ここは紅魔館前、霧の湖。
普段は妖精が住み着いてこそいるものの平和なそこは。
普段は妖精が住み着いてこそいるものの平和なそこは。
「というわけで審判役のジャッジメントシーズンだ。
今回は湖の大蝦蟇に加えて守矢の二柱のうちの一柱と竜宮の使いを湖に投入してある。
このうち二つを先に釣り上げた方が勝ちみたいとなるわけだが……」
今回は湖の大蝦蟇に加えて守矢の二柱のうちの一柱と竜宮の使いを湖に投入してある。
このうち二つを先に釣り上げた方が勝ちみたいとなるわけだが……」
パワーバランスが大幅に変わった危険地帯と化しているのだった――!
主人公×2に6ボスや5ボスが竿を背負って闊歩し、
水中にはEXボスが泳いでいるような湖。ほとんどの妖精は遠巻きに見守っている。
……とはいえ、湖はいかんせん広すぎる。
その湖のそこかしこで釣り糸を垂らしているのだから、選手や釣り上げる対象の位置はばらばら。
全員の行動を把握するのは容易ではない。
試合開始から二時間、未だ主が釣れない中、ようやく選手の行動を把握したJSは気づいた。
水中にはEXボスが泳いでいるような湖。ほとんどの妖精は遠巻きに見守っている。
……とはいえ、湖はいかんせん広すぎる。
その湖のそこかしこで釣り糸を垂らしているのだから、選手や釣り上げる対象の位置はばらばら。
全員の行動を把握するのは容易ではない。
試合開始から二時間、未だ主が釣れない中、ようやく選手の行動を把握したJSは気づいた。
「月の姫と天狗がいないな……試合放棄か?」
そう、JSが呟いた瞬間だった。早苗を無理やり背負ってきた文が戻ってきたのは。
「現人神を連れてきました」
「えっと……私いったいなんで連れてこられ(バキッ)あべし!?」
「よし、気絶したね」
「ナイスだよ死神のおねーさん!」
「生餌の投擲はパワーだぜ!」
「…………」
「えっと……私いったいなんで連れてこられ(バキッ)あべし!?」
「よし、気絶したね」
「ナイスだよ死神のおねーさん!」
「生餌の投擲はパワーだぜ!」
「…………」
JSが絶句する中、魔理沙は小町に気絶させられた早苗を拘束して水中へとぶん投げる。
早苗が溺れかかっているのを見て慌てて助けようとした諏訪子は、そのまま釣り上げられた。
あまりの狼藉にJSは注意しようとして……向こうでも同じ事態になっていることに気づいた。
早苗が溺れかかっているのを見て慌てて助けようとした諏訪子は、そのまま釣り上げられた。
あまりの狼藉にJSは注意しようとして……向こうでも同じ事態になっていることに気づいた。
「天人捕まえてきたわよ!」
「よくやったわ輝夜! さっそく釣竿に括りつけて、と」
「ちょ、いったい何やって……ぶべっぷ!!!(ザバァ)」
「よくやったわ輝夜! さっそく釣竿に括りつけて、と」
「ちょ、いったい何やって……ぶべっぷ!!!(ザバァ)」
そのままチルノとレティによって凍らされた天子は霊夢によって湖へダイブ、
総領娘の危機に慌てて飛びついた衣玖は見事に一本釣りされた。
舌打ちする運び屋チーム。
総領娘の危機に慌てて飛びついた衣玖は見事に一本釣りされた。
舌打ちする運び屋チーム。
「あとは大蝦蟇か」
「大蝦蟇……」
「――大蝦蟇、しかないですね」
「ま、そうなるだろうねぇ」
「……え……なんでみんなあたい見てるの……?」
「大蝦蟇……」
「――大蝦蟇、しかないですね」
「ま、そうなるだろうねぇ」
「……え……なんでみんなあたい見てるの……?」
その後は大蝦蟇を釣り上げるためチルノ争奪戦となり、
小町の銭投げで霊夢が彼方へ飛んでいったり文がチルノをひん剥いたりしたものの、
最後には餌を防衛しきったレティが霊夢へ生の妖精をパス、
そのままピッチャー霊夢による夢想封印で湖へ投擲され、大蝦蟇を釣り上げたのだった。
小町の銭投げで霊夢が彼方へ飛んでいったり文がチルノをひん剥いたりしたものの、
最後には餌を防衛しきったレティが霊夢へ生の妖精をパス、
そのままピッチャー霊夢による夢想封印で湖へ投擲され、大蝦蟇を釣り上げたのだった。
「いやいや負けちゃいましたよえ……じゃなくてジャジメントシーズンさん」
「そんなこと言う前に溺れて彼岸渡りかけてる魂を連れ戻して来なさい!」
「そんなこと言う前に溺れて彼岸渡りかけてる魂を連れ戻して来なさい!」