映姫「今日のあなた達は、少々落ち着きが足りません。
という事で、今日のファイトは座禅で対決して頂きます」
保護者である幽々子とパチュリーにより、博麗神社の縁側に連れて来られた妖夢と小悪魔。
意味は違えど各々暴れたい状態で我慢を強要され、不満顔だ。
映姫「さあ、この座布団に座って。先に動いた方の負けです」
二人を招いて座らせると、警策代わりの悔悟棒を手に、小悪魔の背後に立つ映姫。
天子「じゃあこっちは私が」
映姫「…よろしくお願いします」
神社に遊びに来ていた天子が、これも警策代わりに緋想の剣を構えて妖夢の背後に立つ。
重苦しい雰囲気の中、二人の座禅対決は始まった。
という事で、今日のファイトは座禅で対決して頂きます」
保護者である幽々子とパチュリーにより、博麗神社の縁側に連れて来られた妖夢と小悪魔。
意味は違えど各々暴れたい状態で我慢を強要され、不満顔だ。
映姫「さあ、この座布団に座って。先に動いた方の負けです」
二人を招いて座らせると、警策代わりの悔悟棒を手に、小悪魔の背後に立つ映姫。
天子「じゃあこっちは私が」
映姫「…よろしくお願いします」
神社に遊びに来ていた天子が、これも警策代わりに緋想の剣を構えて妖夢の背後に立つ。
重苦しい雰囲気の中、二人の座禅対決は始まった。
神社のどこかで、薬缶が甲高い音を立てて湯が沸いたのを知らせる。
小悪魔「!…(我慢我慢…我慢…)」
映姫「……」
傍目にもそわそわし始める小悪魔だったが、流石にここは堪えた。
続いて二人の目の前で、これも遊びに来たチルノと橙が暴れ始める。
妖夢「……」
天子「……」
今度は妖夢が動くかと思われたが、眉一つ動かさずに居る。
しかしその内に二人が縁側へと近付いて来ると、妖夢の左手が腰の二刀に触れた。
それを見ていた天子は、嬉々として妖夢の頭上に緋想の剣を振り下ろす。
妖夢「……!」
背後の動きを読んでいたのか、膝立ちに振り返る妖夢。
振り向きざまに、先程鯉口を切った大小を抜刀、左手の白楼剣で緋想の剣を受け止める。
天子「え…?」
驚いた時には既に、振り向きからの流れる動作で、楼観剣が天子を捉えていた。
天子「なん…なの…?」
妖夢「魂魄流炯眼剣…たまには天人の血も悪くないですね」
致命傷ではないものの、油断がそのままダメージになった天子は、その場に崩れる。
妖夢「これで勝負も終いです…それでは」
冷めた口調で一言残し、抜刀に逃げ去ったチルノと橙を追う妖夢。
映姫「あっ…待ちなさい!」
追おうとする映姫を引き止める小悪魔。
映姫「何ですか、勝負は終わりましたよ」
小悪魔「まあまあ、腹が減っては戦はできませんよ」
微笑んで、映姫にお湯の入ったカップラーメンを手渡す小悪魔。
妖夢が天子を斬り付けたその隙に、小悪魔は沸いた湯を取りに行っていたのだ。
映姫「…いただきましょう」
毒気を抜かれた映姫は、きっと主人の幽々子が止めるだろうと考え、溜息と共に腰を下ろしたのだった。
小悪魔「!…(我慢我慢…我慢…)」
映姫「……」
傍目にもそわそわし始める小悪魔だったが、流石にここは堪えた。
続いて二人の目の前で、これも遊びに来たチルノと橙が暴れ始める。
妖夢「……」
天子「……」
今度は妖夢が動くかと思われたが、眉一つ動かさずに居る。
しかしその内に二人が縁側へと近付いて来ると、妖夢の左手が腰の二刀に触れた。
それを見ていた天子は、嬉々として妖夢の頭上に緋想の剣を振り下ろす。
妖夢「……!」
背後の動きを読んでいたのか、膝立ちに振り返る妖夢。
振り向きざまに、先程鯉口を切った大小を抜刀、左手の白楼剣で緋想の剣を受け止める。
天子「え…?」
驚いた時には既に、振り向きからの流れる動作で、楼観剣が天子を捉えていた。
天子「なん…なの…?」
妖夢「魂魄流炯眼剣…たまには天人の血も悪くないですね」
致命傷ではないものの、油断がそのままダメージになった天子は、その場に崩れる。
妖夢「これで勝負も終いです…それでは」
冷めた口調で一言残し、抜刀に逃げ去ったチルノと橙を追う妖夢。
映姫「あっ…待ちなさい!」
追おうとする映姫を引き止める小悪魔。
映姫「何ですか、勝負は終わりましたよ」
小悪魔「まあまあ、腹が減っては戦はできませんよ」
微笑んで、映姫にお湯の入ったカップラーメンを手渡す小悪魔。
妖夢が天子を斬り付けたその隙に、小悪魔は沸いた湯を取りに行っていたのだ。
映姫「…いただきましょう」
毒気を抜かれた映姫は、きっと主人の幽々子が止めるだろうと考え、溜息と共に腰を下ろしたのだった。