
「正体が分かってるなら話は早い。偽物だとばれちゃうのが怖くて仲間を増やせないでいたんだけど、
人助けだと思って手伝ってくれない?」なんぞと逆にギルドに誘われてしまう。
その厚かましさに絶句するけれど、たしかに、
あの迷宮は女手一つ(と幼女)だけで踏破できるほど生易しいものではないだろう。
協力の申し出を断れば、見殺すことになるのだろうか。
そう考えてしまうと、断ることが出来なくなってしまった。
あるは。
カースメーカー。半裸を黒衣で包んだ少女。
エトリアを踏破した一人。だけど、周りはそれに気付けていない様子。
偽物の中に本物が混ざっているという形。
エトリアから出でて放浪の果てに辿り着いたラガードにて、かつて所属していたギルドの名前を聞いた。
なので、それを発したルバーブにくっつくが、
旅立つ際の荷物として持参したエトリアの王冠がルバーブに着せられた誤解を助長する形となる。
彼女を本物だと知らないルバーブは「身寄りのない少女を迷宮探索に巻き込んでしまった」と思い込み、
切実に助力を求めることになる。
そこにのこのことグリムがやってきたという形。
声に込められた不思議な力は未だ健在。
最近は、味方を助けるよりも敵の動きを封じる方に興味を覚えているらしい。
頑是無さはいくらか影をひそめている。
トラヴィア。
パラディン。褐色の肌と桃色の髪と重厚な鎧の女性。
オトナの色香漂う元娼婦さん。
貴族と身分違いの大恋愛を演じるがそれに破れ、娼婦を辞めた。
娼婦としての人気は高く、仕事を辞めても当分は暮らせていただろうけど、
執政院より公布された迷宮探索の案件のうち、踏破が適ったあかつきには貴族の身分を授ける。
という部分に関心を覚え、迷宮に臨むこととした。
破れた恋に未練をある素振りは見せないし、貴族の身分を得てどうするのかと周りが訊ねてもはぐらかすし、
なかなか本心は覗かせないあたりは娼婦さんのサガでしょうか。
ギルドへの加入は本人の希望。
元々読書家だったので、ルバーブが偽物だと気付いていたけれど、それなのにギルドに入ってきた理由は
「ルバーブもあるはもグリムも、みんな可愛かったから」だの
「偽物の勇者ってかっこいいじゃない? オペラみたいで」だの
「みんな余所者でしょ? だからかえって参加しやすかったの」だのと訊かれる度にコロコロ変わる。
パラディンなのは、手持ちの資金で一番立派な装備を買った結果らしいけど、それもまた訊く度に言うことが変わる。
ニザ。
ダークハンター。青髪にレザージャケットの鞭使い男性。
借金魔。
親の代からの借金に加えて、娼婦の身請けだのなんだのと色々と抱え込んだ挙げ句、
タチの悪い金貸しに捕まって身の危険を覚えたので逃亡暮らし。
たまたま立ち聞く形でルバーブ達が偽物であると知り、
魔が差した結果に強請るつもりで接近するけど、放浪暮らしな偽物風情に用意できる金銭はたかが知れている。
「ごめん。無い袖は振れない」の一言に意気消沈するけども、
「迷宮探索なら当面の日銭には困らないし、うまいこと踏破できれば一攫千金の一発逆転だよ。
良かったら、一緒に行く?」なんぞと逆に勧誘を受ける。
同じ逃げるなら地の果てでも空の上でも一緒か。と、ホイホイ付いていくことになる。
借金と踏み倒しを重ねてはいるけれど、自分のために金を用立てた経験はないという間抜けさん。
金銭感覚や善と悪の区別にあやしいところはあるけれどもそれなりに善人ではあるようだ。
ミシェル。
クマ。にしか見えないオオカミ。
「信頼の首輪」を入手後、せっかくなので使ってみようと迷宮にて野獣を探した一行の前に現れたのは、ずんぐりのっそりとしたクマだった。
おいおいおいこれクマにも効くのかよ大丈夫かよと総毛立つ一行の目前で、
そのクマの放った鳴き声は見た目に反して朗々と美しく響く、紛れもないオオカミの遠吠えだった。
二足歩行だし、どうやら太りすぎでクマにしか見えないだけのオオカミであるらしい。
ついでに、その体型による挙動ののろさが原因で集団からドロップアウトしてしまったらしく、
餌を与えたらあっさりと懐いて、これまたクマにしか見えない尻尾を嬉しそうに振る。
ギルドの一員と言うよりも愛玩動物として定着した感があるが、特にあるはに懐いていた。
最終更新:2010年04月01日 04:53