東方ファイトスレ @まとめウィキ

31スレ第6戦(2)

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tohofight

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「こりゃまた盛大に燃えてますねー……。明日の一面はこれで決まりですね。
 っと、失礼しました。東方ファイトの時間です。
 見ての通り、アリスさんの家が全焼せんばかりの勢いで燃えてるので、急いで火を消してください。
 未確認情報ですが、あの家には火薬を詰め込んだ人形とそのための火薬庫があって、貯蔵量は引火すると周囲がキロメートル単位で吹き飛ぶほどとか……」

 完全に記者モードに入った文が、うどんげ(ノーブラ)とお燐(はいてない)に競技内容を説明する。

「キロメートル単位って、どっかのロケット燃料庫じゃあるまいし……」
「なんでおねーさんが消さないの? 誰よりも早くここに来てたんでしょ?」

 文の発言からアリス宅にある火薬の量を想像し、呆れるうどんげ。お燐もお燐で、しごくもっともなツッコミを入れる。

「そこはそれ。記者というのは当事者であってはならないのです。
 つまり、事件に対して記者自らが干渉しては、中立性というものがなくなってしまいますから」
「よーするに野次馬じゃん」
「ほんとに使えない天狗ね」
「なんか散々な言われようですが気にしません。
 どんなに凄惨な状況でも事件をありのままに報道することが記者の務めですから。
 記者としての尊厳に比べれば、モラルや正義感なんて安いものです!
 さぁ、私がばっちり記録しますからあなたたちは頑張って火を消してください!!」

 文が完全に開き直ってカメラを構える。

「そうは言ってもねぇ……。あたいは消化活動なんてやったことないし……」
「燃えた家を何とかするっていったらやっぱ打ち壊しでしょ。
 ヘビーマシンガンでも乱射すれば家の一軒ぐらい何とかなるんじゃない?」

 うどんげはどこからか巨大な機関銃を取り出してアリスの家に向ける。

「ファイア! ファイア! ファイアァァ!!」
「あっ! お馬鹿!!」

 異常なテンションでマシンガンのトリガーに指をかけるうどんげ。
 何かに気付いたお燐がうどんげを止めようとするが、重機関銃の威圧感で接近に躊躇が生まれる。
 その一瞬がまずかった。うどんげの指はトリガーを引き絞り、放たれた弾丸が家の壁を粉砕して大穴を穿つ。
 その穴から酸素を取り込み、今までは火の回っていなかった部分が一気に発火する。

「あ……」

 兎の頬を一筋の冷や汗が伝う。

「あーあ、やっちゃたねぇ……
 あたいが地底式の消火法ってのを教えてあげるよ。
 もっとも、あたいは知識を持ってただけで実際に使うのは今回が始めてだけどね」

 お燐がどこからともなく大量の死体を召喚する。この死体は決してファイトの犠牲者ではない。多分。おそらく……。
 その死体を次々とアリスの家に向かって放り投げ、数分後には家が完全に死体で埋まっていた。

「おりんりんランド、はっじまるよー!! 今日の目玉は死体の大盤振る舞い! よい子のみんな寄っといで!!」

 どこからともなく妖精が集まり、死体の山(アリスの家)を取り囲んでの大宴会へとなだれ込む。

「やだ……なにこれ……」

 ようやく事を聞きつけたアリスが到着する。

「あ、おねーさんお帰り。とっくに火は消えてるから安心してよ。
 そんなことより駆けつけ3ガロン。ささ、遠慮せず飲んでよ」
「火事だと聞いて急いで戻って来たら、家が死体に埋もれてた。帰りたくない……」

結果:家を死体で埋め、酸欠を起こすことで消火したお燐の勝ち。

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