―妖怪の山、麓―
文「こんにちは、清く正しく愛の形に囚われない射命丸文です。
今日は守矢神社の巫女で、自機昇進と躍進めまぐるしい東風谷早苗さんにインタビューしたいと思います」
早苗「インタビューなんて照れちゃいますね。それより、なんで神社じゃないんですか?」
文「いえ、今日は巫女ではなく一人の少女としての側面から早苗さんに迫りたいと思いますので」
早苗「それはますます照れちゃいますねー」
文「(さあ、上手くやって下さいね、皆さん)」
文「こんにちは、清く正しく愛の形に囚われない射命丸文です。
今日は守矢神社の巫女で、自機昇進と躍進めまぐるしい東風谷早苗さんにインタビューしたいと思います」
早苗「インタビューなんて照れちゃいますね。それより、なんで神社じゃないんですか?」
文「いえ、今日は巫女ではなく一人の少女としての側面から早苗さんに迫りたいと思いますので」
早苗「それはますます照れちゃいますねー」
文「(さあ、上手くやって下さいね、皆さん)」
―守矢神社前―
パチュ「何物かの陰謀を感じる展開だわ」
輝夜「そう?家捜しなんて面白そうじゃない」
妹紅「お前との殺し合いの方が私は面白いんだけどね」
慧音「今日はそういう勝負じゃないんだ、落ち着いてくれ」
四人が居るのは、守矢神社にほど近い茂みの中。
今回のファイトが『早苗のBL同人誌漁り』だと知った映姫は、文にジャッジを一任し、仕事に戻ってしまった。
慧音「とにかく、文が引き止めている間が勝負だ。まあ一時間といった所だろう」
輝夜「じゃあちゃちゃっと終わらせちゃいましょう」
妹紅「全部燃やした方が、色々と早いと思うぞ」
パチュ「まったくだわ。何でこんな盗賊紛いの事をさせられるのかしら」
好き勝手に呟きながら、早苗の部屋へと忍び込む四人。
しかし、文が引き止めているのは早苗本人だけ。むしろより凶悪な二柱は在宅だったわけで――
神奈子&諏訪子「そこまでよ!」
神奈子「ウチの早苗が居ない間に忍び込むなんて、ちょっと見過ごせないわねぇ」
諏訪子「みんなまとめてぎゃふんと言わせてあげるわ!」
神奈子「ぎゃふん、なんて誰も言わないだろうに…」
諏訪子「何よ神奈子、文句あるの?」
慧音「マズいぞ妹紅、ここは一旦…」
妹紅「いいえ、むしろこういうのこそ私向きだわ。ファイトの方はお願いね」
妹紅の噴き出す気炎を神奈子の気が受け止める。
妹紅「こんな神社でも燃やすわけにはいかないでしょう?」
神奈子「燃えそうなら雨でも槍でも降らせて止めるわよ」
ヒートアップしながら屋外へ飛び出す二人。
輝夜「あー…じゃあ各々得意分野を受け持つ事にしましょう。他人の部屋漁りは私の得意分野ね」
パチュ「ええっ!?じゃあ私は…」
諏訪子「さあ、私の相手はどっち?」
パチュ「むきゅー…問題です。下は大火事、上は温泉、これは何?」
諏訪子「え?うーんと…」
弾幕準備中だった諏訪子になぞなぞをぶつけてやり過ごすパチュリー。
知能戦に持ち込みつつ、諏訪子を連れて違う部屋へと移る。
パチュ「何物かの陰謀を感じる展開だわ」
輝夜「そう?家捜しなんて面白そうじゃない」
妹紅「お前との殺し合いの方が私は面白いんだけどね」
慧音「今日はそういう勝負じゃないんだ、落ち着いてくれ」
四人が居るのは、守矢神社にほど近い茂みの中。
今回のファイトが『早苗のBL同人誌漁り』だと知った映姫は、文にジャッジを一任し、仕事に戻ってしまった。
慧音「とにかく、文が引き止めている間が勝負だ。まあ一時間といった所だろう」
輝夜「じゃあちゃちゃっと終わらせちゃいましょう」
妹紅「全部燃やした方が、色々と早いと思うぞ」
パチュ「まったくだわ。何でこんな盗賊紛いの事をさせられるのかしら」
好き勝手に呟きながら、早苗の部屋へと忍び込む四人。
しかし、文が引き止めているのは早苗本人だけ。むしろより凶悪な二柱は在宅だったわけで――
神奈子&諏訪子「そこまでよ!」
神奈子「ウチの早苗が居ない間に忍び込むなんて、ちょっと見過ごせないわねぇ」
諏訪子「みんなまとめてぎゃふんと言わせてあげるわ!」
神奈子「ぎゃふん、なんて誰も言わないだろうに…」
諏訪子「何よ神奈子、文句あるの?」
慧音「マズいぞ妹紅、ここは一旦…」
妹紅「いいえ、むしろこういうのこそ私向きだわ。ファイトの方はお願いね」
妹紅の噴き出す気炎を神奈子の気が受け止める。
妹紅「こんな神社でも燃やすわけにはいかないでしょう?」
神奈子「燃えそうなら雨でも槍でも降らせて止めるわよ」
ヒートアップしながら屋外へ飛び出す二人。
輝夜「あー…じゃあ各々得意分野を受け持つ事にしましょう。他人の部屋漁りは私の得意分野ね」
パチュ「ええっ!?じゃあ私は…」
諏訪子「さあ、私の相手はどっち?」
パチュ「むきゅー…問題です。下は大火事、上は温泉、これは何?」
諏訪子「え?うーんと…」
弾幕準備中だった諏訪子になぞなぞをぶつけてやり過ごすパチュリー。
知能戦に持ち込みつつ、諏訪子を連れて違う部屋へと移る。
輝夜「いいわよいいわよ、盛り上がってきたわ~」
慧音「…なんだか気が滅入ってきたぞ…」
真逆のテンションで早苗の部屋を漁る二人。
動きは慧音の方が素早いが、輝夜には『見られたらマズい物を隠す』事にかけては一日ならぬ長がある。
輝夜「うーん…ほとんど普通誌だけだけど、本人作の物も入ってるし、3~40点は行きそうね」
慧音「すまない妹紅、こういう競技では私は力になれそうに…うん?これは何だ?」
輝夜「…!そ、それは…」
何気なく慧音が見つけてしまったその本こそ、早苗の作になるBL同人誌。しかも――
慧音「な…ななな…私と妹紅が二人とも男だとっ!?」
輝夜「なんてディープな…幻想郷入りしてからの、常識に囚われない逸品ね」
慧音「しかも、こんな、破廉恥な…」
輝夜「これはもう、今からもう一山みつけないと勝てないかしら」
慧音「…ふんがっくっく」
輝夜「た、食べた!?」
慧音「我が能力は『歴史喰い』…このような穢れた歴史は、全て喰らい尽くす!」
輝夜「ちょ、これ私が見つけた分…あーれー」
白沢化しなくても、素の戦闘力では慧音に分があった。
輝夜の発見した本のほぼ全ては、先程の幻の一冊と共に、歴史の闇に葬られた。
輝夜「こ、こうしちゃいられないわ、次を探さないと…」
慧音「それかッ!」
輝夜「また食べたっ!?」
結局、輝夜が懐に隠した、ごくライトなBL本一冊、1ポイントで勝負は決した。
慧音「…なんだか気が滅入ってきたぞ…」
真逆のテンションで早苗の部屋を漁る二人。
動きは慧音の方が素早いが、輝夜には『見られたらマズい物を隠す』事にかけては一日ならぬ長がある。
輝夜「うーん…ほとんど普通誌だけだけど、本人作の物も入ってるし、3~40点は行きそうね」
慧音「すまない妹紅、こういう競技では私は力になれそうに…うん?これは何だ?」
輝夜「…!そ、それは…」
何気なく慧音が見つけてしまったその本こそ、早苗の作になるBL同人誌。しかも――
慧音「な…ななな…私と妹紅が二人とも男だとっ!?」
輝夜「なんてディープな…幻想郷入りしてからの、常識に囚われない逸品ね」
慧音「しかも、こんな、破廉恥な…」
輝夜「これはもう、今からもう一山みつけないと勝てないかしら」
慧音「…ふんがっくっく」
輝夜「た、食べた!?」
慧音「我が能力は『歴史喰い』…このような穢れた歴史は、全て喰らい尽くす!」
輝夜「ちょ、これ私が見つけた分…あーれー」
白沢化しなくても、素の戦闘力では慧音に分があった。
輝夜の発見した本のほぼ全ては、先程の幻の一冊と共に、歴史の闇に葬られた。
輝夜「こ、こうしちゃいられないわ、次を探さないと…」
慧音「それかッ!」
輝夜「また食べたっ!?」
結局、輝夜が懐に隠した、ごくライトなBL本一冊、1ポイントで勝負は決した。
文「あややや、もっとあると思ったんですけどねぇ」
輝夜「さすがにあの二柱が居たんじゃ、まともに家捜しできないわ。ねぇ?」
慧音「ああ、まったくだな。私など一冊も見つけられなかった」
文「それで、残りのお二人は?」
慧音「妹紅は神奈子と撃ち合った末に友情が芽生えたそうで、一杯やっている」
輝夜「パチュリーは諏訪子を膝枕で寝かしつけて動けなくなってたわね」
文「…ふむ、いっそそっちの方がいい絵になりそうです。今日のファイトは引き篭りチームの勝ちという事で。では!」
輝夜「ふー…それにしても残念ねぇ」
慧音「世の中には、人が知るべきでない知識も多量にある…そういう事だ」
輝夜「いや、きれいに〆られても困るわよ」
輝夜「さすがにあの二柱が居たんじゃ、まともに家捜しできないわ。ねぇ?」
慧音「ああ、まったくだな。私など一冊も見つけられなかった」
文「それで、残りのお二人は?」
慧音「妹紅は神奈子と撃ち合った末に友情が芽生えたそうで、一杯やっている」
輝夜「パチュリーは諏訪子を膝枕で寝かしつけて動けなくなってたわね」
文「…ふむ、いっそそっちの方がいい絵になりそうです。今日のファイトは引き篭りチームの勝ちという事で。では!」
輝夜「ふー…それにしても残念ねぇ」
慧音「世の中には、人が知るべきでない知識も多量にある…そういう事だ」
輝夜「いや、きれいに〆られても困るわよ」
その後、ハイテンションで帰宅した早苗が家の中の状況に色々な意味で愕然とするが、それはまた別の話。