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第5話

第5話


「姓は久我、名は応馬、親愛の情を込めて応馬君とでも呼んでください」
椅子に座り自己紹介を始める久我を見る4人のその後の反応は四者四様であった。

綾華は幼馴染を思い出していたところを現実に引き戻され明らかに不機嫌だった。
雫は突然現れ隣に座った久我に戸惑っていた。
悠希は久我の目が女性陣しか見ていないとわかると食事を再開した。
そして澄子は視線を正面に座っている悠希に戻し
「さっきの続きだけど」
話を蒸し返した。
「あ、ああ、何の話だっけ?」
再び矛先が自分に向いたことにうんざりしつつも言葉を返す悠希。
「ここに来る前に何をやってたのか!」
何とかはぐらかせないかと考えていた悠希の心を見透かしたように強い口調で答えが返ってきた。
(さて、どうしたものか)
思案顔で周りを見ると久我はどうやら狙いを雫にしぼっているようで、隣に座った雫にあれこれと話かけている。
脚がどうの腰がどうの話しているのでスタイルを褒めているのだろう。
そして「胸も・・・」
(まずいな。)悠希はその後の展開を予想して眉をひそめた。
雫に胸の話題は禁句だった。サイズは平均以下だが無いわけではない。スタイル自体は抜群に良いためこれくらいのサイズのほうが良いと言う人もいるだろう。
だが、そんな意見は雫には慰めにもならなかった。なぜなら源家の親類縁者の女性は総じて胸が大きかったのである。
そんな中1人平均以下の雫のコンプレックスは相当なものだった。長い付き合いである。禁句のあとにどうなるかはだいたい分かっていた。
隣の雫を見る。
頬は引きつり目は座っていた


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第6話に続く
最終更新:2009年03月29日 19:58
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