東方ファイトスレ @まとめウィキ

38スレ第16戦(1)

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匿名ユーザー

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彼女には秘策があった。
審判として幾多もの対戦を見守ってきたからこそ、勝負のことは知り尽くしている。
今回のジャッジは不発弾の処理。普通ならば相手より速く解体しようとするのがセオリーだ。
だが、本当の答えはそうではない。”爆発させずに”処理しなければならないのだ。
それならば答えはひとつ。相手に爆破させればよいのだ。
それで勝ちは確定する……はずだった。

パチュリー「何で会場がここなのよ…」

他の場所であったならば「爆発させたらみんな驚いてくれるわよ」とでもいって、適当に逃げるつもりだった。
だが、こんな場所で爆発させたとしたら、いくら「全治:次のファイトまで」とはいえ大変であることに変わりはない。
その上まるで図ったかのように不発弾は図書館の真上に位置している。まず間違いなく本は大雪崩を起こすだろう。

パチェ「さて、どうしたものか…」
ちなみに服装は紫の地に乱菊の模様の浴衣。ファイトで指定されたものだが、なかなかに過ごし易くて気に入っているようだ。

一方の小傘はというと…

小傘「これをどうしろっていうのよ…」

同じように迷っていた。そもそも不発弾の処理は爆破か解体が一般的で、爆破が禁じられた今、解体しか手はない。
だが、そんな技術があるわけがあるわけもなく途方にくれていた。
一輪から借りてきた雲山に目を向けても、困ったように目をきょろきょろするだけだ。
とにかくどうにかしようと、傘でたたいてみたり驚かしてみたりするが当然埒が明かない。
小傘「うう…ほんとにどうすればいいのよ…」
と半ば涙目になりながらすがるように雲山を見上げる。

雲山もどうすればいいのかわからないが、漢として女子を泣かすわけには行かないという矜持がある。
雲山は突然目を光らせたかと思うとそのげんこつになった手を開き、不発弾を握りしめ、空高く放り投げた。
そして、最高地点に達したと同時に目からレーザーを弾に向かって放ち、爆発させた。

結果:不発弾を爆発させたので小傘&雲山の反則負け

後に一輪を通して聞いた雲山のコメント「勝ち負けよりも大事なものがある」
































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