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10スレ第20戦(2)

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匿名ユーザー

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「あれ、ここはどこですか?」
スキマで攫われて来た一人の少女が戸惑いの声を上げている。
戸惑う少女(ここでは仮にA子さんとしておこう)の前に立ちはだかる映姫。
「あなたにはリアル鬼ごっこで早苗さんと争って頂きます。パルスィさん、出番ですよ」
「まかせて! 妬符『グリーンアイドモンスター」』!!」
「説明しよう! 妬符『グリーンアイドモンスター』とは人の心の嫉妬心を増幅させてしまう恐るべき奥義なのだ!」
「解説はいいから仕事に戻りなさい小町」
「ネタマシイ・・・なんでもこなせて人望もあった。早苗がネタマシイ・・・」

一切の事情説明も無いまま問答無用で嫉妬洗脳を施されたA子。
そして嫉妬心を糧としたつらく長い修行の日々が強制的に幕を開けたのだ。
にとりの機械と魔理沙のマジックアイテムを借り、
紅魔館の図書室でたっぷり本読み、咲夜さんにナイフ投げ教えてもらって、
妖夢に剣術教えてもらって、永淋の薬の知識を少々貰って、
ゆうかりんに弟子入りしてドSが移ったり、
そんな努力の姿に心打たれ、こっそり応援してくれる神様の幸運加護は既にMAX状態。

「さてA子の修行中にリアル鬼ごっこのルールを解説しよう。リアル鬼ごっことはそれぞれが萃香と戦い、より良い戦績を残した方の勝ちなのだ!」
「小町……だから解説はいらないから早く仕事をしなさい」


あれだけ頑張ったんだから勝てる。A子はそう信じていた。
そう、試合開始直後の萃香の一撃で意識を刈り取られるまでは
ちなみに早苗も3分の激戦の後に敗れが、ルールにより勝負は早苗の勝ちである。

「負けたわ……早苗は一体どれほどの修行をしてたというの?」
「別にそれほど修行はしてないわ」
「……わたしは死ぬ気で努力したのに才能だけで? ネ・タ・マ・シ・イ……」

(ふむ。やはり嫉妬心を克服することは出来ないみたいですね。これは勝負有りでしょうか)
そう、A子には知らされていなかったが、実は今回の勝負は早苗との勝ち負けではなく己の嫉妬心との勝負だったのだ。
「そこまで、勝負「A子のバカァッッ!!!」
映姫のジャッジを遮るように早苗の大声とビンタがA子に炸裂した。
「さな……え……?」
「あなたの気持ちはよく分かるわ。私も一切の努力をしないぐうたらな巫女に負けたことがある……同じ巫女という土俵なのにね。でもね、羨むのを止めて周りを見ればこんな私でも必要としてくれている人が沢山いることに気が付いたの。あなたにだってきっと……」
「早苗……」
「A子、涙を拭いて」
「そうね……嫉妬は何も生まないのね……」
「そう嫉妬は醜いのよ。さあ夕日に向かって一緒に走りましょう」
「ええ、早苗! 私達親友よね!!」

こうしてA子は妬符「グリーンアイドモンスター」によって膨れ上がった自らの嫉妬心に見事に打ち勝ったのだ。
後には、唐突に和解する二人を前に置いてきぼりの映姫と、キャラクター性を全否定されたパルスィだけが残された。



















































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