東方ファイトスレ @まとめウィキ

19スレ第17戦

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匿名ユーザー

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映姫「では、次回の対戦カードは…」
東方ファイト審判である映姫に呼び出された咲夜とレティは、
次回のファイトが「松岡修造との対戦」であると告知される。
咲夜「松岡、修造?うちの知識人が何か知ってるかしら」
帰ったらパチュリーに調べてもらおうと考える咲夜に対し、レティの方は解ったような解らないような顔だ。

パチュ「松岡修造は、炎の妖精ね」
咲夜「妖精は、もっと解り易い名前をつけると思っていたのですが」
パチュ「私もそう思うんだけど、この本によると、炎の妖精で間違い無いみたいよ」
咲夜「ええと…どこをどう切っても暑苦しそうな人ですね」
パチュ「私が相手じゃなくて良かったわ。ファイト、頑張ってね」
咲夜「……ありがとうございます」

―ファイト当日―
咲夜「まったく毎日暑くて嫌になるわね…また亡霊が雪でも降らせてくれないかしら」
映姫「来ましたね。レティはもう来ています。そして彼が、あなたたちの今日の対戦相手です」
映姫が示す先に居るのは、ラケットを持った精悍な青年。
熱い感じはするが、炎の妖精かと聞かれれば、誰もが首を振るだろう。
咲夜「すいません、聞いた話では『炎の妖精』という事でしたが」
映姫「それは今の松岡修造です。彼は、幻想入りした『プロテニスプレイヤー・松岡修造』です」
咲夜「はあ…」
本調子なら文句の一つも言ったのだが、生憎とダイエットが祟って夏ばて中だ。
テニスなら知らないわけでもないし、と自分を納得させ、松岡修造に一礼する。
映姫「競技は当然、テニスの5セットマッチです。どちらが先に対戦しますか?」
レティ「…テニス?」
咲夜「ああ、いいわ。私からやるから、そこで見てなさい」
レティ「はぁ…」
ファイトの相手は妖怪である。テニスを知っているかどうかも疑わしい。
それに、自分が勝てば冬の妖怪も投了し、『炎の精霊』と戦わなくても済むだろう。
ファイトを早く終わらせたい意識もあり、咲夜は自分から手を上げた。

映姫「では、始め!」
テニスの試合に不似合いな映姫の掛け声に苦笑を浮かべる咲夜。その横を、猛烈な勢いでボールが抜けていった。
咲夜「え…?」
映姫「15-0!」
咲夜「なるほど、これは本気を出す必要がありそうね」
本気といっても、能力の使用は流石に禁止されている。
夏ばて中、梅雨の晴れ間で湿度の高い炎天下と劣悪な環境の中、
持てる身体能力を注ぎ込んでラリーを続ける咲夜。
しかし体調には勝てず、最後は注意力散漫からボールにナイフを投げてしまい、反則込みでゲームセット。
それでも、3-2と後一歩まで迫る好勝負は観客の熱烈な拍手によって称えられた。

咲夜「わかったかしら。じゃああなたの番よ」
レティ「はい。では失礼するわね」
咲夜からラケットを受け取ってコートに入るレティ。よく見ていたのか、ラケットの持ち方に危なげは無い。
映姫「始め!」
審判映姫の掛け声と共に始まる二試合目。予想通りと言うべきか、妖怪の身体能力でよく頑張ると言うべきか、
ラリーは続く物の立て続けに2セット先取されるレティ。
咲夜「そろそろ後が無いわよ?」
レティ「ええ、そうかもね」
咲夜の揺さぶりにも軽く笑って応じるレティ。
そんな余裕が何処に、といぶかしがる咲夜だったが、その答えは次のセットで現れた。
松岡の動きが、目に見えて悪くなってきたのだ。
咲夜「なるほど、最初からこれを狙って…」
最後には体力の尽きた松岡が痙攣を起こし、永琳によるドクターストップがかかり、レティの勝利に終わった。

咲夜「なんだか一杯食わされた気がするけど、本当はテニスも知ってたんじゃないの?」
レティ「いいえ、テニスは知らなかったわよ。でも、松岡修造はよく知ってた」
咲夜「? 『炎の妖精』、なら私も知ってたけど、違ったじゃない」
レティ「熱い物は弱点だもの、もっとちゃんと調べるわ。もちろん、妖精になる前の事もね」
咲夜「なるほどね…」
結局、パチュリーが発見できたのは、炎の妖精としての松岡修造の情報だけだった。
それに対してレティは、妖精になる前、人間としての松岡修造を調べ尽くしてから来たのだ。
咲夜「でもそれなら、対戦方法がテニスになるのは解りそうな物だけど」
レティ「さすがに、これだけ夏が近いのに体を動かして練習はできなかったわよ」
咲夜「あー…」
夏ばてに負けずに頑張ろうとした自分の負けだったのか、とさらにぐったりする咲夜だった。






















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