―妖怪の山、守矢神社―
早苗「今回お二人に来て頂いたのは、この守矢神社に近寄る未曾有の脅威に対抗するためです」
『作戦会議室』と張り紙のされた一室で、にとりとパチュリーを相手に語る早苗。
早苗「>>655>>656で巨大化したチルノさんが、周囲の妖気を取り込んでさらに巨大化、
超巨大⑨生命体として、妖怪の山を目指しているのです」
パチュ「とんでもないわね…巨大化させた責任者はどうしたのよ」
早苗「現在、解毒作用のある薬を開発中との事ですが、完成予想時間より圧倒的に早く、守矢神社は壊滅します」
にとり「ちなみに、なんであの妖精はこの山を目指しているんだい?」
早苗「それは恐らく、幻想郷で一番高い場所に立つ事で、最強を示したいんだと思います」
にとり「なんとも単純だねえ…」
パチュ「でも、それだけに強大な力を持った今は手に負えない」
幽々子「そういう事ですわ」
早苗「では、今回の作戦について、作戦参謀の西行寺幽々子さんよりお願いします」
パチュ「その前に、あなたの能力で何とかならないの、アレ」
幽々子「それは最初に試したんだけど、例の薬に蓬莱成分が入ってたみたいで、効かなかったのよねぇ」
にとり「それで、我々のメカの出番となったんだな」
今回、大部分の者が状況を傍観する中で、紅魔館からパチュリーロボが、
そして妖怪の山からはにとりが再生させたEVA3号機が、それぞれ参戦した。
ちなみにEVA3号機の方は、完全破壊されて幻想入りした本物を紫と香霖の資料協力の下ににとりが造り直し、
エントリープラグやLCLの代わりに通常のコックピットと脳波ヘルメットによる操縦になっている。
幽々子「ええ。今回の作戦は至って単純、接近戦に優れるパチュリーロボが盾になって、
その隙にEVA3号機が火砲で仕留める…という手筈よ」
パチュ「そこまで優れてるわけじゃないけど、近接兵器が多いのは認めるわ」
にとり「こちらは天狗や河童達から妖力を集め、熱線にして撃ち出せばいいんだな」
幽々子「それでは作戦決行は30分後、本作戦を『モリヤ作戦』と命名しましょう」
早苗「今回お二人に来て頂いたのは、この守矢神社に近寄る未曾有の脅威に対抗するためです」
『作戦会議室』と張り紙のされた一室で、にとりとパチュリーを相手に語る早苗。
早苗「>>655>>656で巨大化したチルノさんが、周囲の妖気を取り込んでさらに巨大化、
超巨大⑨生命体として、妖怪の山を目指しているのです」
パチュ「とんでもないわね…巨大化させた責任者はどうしたのよ」
早苗「現在、解毒作用のある薬を開発中との事ですが、完成予想時間より圧倒的に早く、守矢神社は壊滅します」
にとり「ちなみに、なんであの妖精はこの山を目指しているんだい?」
早苗「それは恐らく、幻想郷で一番高い場所に立つ事で、最強を示したいんだと思います」
にとり「なんとも単純だねえ…」
パチュ「でも、それだけに強大な力を持った今は手に負えない」
幽々子「そういう事ですわ」
早苗「では、今回の作戦について、作戦参謀の西行寺幽々子さんよりお願いします」
パチュ「その前に、あなたの能力で何とかならないの、アレ」
幽々子「それは最初に試したんだけど、例の薬に蓬莱成分が入ってたみたいで、効かなかったのよねぇ」
にとり「それで、我々のメカの出番となったんだな」
今回、大部分の者が状況を傍観する中で、紅魔館からパチュリーロボが、
そして妖怪の山からはにとりが再生させたEVA3号機が、それぞれ参戦した。
ちなみにEVA3号機の方は、完全破壊されて幻想入りした本物を紫と香霖の資料協力の下ににとりが造り直し、
エントリープラグやLCLの代わりに通常のコックピットと脳波ヘルメットによる操縦になっている。
幽々子「ええ。今回の作戦は至って単純、接近戦に優れるパチュリーロボが盾になって、
その隙にEVA3号機が火砲で仕留める…という手筈よ」
パチュ「そこまで優れてるわけじゃないけど、近接兵器が多いのは認めるわ」
にとり「こちらは天狗や河童達から妖力を集め、熱線にして撃ち出せばいいんだな」
幽々子「それでは作戦決行は30分後、本作戦を『モリヤ作戦』と命名しましょう」
30分の間に妖怪の山は総力を結集、龍脈に沿って天狗や河童、妖精たちに至るまでが並び、
その先のにとり機に膨大なエネルギーを供給する。
にとり機の隣には巨大な妖力タンクが設置され、そこに集められた妖力が溜まっていく。
パチュ「私の方は、そっちの準備が整うか、チルノが来るまで待機ね」
早苗『はい、パチュリーロボは最終防衛線でもあります、無理のないようにお願いします」
パチュ「はいはい…私がこれに乗ってる段階で、十分無理だと思うけど」
パチュリーロボは山の麓で待機。西から迫るジャイアントチルノを待ち受ける。
にとり「エネルギー充填、90%…120%までまだ少しかかるな」
幽々子『120%が基準だと、そこが正しい100%じゃないのかしら?」
にとり「甘いな、100%は普通に設定してある、120%は清く正しく過負荷状態だよ」
幽々子『それは浪漫溢れる装備ですわね』
話し合う内に100%まで充填される妖力タンク。
しかしさらに供給が続き、それを受け容れるタンクは徐々に怪しい紅色に輝き始める。
にとり「よし、そろそろ準備オーケーだ。よろしく頼むよ」
パチュ「言われなくても、妖精ぐらいこのパチュリーロボで叩き潰してあげるわよ」
早苗『お二人とも、よろしくお願いします…!』
エネルギー充填120%を示すランプの点灯と同時に、パチュリーロボはジャイアントチルノにドリルミサイルを発射する。
その先のにとり機に膨大なエネルギーを供給する。
にとり機の隣には巨大な妖力タンクが設置され、そこに集められた妖力が溜まっていく。
パチュ「私の方は、そっちの準備が整うか、チルノが来るまで待機ね」
早苗『はい、パチュリーロボは最終防衛線でもあります、無理のないようにお願いします」
パチュ「はいはい…私がこれに乗ってる段階で、十分無理だと思うけど」
パチュリーロボは山の麓で待機。西から迫るジャイアントチルノを待ち受ける。
にとり「エネルギー充填、90%…120%までまだ少しかかるな」
幽々子『120%が基準だと、そこが正しい100%じゃないのかしら?」
にとり「甘いな、100%は普通に設定してある、120%は清く正しく過負荷状態だよ」
幽々子『それは浪漫溢れる装備ですわね』
話し合う内に100%まで充填される妖力タンク。
しかしさらに供給が続き、それを受け容れるタンクは徐々に怪しい紅色に輝き始める。
にとり「よし、そろそろ準備オーケーだ。よろしく頼むよ」
パチュ「言われなくても、妖精ぐらいこのパチュリーロボで叩き潰してあげるわよ」
早苗『お二人とも、よろしくお願いします…!』
エネルギー充填120%を示すランプの点灯と同時に、パチュリーロボはジャイアントチルノにドリルミサイルを発射する。
チルノ「ぱーふぇくとふりーず!」
パチュ「!?凍らせて止めるなんて味な真似をするわね…本能で動く分、やっぱりタチが悪いわ」
舌打ちしつつ、弾幕を撒き散らして突進、右手のハンマーによる打撃を試みるパチュリーロボ。
にとり「おーい、こっちが狙い辛いから、あまり格闘戦に頼らんでくれよ」
パチュ「むきゅ…背中から撃たれるのは癪だものね」
ハンマーによる打撃を腕で防ぐチルノ。サイズは巨大化を続けており、現段階ではチルノの方が若干上だ。
至近距離から、再度弾幕とドリルを発射し、飛び退くパチュリーロボ。
パチュ「!?凍らせて止めるなんて味な真似をするわね…本能で動く分、やっぱりタチが悪いわ」
舌打ちしつつ、弾幕を撒き散らして突進、右手のハンマーによる打撃を試みるパチュリーロボ。
にとり「おーい、こっちが狙い辛いから、あまり格闘戦に頼らんでくれよ」
パチュ「むきゅ…背中から撃たれるのは癪だものね」
ハンマーによる打撃を腕で防ぐチルノ。サイズは巨大化を続けており、現段階ではチルノの方が若干上だ。
至近距離から、再度弾幕とドリルを発射し、飛び退くパチュリーロボ。
にとり「悪いが貰うよ…エネルギー充填120%、発射!」
超大型熱線銃を構える3号機。そのトリガーは、コックピット中央にせり出した銃だ。
浪漫溢れる台詞と共に引き金を引き、最大出力の熱線を浴びせる3号機。
チルノ「うぁぁぁ…まいなすK!」
氷の妖精に熱線銃である。効果は抜群だが、いかんせんサイズがある。
致命傷になる前にチルノが放った氷塊が、3号機を襲う。
にとり「その程度の攻撃でこの機体は…なにっ!?」
ATフィールドこそ無いが、強靭さは十分にある機体である。にとりは余裕の表情だったが、
目の前で氷塊が破裂した瞬間、横に飛んで妖力タンクから離れる。
過充填だったタンクは破片の一撃で破裂、山腹に窪みを作り、消え去った。
超大型熱線銃を構える3号機。そのトリガーは、コックピット中央にせり出した銃だ。
浪漫溢れる台詞と共に引き金を引き、最大出力の熱線を浴びせる3号機。
チルノ「うぁぁぁ…まいなすK!」
氷の妖精に熱線銃である。効果は抜群だが、いかんせんサイズがある。
致命傷になる前にチルノが放った氷塊が、3号機を襲う。
にとり「その程度の攻撃でこの機体は…なにっ!?」
ATフィールドこそ無いが、強靭さは十分にある機体である。にとりは余裕の表情だったが、
目の前で氷塊が破裂した瞬間、横に飛んで妖力タンクから離れる。
過充填だったタンクは破片の一撃で破裂、山腹に窪みを作り、消え去った。
幽々子『マズいわね…』
パチュ「今のでチルノのサイズが少し縮んだわ…これなら押し切れる!」
にとりの3号機は、エネルギー経路を龍脈からの直結に切り替える作業に入った。
しかし先程の余波で龍脈自体も一部が途切れており、火力の方は疑わしい。
むしろ一撃加わった分、今のチルノは縮んでいる。今がチャンスと、格闘戦に持ち込むパチュリー。
パチュ「切り札は、最後の最後に使う物よ!」
チルノと組み合うパチュリーロボの全身が青く光る。
内部の魔力・精霊力エネルギーを全開放し、それを至近距離からチルノめがけて放つ。
早苗『この光…倒しましたか!?』
幽々子『いえ…まだ生きているわね』
パチュ「バカな…チルノも冷気を集めて、パチュリーロボの全力を相殺するなんて…」
コールドディヴィニティー。パチュリーロボがロボの形のエネルギーを放射したように、
チルノも己の巨大な姿に似せて冷気を放射、その相殺の爆風で、パチュリーロボは吹き飛ばされた。
パチュ「今のでチルノのサイズが少し縮んだわ…これなら押し切れる!」
にとりの3号機は、エネルギー経路を龍脈からの直結に切り替える作業に入った。
しかし先程の余波で龍脈自体も一部が途切れており、火力の方は疑わしい。
むしろ一撃加わった分、今のチルノは縮んでいる。今がチャンスと、格闘戦に持ち込むパチュリー。
パチュ「切り札は、最後の最後に使う物よ!」
チルノと組み合うパチュリーロボの全身が青く光る。
内部の魔力・精霊力エネルギーを全開放し、それを至近距離からチルノめがけて放つ。
早苗『この光…倒しましたか!?』
幽々子『いえ…まだ生きているわね』
パチュ「バカな…チルノも冷気を集めて、パチュリーロボの全力を相殺するなんて…」
コールドディヴィニティー。パチュリーロボがロボの形のエネルギーを放射したように、
チルノも己の巨大な姿に似せて冷気を放射、その相殺の爆風で、パチュリーロボは吹き飛ばされた。
早苗『そんな…もう切り札とか奥の手とかは無いんですか!?』
幽々子『残念ねぇ…浪漫技で一撃必殺かと思ったのに』
にとり「いや、一撃必殺の浪漫技ならまだあるよ」
パチュリーロボが倒されたのを見て、龍脈との接続作業を止めるにとり。
通信の向こうのやり取りに、静かに割って入った。
早苗『あるなら、何とかお願いします!』
にとり「できれば別の使い方をしたかったけどねぇ…山の神様!聞こえてるんだろう?
悪いけど、奥の手を使わせてもらうからね…後始末の方は、よろしくお願いするよ」
3号機が、隠し持っていた小型銃を取り出し、チルノに向ける。
早苗『そんな小さい武器で…』
にとり「大きさは関係ない、火力はパワーだよ!」
気合を込めた声と共に、発砲音がする。しかし、見た目には何も飛び出さない。
早苗『不発?でも、今確かに音が…空砲で威嚇ですか?』
幽々子『凄い奥の手もあったものだわ…でも、浪漫の名に恥じない、最強の空砲ね』
にとり「見えたかい?これがにとり様の奥の手…空砲は空砲でも、霊烏路空砲だよ!」
そう、発射されたのは霊烏路空その人、そして山の神の了承を得た力とは、即ち――
チルノ「う…うぁぁぁぁぁぁ…」
早苗『融けてる…!?』
幽々子『でもこれ、どうやって止めるのかしらね…』
にとり「さてね…その辺りは、あの力の元の持主に何とかしてもらうさ」
八咫烏の力、核融合の熱により融けていくチルノ。
解決したら、核融合を止めさせて、空を回収して、色々やる事がある気がしたが、
チルノの巨大な姿が融け切れば、緊張による極度の疲労から解放されたにとりは、
コックピットの中で静かに気を失ったのだった。
幽々子『残念ねぇ…浪漫技で一撃必殺かと思ったのに』
にとり「いや、一撃必殺の浪漫技ならまだあるよ」
パチュリーロボが倒されたのを見て、龍脈との接続作業を止めるにとり。
通信の向こうのやり取りに、静かに割って入った。
早苗『あるなら、何とかお願いします!』
にとり「できれば別の使い方をしたかったけどねぇ…山の神様!聞こえてるんだろう?
悪いけど、奥の手を使わせてもらうからね…後始末の方は、よろしくお願いするよ」
3号機が、隠し持っていた小型銃を取り出し、チルノに向ける。
早苗『そんな小さい武器で…』
にとり「大きさは関係ない、火力はパワーだよ!」
気合を込めた声と共に、発砲音がする。しかし、見た目には何も飛び出さない。
早苗『不発?でも、今確かに音が…空砲で威嚇ですか?』
幽々子『凄い奥の手もあったものだわ…でも、浪漫の名に恥じない、最強の空砲ね』
にとり「見えたかい?これがにとり様の奥の手…空砲は空砲でも、霊烏路空砲だよ!」
そう、発射されたのは霊烏路空その人、そして山の神の了承を得た力とは、即ち――
チルノ「う…うぁぁぁぁぁぁ…」
早苗『融けてる…!?』
幽々子『でもこれ、どうやって止めるのかしらね…』
にとり「さてね…その辺りは、あの力の元の持主に何とかしてもらうさ」
八咫烏の力、核融合の熱により融けていくチルノ。
解決したら、核融合を止めさせて、空を回収して、色々やる事がある気がしたが、
チルノの巨大な姿が融け切れば、緊張による極度の疲労から解放されたにとりは、
コックピットの中で静かに気を失ったのだった。
結果:にとりのEVA3号機が霊烏路空砲で大勝利