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4スレ第16戦(3)

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匿名ユーザー

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早苗は、「衣装交換」によって自分が着ることになった服をしげしげと見つめていた。
早苗(この服……どこかで見たことが……あっ!)
早苗の頭に浮かんだのは、以前紅魔湖畔で見かけた妖精の姿であった。
早苗(そういえば、あの子会場近くでも見たし……もしかして……)
試合相手の事を考えながら、スカートを履き、ブラウスに袖を通す。
最後にリボンで髪を結わえると、風祝とはまた違った雰囲気の早苗が出来上がった。
早苗(少し小さいけど……こういうのもいいかな?
  でも、衣装交換だなんてスポーツ選手みたい)
早苗はクスリと笑うと、控え室を後にした。

一方の大妖精だが、青い腋巫女服を受け取った直後に悲劇が彼女を襲った。
変態バージョンのこーりんが突如控え室に乱入。服を奪い取ってしまったのだ。
大妖精(うそ……服がないと試合に出れないよぉ……)
落ち込む大妖精。しかし、彼女は気づいてしまう。
こーりんが落とした褌が、控え室に残されていたことに……

試合会場にやって来た早苗は、思わず息を飲んだ。
何せ、自分の服を謎の男が着ており、さらにはその隣に褌姿の妖精の少女がいたのだから。
満足気な男とは対照的に、妖精の少女は必死になって周囲の視線に耐えていた。
早苗は理解した。この男が彼女の服を奪ったのだと。
早苗の胸の内に怒りの炎が灯る。
早苗(こんな人には負けない、絶対に!)

勝負は、紅魔館のメイド長。十六夜咲夜の自室を舞台とした宝探しである。
一応、本人に許可はとってあり、咲夜自身が審査を行う事となった。
だが、こーりんの乱入は予想外であったため、咲夜は勝負形式の変更を申し立てたが、審判長の映姫に却下されたため、勝負は続行となった。
制限時間が近づき、先に大妖精と早苗が品物を持って来た。
大妖精が持ってきたのは咲夜愛用の銀のナイフ。
厳重に管理されており、また咲夜を象徴する物でもあったため、中々の高評価を得た。
次に早苗が持ってきた物は――
映姫「懐中時計……? 止まっているようですが……」
訝しげな映姫だったが、咲夜の表情は違った。
咲夜「これは……お嬢様が私に初めてくれた時計です。無くしてしまったとばかり……」
いとおしげに時計の輪郭を指でなぞる咲夜。しばらくそうした後、早苗を見つめ、言った。
咲夜「これも……貴女の奇跡かしら?」
早苗「いいえ、ここの館主様らしく言えば……運命ですよ」
咲夜「……なんだか、私が負けた気分ね。この部屋にはこれ以上の物はないから、貴女の勝ちよ」
こうして、勝負は早苗の勝利で幕を――

その時、頭にブラジャーを巻いたこーりんが飛び出してきた。
咲夜はその姿を確認するやいなや、ナイフを投げつける。
ナイフの洗礼を浴び、倒れるこーりん。

咲夜「さぁ、懺悔でもしなさい」
早苗「でも、ウチは宗教が違うので懺悔なんか聞きませんけどね」
































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