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テラカオスバトルロワイアル外伝
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夏は白・冬は黒

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夏は白・冬は黒 ID:qVvkNG86


「……暑いですね」
それが男のバトルロワイアルでの記念すべき第一声だった。
だがよく考えて貰いたい。今の時刻は日中。太陽光が最も降り注ぐ時間帯だ。
そして男の容姿……これがまた奇怪だった。
全身を漆黒の鎧で覆っているうえ、鎧に負けない黒さの長髪をゆらしているのだ。
日中+全身黒+長髪+重装備……これで暑くないなどと言える生物はいないだろう。
「私は……どうしたらいいのでしょうか……?」
額から流れる汗を適当に拭いつつ、男はあてもなく彷徨い続ける。
漆黒の中に唯一存在する銀――首輪。つまり男はバトルロワイアルに巻き込まれた被害者だ。
「何故私が……?そもそも私とは一体……?」
男が気にしているのは、己の正体。
自分の正体を知るため、世界各地を転々としていた最中、このバトルロワイアルに巻き込まれたのだ。
バトルロワイアル、殺し合い。男は当然にその意味はわかっている。
「……私は、どうすればいい?殺し合いを止めればいいのでしょうか?
それとも、優勝をして全員を生き返らせればいいのでしょうか?」
そして男は、少なからず他の参加者のことを気に掛けていた。
ただ、それ故に行動が決められない。両極端だが、誰かを助けたい気持ちはあるのだ。
男の前には光の道と闇の道がある。
もし光、対主催の道を歩めば、すぐにでも誰かを助けることができる。
だが、主催者を倒せば願いは叶わない。つまりは必ず死者の存在を許すことになる。
もし闇、優勝への道を歩めば、自分は全ての参加者を殺さなくてはならない。
だが、優勝して全員の蘇生を願えば、死者は誰一人存在しなくなる。
どちらの道が正しいのか?
一部の者を助け、犠牲を黙認するか。一度全てを犠牲にして、全ての者を助けるか。
「私はどうすれば……」

男は悩み続ける。ただ何故か、彼はこのバトルロワイアルで悲しむ人を減らしたいと願っていた。
その感情の出どころも不明だが、だからこそ男は悩む。
どちらの道が最良なのか、悩み続ける。
今の男は、光と闇の狭間で揺れ動く灰色の存在。
そして、男はおそらく自分一人ではどちらかに傾くことができない。
ただ誰かに、ちょっとだけ背を押されるだけでどちらかに飛び込む状態だ。
「誰か……私はどうしたらいいのか、教えていただけませんか……?」


「おいィ?そんなこともわからないならお前の頭は必要ないな後ろから破壊してやろうか?」
「!?」

突如、悩む男の後ろから声が。
男が慌てて振り返ると、そこには呆れた顔の男が一人。その男の容姿もまた奇怪だった。
全身を白銀の鎧で覆った……悩む男とは正反対の出で立ち。
ついでに髪も銀の短髪であり、そこもである。
「あ、貴方は?」
「俺は古代からいる通りすがりのナイトでブロントというのだが謙虚にもさんづけでブロントさんでいい
なんか気が付いたら拉致されていた感なのだが拉致とか直接的に犯罪でしょう!?
と思った俺はカカッとあの触手を裏世界でひっそりと幕を閉じさせることに決めた
わけだが俺のグラットンは没収されていてリアルでは北海道でモンクタイプの俺も
(しばらくお待ちください)
そんな時に俺と同じく鎧を着たナイトを見つけたので声をかけたらなんかネガネガしてた
そんなお前は一体誰なんですかねぇ?」
「え……えーと……」
現れた男――白い騎士ブロントはひたすらに喋り続けた。
対する男――黒い騎士は言葉に詰まってしまう。
各地を旅し、それなりに言語は学んだつもりであったが、ブロントの言語は理解に時間がかかる。
正直把握できたのは、名前と彼が対主催の道を歩んでいることぐらいだ。
「す、すみません、私は自分が何者かもわからないんです」
「ほむ……記録損失か?」
「記憶喪失ですね。おそらくは。だから、名前もわからないし、何をすべきかも……」
黒い騎士は、申し訳なさそうに自分のことを告げた。
「お前が仮に自分の正体がわからなくてもやるべきことは決まっているんだが?」
「え!?」
「お前に詰問があるんだが?お前が着ているそれはなんですかねぇ?」
「……質問ですか?これは……鎧ですね、騎士の。何故かしっくりきてまして」
「その通りだな騎士はナイトは光と闇が備わり最強に見える最強ジョブ
そして助けを求める貧弱一般人のメイン盾となるゆいいつぬにの存在だ
お前のその鎧はなかなかえごいダークパワーを放っているが光属性の剣を持つと最強に見える
俺が一級ナイトだったようにお前もまた一級ナイトだったのではないか?
ならば俺と一緒に主催者をバラバラに引き裂いて貧弱一般人を守るべきそうすべき」
ふたたびまくしたてるブロントに、黒い騎士は困惑する。
要約すると、同じ騎士なのだから共に行こうということらしいが……

「しかし、主催者がいなければ願いを叶えられないのでは?つまりは死者の蘇生が……」
「お前頭悪いなあんなの嘘に決まっている優勝してもそいつをタイマンで潰す気だろうな
死者を極力出さないためにも俺たちのようなナイトが動く必要があるんじゃないか?まあ一般論でね?」
ブロントは黒い騎士の反論を一撃で叩き伏せる。
そう、優勝したからといって、本当に願いが叶う保証はどこにもありはしない。
あるかどうかもわからないものよりも、今現実に確かに存在しているものを優先する……
黒い騎士も、やがてはブロントの言葉に従った。
「そうですね……確かに、主催者が約束を守る確証もありませんからね……
わかりました。お役に立てるかわかりませんが、貴方に同行させて頂きます、ブロントさん」
「うむよろしく頼むぞ……なんて呼べばいいかわからない!わかりにくい!」
と、ここでブロントは黒い騎士をなんと呼べばいいか悩み始める。
記憶喪失の相手では本名を知ることはできないが、せめてあだ名か偽名は欲しいところだ。
「何かいい名前は?」
「そうですね……あ、ではナイトは光と闇が備わり最強、つまり混沌が最強とのことなので……
混沌の騎士』なんてどうでしょうか?自分で言うのも変ですが、結構あってると思います」
「ほう……きぐうだな俺も同じ名前を考えていたんだが?」

なんの因果か。
二人が思い浮べた仮の名、混沌の騎士。
それはくしくも、黒い騎士の求める己の正体だったが、彼が気付くことはなかった。

「しかし、いくら騎士でも素手で戦い続けるのは厳しいですよ」
「俺はグラットンソードでお前にはエクスカリバー的なものが必要だと思った
この支給品の中にはきっと確実に高確率で入ってるな(予知夢)」

ブロントと混沌の騎士は、自らに支給されたバッグを漁る。
ブロントは格闘も得意であり、混沌の騎士も護身程度なら楽にできる。
だが彼らは騎士。やはり剣か盾は欲しいところだ。
「お?何かあった

『甘い甘いぞぉ!』

「おいィィィィィィ!?」
「ブロントさんの支給品はハズレですか……私は

『食らうがいい!私を止めてみせろ!』

「「おいィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィィ!?」」

絶望的にハズレなうえにだぶるという奇跡を見せた人形を握り締めて。
二色騎士の絶叫が街に響いた



【杉並区/1日目/日中】

【混沌の騎士@カオスロワオリジナル】
[状態]:記憶喪失・発汗(大)
[装備]:漆黒の鎧
[道具]:支給品一式、アビシオンのフィギュア
[思考]
基本:死者は極力出さない
0:なんで二つも……
1:ブロントに同行
2:水分の確保
3:自分の正体を知りたい
【ブロント@ネ実】
[状態]:健康
[装備]:白銀の鎧(ナイトAF)
[道具]:支給品一式、アビシオンのフィギュア
[思考]
基本:主催者とゲームに乗った参加者はバラバラに引き裂く
0:汚ないなさすが主催者きたない……
1:混沌の騎士と行動
2:貧弱一般人は保護
3:剣と盾の早急な確保

※二人とも鎧を継続装備したため、ハンデとして支給品ががらくたです

※支給品解説
アビシオンのフィギュア
カオス七期に登場。アビシオンという男のフィギュア。
背中にボタンがいくつもついており、押すと高いテンションで何か喋る。ただそれだけ。
だが、とある場所ではこれでマーダーの動きを止めることができたので、もしかしたら強力……?

009:地獄の刑執行長官 投下順 011:憂鬱少女と死にたがりの化物
009:地獄の刑執行長官 時系列順 011:憂鬱少女と死にたがりの化物
初登場! 混沌の騎士 029:異なる価値観
初登場! ブロント 029:異なる価値観

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