憂鬱少女と死にたがりの化物 ◆Wi6WwKPWNY
代々木駅のホーム。涼宮ハルヒは、そこで立ちつくしていた。
たしかに、自分は「非日常」を望んでいた。
だが、それは決してこんなものではない。
自分が望んでいたのは、宇宙人や未来人と楽しく遊べる日々だ。
こんな血みどろの「非日常」など、願い下げである。
だが、それは決してこんなものではない。
自分が望んでいたのは、宇宙人や未来人と楽しく遊べる日々だ。
こんな血みどろの「非日常」など、願い下げである。
「ぶっ壊してやるわ。こんな誰一人楽しめない、最低のゲーム」
自らに言い聞かせるように、ハルヒは声に出して呟く。
だがその声は、かすかに震えていた。
彼女とて多少エキセントリックなところはあるが、普通の高校生なのだ。
いつ殺されるかわからないという状況に、恐怖を感じないわけがない。
だがその声は、かすかに震えていた。
彼女とて多少エキセントリックなところはあるが、普通の高校生なのだ。
いつ殺されるかわからないという状況に、恐怖を感じないわけがない。
「ほほう、なかなか威勢のいいお嬢さんだ」
そんな彼女の耳に、低い声が届く。とっさにハルヒが振り向くと、そこには赤い帽子に赤いコートを羽織った長身の男が立っていた。
(なっ……。いつの間にこんな近くに!)
反射的に飛び退きつつ、ハルヒはあらかじめデイパックから取り出していた刀の柄に手をかける。
ハルヒの問いにそう答えながら、アーカードは無造作にホームの壁へ拳を突き立てた。
重い音が轟き、彼の腕が豆腐に突き立てた箸のごとくあっさりと壁にめり込む。
その光景は、「化物」という彼の名乗りを証明するものだった。
重い音が轟き、彼の腕が豆腐に突き立てた箸のごとくあっさりと壁にめり込む。
その光景は、「化物」という彼の名乗りを証明するものだった。
(あちゃー……。これはまずいかも……)
ハルヒのきめ細かい肌を、次々と冷や汗が滑り落ちていく。
武器を持った程度で自分が勝てる相手ではないことを、彼女は理解してしまったのだ。
武器を持った程度で自分が勝てる相手ではないことを、彼女は理解してしまったのだ。
「さて、お嬢さん。今から私が君を殺しにかかるとしたら、君はどうする?」
「そうね、全力で抵抗させていただくわ。あたしじゃ逆立ちしたって勝てそうにないけど、だからって無抵抗で死を受け入れるなんてあたしらしくないもの。
死ぬその瞬間までは、あたしは絶対諦めない」
「そうね、全力で抵抗させていただくわ。あたしじゃ逆立ちしたって勝てそうにないけど、だからって無抵抗で死を受け入れるなんてあたしらしくないもの。
死ぬその瞬間までは、あたしは絶対諦めない」
アーカードの問いに対しそう答えながら、ハルヒは刀を抜き放つ。
眼前の怪物に向けられた切っ先は、大きく震えていた。
それはハルヒの心に巣くう恐怖を、何よりも雄弁に物語っていた。
だがそれでもなお、ハルヒの目には凛とした光が宿っていた。
眼前の怪物に向けられた切っ先は、大きく震えていた。
それはハルヒの心に巣くう恐怖を、何よりも雄弁に物語っていた。
だがそれでもなお、ハルヒの目には凛とした光が宿っていた。
「ククク……。いい目だ、いい目をしているなお嬢さん」
「……は?」
「自分は助からないと理解していながら、まだ貴様の目には希望が宿っている。
自分の手に負えない怪物に狙われたとわかっているのに、それでも生きることを諦めていない!
そうだ、人間はそうでなくてはならない。私を殺すのは、そんな人間こそがふさわしい」
「何言ってるの、こいつ……」
「……は?」
「自分は助からないと理解していながら、まだ貴様の目には希望が宿っている。
自分の手に負えない怪物に狙われたとわかっているのに、それでも生きることを諦めていない!
そうだ、人間はそうでなくてはならない。私を殺すのは、そんな人間こそがふさわしい」
「何言ってるの、こいつ……」
アーカードの口から溢れる言葉の意味がわからず、ハルヒは先程までとはまた違う汗をかき出す。
「いいだろう。貴様は殺さないでおいてやる」
「はい?」
「これから私は、貴様に付きまとう。貴様がこの闘争の場で、何をなすのかを見届けるためにな。
だが私の力はあてにするな。貴様が危機に陥ったとき、私は助けるかもしれん。助けないかもしれん。
全てはその時の、私の気分次第だ」
「はあ……」
「ああ、それからこれも言っておこう。もし、貴様が生きることを諦め、私の期待を裏切るようなら……」
「はい?」
「これから私は、貴様に付きまとう。貴様がこの闘争の場で、何をなすのかを見届けるためにな。
だが私の力はあてにするな。貴様が危機に陥ったとき、私は助けるかもしれん。助けないかもしれん。
全てはその時の、私の気分次第だ」
「はあ……」
「ああ、それからこれも言っておこう。もし、貴様が生きることを諦め、私の期待を裏切るようなら……」
その瞬間、アーカードの姿がハルヒの視界から消える。
そして次の瞬間には、彼の右手がハルヒの首をつかんでいた。
そして次の瞬間には、彼の右手がハルヒの首をつかんでいた。
「私は容赦なく貴様を殺す。努々覚えていくことだな」
「っ……! 上等よ! あたしは絶対諦めたりしないんだから!
お茶でも飲んで、後ろでおとなしく見てなさい!」
「いい返事だ」
「っ……! 上等よ! あたしは絶対諦めたりしないんだから!
お茶でも飲んで、後ろでおとなしく見てなさい!」
「いい返事だ」
うっすらと涙を浮かべながらも気丈な言葉を返すハルヒに、アーカードは口元を緩め牙をのぞかせる。
「さて……まずはどうする、お嬢さん」
「まずは足場固めよ。小さなことからコツコツと、ってね。
最低でも一人、ここにはあたしの友達が連れてこられてる。そいつを捜すわ。
あいつ一人じゃいつ殺されるかわかんないんだから、あたしが保護してあげないと」
「ふむ、悪くない考えだ」
「まずは足場固めよ。小さなことからコツコツと、ってね。
最低でも一人、ここにはあたしの友達が連れてこられてる。そいつを捜すわ。
あいつ一人じゃいつ殺されるかわかんないんだから、あたしが保護してあげないと」
「ふむ、悪くない考えだ」
ハルヒの脳裏に浮かぶのは、彼女が「キョン」と呼んでいる青年の顔。
いつも文句と小言を漏らしながらも、結局は自分に付き合ってくれる大切な友達だ。
彼なくして、自分の望む世界はあり得ない。
ハルヒは半ば無意識ながら、そのことを理解していた。
いつも文句と小言を漏らしながらも、結局は自分に付き合ってくれる大切な友達だ。
彼なくして、自分の望む世界はあり得ない。
ハルヒは半ば無意識ながら、そのことを理解していた。
「それと、お嬢さんって言う呼び方はやめてもらえる? あたしには涼宮ハルヒっていう立派な名前があるんだから」
「それは失礼した。今後改めよう、涼宮」
「よろしい!」
「それは失礼した。今後改めよう、涼宮」
「よろしい!」
素直に従うアーカードに、ハルヒはこの場に来てから初めての笑みを浮かべた。
「時に涼宮。参考までに聞いておきたいのだが」
「何?」
「処女か?」
「な、ななななな!!」
「……わかりやすい反応ありがとう」
「何?」
「処女か?」
「な、ななななな!!」
「……わかりやすい反応ありがとう」
【渋谷区・代々木駅ホーム/一日目・日中】
【涼宮ハルヒ@涼宮ハルヒの憂鬱】
[状態]健康
[装備]妖刀かまいたち@風来のシレン
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考]
基本:バトルロワイアルの破壊
1:キョンとの合流
[状態]健康
[装備]妖刀かまいたち@風来のシレン
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品0~2(確認済み)
[思考]
基本:バトルロワイアルの破壊
1:キョンとの合流
【アーカード@HELLSING】
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
1:ハルヒの行動を見届ける
※能力制限に関しては次以降の書き手さんにお任せ
[状態]健康
[装備]なし
[道具]基本支給品一式、ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考]
1:ハルヒの行動を見届ける
※能力制限に関しては次以降の書き手さんにお任せ
【支給品解説】
- 妖刀かまいたち@風来のシレン
一振りで正面、右前方、左前方の三方向に攻撃できる刀。攻撃力もそれなりに高い。
| 010:夏は白・冬は黒 | 投下順 | 012:少女の旅にフランベルジュはいらない |
| 010:夏は白・冬は黒 | 時系列順 | 012:少女の旅にフランベルジュはいらない |
| 初登場! | 涼宮ハルヒ | 064:求めよ未知との遭遇 |
| 初登場! | アーカード | 064:求めよ未知との遭遇 |