今回の対決は花の世話である。つまり、より立派な花に育てた方が勝者となる。当然、枯れたら失格である。
しかし、「ただ普通に育てるだけでは四季のフラワーマスターとまで呼ばれる幽香が圧倒的に有利ではないか?」との物言いがついたため、急遽追加ルールを設けることとなった。
そのルールとは、互いに対戦相手が育てる花を指定するというもの。
あくまで競技内容は世話であることと、入手困難な花を指定することによる競技不能化を防ぐため、相手へのお題は指定側で入手するものとする。
しかし、「ただ普通に育てるだけでは四季のフラワーマスターとまで呼ばれる幽香が圧倒的に有利ではないか?」との物言いがついたため、急遽追加ルールを設けることとなった。
そのルールとは、互いに対戦相手が育てる花を指定するというもの。
あくまで競技内容は世話であることと、入手困難な花を指定することによる競技不能化を防ぐため、相手へのお題は指定側で入手するものとする。
「以上が今回のルールです。何か質問はありますか?」
「はーい♪」
「はーい♪」
映姫の言葉に即応して幽香が手を挙げる。
「対戦相手への妨害はアリなの?」
「ちょちょちょちょちょwwww」
「植物による妨害に限り認めます。ただし、競技者の能力で操った場合は本人による妨害と看做し失格とします」
「ちょちょちょちょちょwwww」
「植物による妨害に限り認めます。ただし、競技者の能力で操った場合は本人による妨害と看做し失格とします」
さも当然のように訊く幽香とうろたえまくる美鈴。
我等の映姫様はその質問が来るとわかっていたかのように即答する。
我等の映姫様はその質問が来るとわかっていたかのように即答する。
「では、当日までに相手へのお題を調達してください。解散!」
- 数日後-
「では、これより勝負を開始します。用意したお題を交換してください」
「フラワーマスターの私を相手に逃げなかったことは評価してあげる。
もっとも、私に育てられない花があるとは思えないから、勝ちは揺るがないけどね」
「いやいや、可能か不可能かだけで勝敗は決まりませんよ。
なぜか都合よくお嬢様が親戚筋から仕入れたお花があったから、ひとつ譲って戴いて来ました。
これが私の用意したお題『ブルー・アルラ・ウネ』です!」
「フラワーマスターの私を相手に逃げなかったことは評価してあげる。
もっとも、私に育てられない花があるとは思えないから、勝ちは揺るがないけどね」
「いやいや、可能か不可能かだけで勝敗は決まりませんよ。
なぜか都合よくお嬢様が親戚筋から仕入れたお花があったから、ひとつ譲って戴いて来ました。
これが私の用意したお題『ブルー・アルラ・ウネ』です!」
美鈴が差し出した植木鉢には、ちっぽけな青い花がただ一輪。
「親戚筋って……まぁいいわ。私が用意したのはこの業界での伝統と歴史、それから派生種のバリエーションが豊富なアレ。
パワー……じゃなくてコネを活用してキノコ王国からちょっぱった……もとい輸入した、みんな大好き『パックンフラワー』よ!」
「戦争の火種を撒くなボケェェェェ!!!
失格! 勝負なんかしてないですぐに返してきなさい!!」
パワー……じゃなくてコネを活用してキノコ王国からちょっぱった……もとい輸入した、みんな大好き『パックンフラワー』よ!」
「戦争の火種を撒くなボケェェェェ!!!
失格! 勝負なんかしてないですぐに返してきなさい!!」
結果:ゆうかりんのお題調達方法に大問題があったため、美鈴の勝利。
- 以下、マメ知識-
主な栄養源
アルラウネ:人間の血
パックンフラワー:肉
アルラウネ:人間の血
パックンフラワー:肉
結局、勝負が開始されたらされたでカオスな結末を迎えたことだろう。