テラレイドバトル研究室
第9世代『ポケモンSV』のテラレイドバトル、特に★5、★6、★7のレイドを研究する項目。
目次
レイドバスターズ(テラレイド用ポケモン)
概要
テラレイドを攻略するには主に「アタッカー」と「サポーター」の2つの役割があるので、それぞれに向いたポケモンを紹介する。
ちなみに、テラレイド攻略メンバーを私は「レイドバスターズ」と呼んでいるので、ここでもそう表記する。
コラム
サポーター向きのポケモン
基本「ソロでサポーターだけでは勝てない」ので、どちらのマルチ向きかを提示することにする。
ママンボウ
連携 |
○ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
いやしのこころ(通常) |
推奨テラスタイプ |
みず |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
野生など。レイド個体は隠れ特性に注意 |
技「ひやみず」は、バリアに関係なく相手のこうげきを下げることができる。無効タイプもないので誰に対しても有効で、この技が対物理サポート要員の基本技とされている。
その「ひやみず」を覚える中でも物理耐久が高いのがこのポケモンである。
この技に加え、わざマシンが廃止された状態異常対策の「しんぴのまもり」、特性強奪の「スキルスワップ」などがあり、様々な物理主体ポケモンのレイドを任せられる。
なお、特性「いやしのこころ」は味方の状態異常を回復できるので、「スキルスワップ」しない場合でも腐らない。他2つはやや活用しづらい。
回復手段が「ねがいごと」くらいしかないのがマイナス。入れる場合はタイミングに注意。
また、防御系デバフを持たないので速攻にはやや不向き。連携では別のサポーターの方が適任の場合がある。
ヤミラミ
連携 |
◎ |
野良 |
○ |
推奨特性 |
あとだし(通常) |
推奨テラスタイプ |
テラスタル厳禁 |
努力値 |
H252・D252・B6など |
入手 |
野生など。レイド個体は隠れ特性に注意 |
初手に「スキルスワップ」で相手に「あとだし」を押し付けて、味方全員が確実に先手を取れるようにする。すばやさが高い、もしくはすばやさを高める技を持つ相手に非常に有効。
元の耐久がそこまで高くない分耐性が優秀(例えば★6リキキリンはヤミラミへの打点が皆無)なので、出す相手さえ間違えなければ場持ちは十分。念のため「じこさいせい」を持っておくとさらに安心。
対物理でもよいが、バリアにも有効なとくこうデバフ技「バークアウト」を持つので、対特殊サポートとして育成するのが無難。
「いたずらごころ」で先制で変化技を展開するのもなしではないが、バリアにすこぶる弱いので、特に野良ではあまりお勧めできない。
アマージョ
連携 |
◎ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
スイートベール(隠れ) |
推奨テラスタイプ |
くさ |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
各種テラレイド、または、野生のアマカジ系列に「とくせいパッチ」を使う |
このポケモンはアタッカーとしてはやや厳しい。攻撃系のバフ技も防御系のデバフ技もないからだ。
その代わり、特性「スイートベール」で自分も味方も眠らなくなるというDLC解禁前では唯一の性能を持つ。
ねむりから味方も守れる上にフィールドではないので打ち消されにくく、「とくせいガード」を持てばバフ特性解除波動すら跳ね除ける。
「トロピカルキック」「あまえる」で相手のこうげきデバフ、「アロマミスト」で味方のとくぼうバフ、「リフレクター」「ひかりのか」、更には「ちょうはつ」も揃え、変わったところでは「つぼをつく」もある。回復も「こうごうせい」で可能。
唯一の難点は、★6で最もねむり対策をしたいドオーが一致弱点技を持つことか。
グレンアルマ
連携 |
◎ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
もらいび(通常) |
推奨テラスタイプ |
特になし |
努力値 |
H252確定、Sをぶつけたい相手を抜けるよう調整、残りBまたはD |
入手 |
進化、レイドなど。スカーレット限定。レイド個体は隠れ特性に注意 |
能力リセットがかけられる「クリアスモッグ」が強力なサポートになる。はがねテラスタル相手には効かないが、「おにび」や「かえんだま」+「なげつける」、「マジカルフレイム」などで代用可能。
おなじみ「リフレクター」「ひかりのかべ」の他、「ちょうはつ」「アシッドボム」「てだすけ」「トリックルーム」なども揃える。
汎用回復技がなく、アイテムも対物理であれば「かえんだま」でほぼ固定される(=「たべのこし」を持てない)ので、「いやしのエール」を含めたHP管理が肝心。
ウェルカモ
連携 |
○ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
何でもよい |
推奨テラスタイプ |
特になし |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
進化など、御三家のため人により入手が困難の可能性あり |
「しんかのきせき」を持たせ、技構成を「ひやみず・フェザーダンス・ローキック・はねやすめ」にするタイプが開発されている。
アイテム込みの耐久力は凄まじく、序盤の高速デバフが馬鹿にできないとあって、密かに話題。
ゴルダック
連携 |
◎ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
しめりけ(通常)またはノーてんき(通常) |
推奨テラスタイプ |
特になし |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
進化、野生など |
今作で新たに獲得した「スキルスワップ」や、過去作経由で手に入る「シンプルビーム」を持ち、特性を操作できるだけでなく、同じく今作から覚えた「ひやみず」「ちょうはつ」、以前から覚える「いやなおと」「クリアスモッグ」などで強力なサポートができる。
エスパータイプではないので、たとえばコノヨザルレイドなどにも出すことができるのが魅力。
耐久は若干低めで回復技もないので注意。「かえんだま」→「なげつける」を決めてもいいがタイミングはかなりシビア。
ラッキー/ハピナス
連携 |
◎ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
いやしのこころ(隠れ) |
推奨テラスタイプ |
特になし |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
各種テラレイド、または野生の個体に「とくせいパッチ」を使う |
ご存知ピンク要塞。圧倒的特殊耐久により全てを受け止める。
「ちきゅうなげ」は雀の涙ほどのダメージしか出せないので、「てんのめぐみ」アタッカーにするのでもなければ基本はサポーターになる。
ただし悩ましい部分があり、特殊耐久が高いものの特殊技への対策が「ひかりのかべ」しかなく、対物理は「ひやみず」「あまえる」「リフレクター」とそれなりにあるが物理耐久は心許ない。
このため、対特殊は自分はよくても周りが落とされかねない、対物理は周りはよくても自分が落とされかねないというチグハグさを抱える。
「いやしのはどう」「いのちのしずく」を覚えるのでヒーラーとしてはかなり優秀。
テツノドクガ
連携 |
◎ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
クォークチャージ(1つのみ) |
推奨テラスタイプ |
不問 |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
野生など。&bold{バイオレット限定}; |
アタッカーとしても優秀だが、「むしのていこう」と「とびかかる」を両方覚えられ、さらに「アシッドボム」まであるため、徹底的にデバフをばら撒くサポーターとしても優秀。
ストリンダー
連携 |
○ |
野良 |
○ |
推奨特性 |
パンクロック(通常)、または、テクニシャン(隠れ) |
推奨テラスタイプ |
でんきなど |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
進化、野生など |
テラレイド最強のデバフ技「アシッドボム」と確実に「まひ」を与える「ほっぺすりすり」を揃える。「なみだめ」で攻撃特攻のデバフも与えられ、残り1枠は「ちょうはつ」、「エレキフィールド」、特性の効果が乗るでんき技(オーバードライブやでんげきは)などがよい。
元の耐久がそこまで高くないので、野良では自身も攻撃に参加する方が種族値を活かせるか。
ドヒドイデ
連携 |
◎ |
野良 |
◎ |
推奨特性 |
じゅうなん(通常) |
推奨テラスタイプ |
テラスタル厳禁 |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
進化、野生など。レイド個体は隠れ特性に注意 |
同じく「アシッドボム」を持ち、さらに「ひやみず」で攻撃デバフも揃える。
能力が上がりすぎた場合の緊急対応として使う「くろいきり」や、自身の回復に使う「じこさいせい」、様子見の「まもる」なども便利。
下手にテラスタルを使うと優秀な耐性を失う場合があるため、極力控えるように。
また、特性「さいせいりょく」は死に特性になるため、育成の際は注意。
ヌメルゴン
連携 |
○ |
野良 |
○ |
推奨特性 |
場合による |
推奨テラスタイプ |
特になし |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
進化、レイドなど |
ドヒドイデ同様「アシッドボム」と「ひやみず」を持つサポーター。ただしこれ以外の技に乏しく、タイプ・種族値・特性で優位性を持つのでなければドヒドイデでよいとなりがち。
ドヒドイデと比較すると、でんき・くさを半減しじめん・エスパーに抜群を取られない。また、特殊耐久では圧勝している。また「なみだめ」も覚えるので、物理特殊どちらも使うポケモンにこの技を使うという手もある。
特性のうち「そうしょく」は「キノコのほうし」も防ぐため相手によっては有効。「うるおいボディ」は「あまごい」と組ませると状態異常に強くなる。「ぬめぬめ」は受動的なすばやさデバフをかけられるが、接触技の殆どが物理技なので、ぼうぎょを伸ばしているのでもなければ活用する前に倒される危険がある。
サーナイト
連携 |
○ |
野良 |
○ |
推奨特性 |
シンクロ(通常)、またはテレパシー(隠れ) |
推奨テラスタイプ |
特になし |
努力値 |
H252、他自由(とくぼうまたはすばやさ推奨) |
入手 |
進化、野生など |
念のため、当サイトだから贔屓しているわけでは決してないことを宣言する。
命中率100のとくこうデバフ技「マジカルフレイム」を使え、こうげきデバフの「あまえる」、状態異常対策の「ミストフィールド」、特性強奪の「スキルスワップ」、おなじみ「リフレクター」「ひかりのかべ」、さらに「ちょうはつ」「てだすけ」と、非常に器用。
一通りの仕事は出来るが、こうげきデバフがバリア後にできなくなるのと元の種族値を考えるに対特殊を任せた方が無難。
ポットデス
連携 |
◎ |
野良 |
△ |
推奨特性 |
くだけるよろい(通常) |
推奨テラスタイプ |
特になし |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
進化、レイドなど。アイテムがレアなため注意。レイド個体は隠れ特性に注意 |
このポケモンでやるべきことは1つ。「スキルスワップ」で相手に特性「くだけるよろい」を押し付ける。これだけ。
こうすることで味方が殴れば殴るほどぼうぎょが下がっていき、物理技で倒しやすくなる。
余裕があれば「トリックルーム」を使うことで、相手のすばやさ上昇を台無しにできるため、より強力なサポートになる。
参加メンバーや攻撃タイミングが読みきれない野良では安定しづらいが、連携マルチでは物理技主体のポケモンを選んでもらったり、攻撃を多めにするようお願いしたりできるので、運用がしやすい。
回復技が相手依存かつバリアを貼られると無効化される「ちからをすいとる」くらいしかない上に、自身がひんしになると特性が「くだけるよろい」に戻ってしまうため、長期戦は大の苦手。
クエスパトラ
連携 |
○ |
野良 |
△ |
推奨特性 |
びんじょう(通常)、またはおみとおし(通常) |
推奨テラスタイプ |
エスパー |
努力値 |
H252・B252・S6など |
入手 |
進化、野生など |
相手のとくぼうを2段階下げる「ルミナコリジョン」はメインの攻撃にもなるが、サポート技としても有用で、エスパータイプらしく「ひかりのかべ」「リフレクター」や、「フェザーダンス」「スキルスワップ」なども使える。回復手段「はねやすめ」も完備。
元の耐久が低いので注意。また「スキルスワップ」を使う場合、特性「びんじょう」では利敵行為になりかねないので、「おみとおし」を渡すようにすること。
ニャイキング
連携 |
◎ |
野良 |
△ |
推奨特性 |
はがねのせいしん(隠れ) |
推奨テラスタイプ |
はがね |
努力値 |
H252・S252・A6など |
入手 |
進化など、交換以外では「とくせいパッチ」必須 |
アタッカーとして起用されがちだが、実は「ひやみず」を覚えるため、対物理になら出していける。
艦隊のイメージが付きまとうのでなかなか出せないのが難。
ブラッキー
連携 |
◎ |
野良 |
△ |
推奨特性 |
どちらでも可、強いて言えばシンクロ |
推奨テラスタイプ |
あく |
努力値 |
H252・D252・S6など |
入手 |
進化、野生など |
すばやさを含めたデバフ技「あまえる」「いやなおと」「バークアウト」「うそなき」「こわいかお」「どろかけ」を揃え、変化技封じの「ちょうはつ」、特性強奪の「スキルスワップ」もある。回復も「ねがいごと」や「つきのひかり」で可能。
……と、ここまで聞けば最強サポーターに思えるが、最大の弱点がある。
今挙げたデバフ技、妨害技は「バークアウト」「どろかけ」を除いてバリアを貼られると一切効かなくなる。しかもバリア中にはほぼ確実に能力デバフにリセットがかけられ、再度デバフを与えようとしてもバリアで防がれてしまう。
ゆえにこのポケモンは、「速攻瞬殺には有用だが、長期戦になればなるほど置物になりがち」という、いわば短期決戦専用サポーターなのだ。
攻撃タイミングを調整できる連携マルチであれば強いが、これが読みづらい野良では早々にバリアを貼られて詰むことがしばしば起きる。
それがために、野良レイド適性はやや低いと言える。
初期に評価が高かったアーマーガアも、同様の理由からサポーターとしての野良レイド適性がやや低い。
特性「ミラーアーマー」は確かに強いが、テラレイドの仕様上こちらのデバフよりも相手のバフの方が数倍危険なので、特性で言えば「てんねん」の方が役に立つ場面が多いのもマイナス。
最終更新:2024年04月17日 18:54