「おかあさーん! だいすきよー!」
試合開始直後、叫び始めるアリス
本人曰く「98と言う檻に囚われている母に捧げます」との事
しかし、アリスは気付いていなかった
母本人がいない以上、めろめろにしているかどうかなど、誰にも判定できないのだと言うことを
本人曰く「98と言う檻に囚われている母に捧げます」との事
しかし、アリスは気付いていなかった
母本人がいない以上、めろめろにしているかどうかなど、誰にも判定できないのだと言うことを
「おかあさーん! 会いたいわー!」
それでも叫び続けるアリス
その叫び声に、集まった観客達は心を打たれ、すでに勝負は決まったかに思われた
その叫び声に、集まった観客達は心を打たれ、すでに勝負は決まったかに思われた
「たっくもぉ…なんで私がこんな事しなくちゃいけないのよ」
一方の博麗霊夢は憮然とした表情
何故なら、霊夢の視線の真正面に、『一日お母さん』と言う襷を駆けた八雲紫が微笑んでいるのだ
両親すら謎の霊夢にとって、居もしない母親に愛情表現など出来るはずもない
しかし、これは東方ファイト
舞台に上がった以上、安価とルールは絶対なのだ
何故なら、霊夢の視線の真正面に、『一日お母さん』と言う襷を駆けた八雲紫が微笑んでいるのだ
両親すら謎の霊夢にとって、居もしない母親に愛情表現など出来るはずもない
しかし、これは東方ファイト
舞台に上がった以上、安価とルールは絶対なのだ
「はぁ…さっさと終わらせちゃうか…」
「……」
「おかあさん! 好きよ!」
「おかあさん! 大好きよ!」
「……」
「おかあさん! 好きよ!」
「おかあさん! 大好きよ!」
…あれ? なんで?
霊夢は不思議に思った
霊夢は不思議に思った
「おかあさん! 会いたい! おかあさん!」
次から次に言葉が出てくる
今まで押さえつけた居たものが、溢れるように
今まで押さえつけた居たものが、溢れるように
「おかあさん! おかあさん! おかあさん!」
仕舞いには涙まで出てくる
感情が止められなかった
感情が止められなかった
「よしよし…おかあさんよ~」
観客席から移動してきた紫が霊夢を抱きしめた
母に抱かれた記憶など無い
だが、どこか懐かしいと霊夢は感じていた
母に抱かれた記憶など無い
だが、どこか懐かしいと霊夢は感じていた
「うぅ…ううう」
「はいはい、よしよし」
「はいはい、よしよし」
そこに天からの声がする
『私はゲームマスターだよ』
『私は君達の母親のようなものだ』
『君達の酒のつまみのような存在にはとても感謝しているよ』
『私は君達の母親のようなものだ』
『君達の酒のつまみのような存在にはとても感謝しているよ』
その言葉を聴き、その場にいるすべての者達が涙を流した
勝敗 不明 あえて言うと 東方ファイトの勝ち