幻想郷の物語を覚えている者は、幸せである。心豊かであろうから。
私たちは、その記憶を記されてこの地上に生まれてきたにも関らず、思い出すことのできない性をもたされたから。
それゆえに、チルノの語る次の物語を伝えよう。
私たちは、その記憶を記されてこの地上に生まれてきたにも関らず、思い出すことのできない性をもたされたから。
それゆえに、チルノの語る次の物語を伝えよう。
アリス「うふふ…早く戦闘になーあれー」
魔法の森にあるアリスの家。その中で、脳波操縦用のヘルメットを被ったアリスが楽しげに語る。
それを遠くにある茂みから眺め、溜息を吐く映姫。
映姫「これは…事態は予想以上に深刻かも知れません」
にとり「閻魔様、こっちは無事、『向こう側』に出られたよ」
映姫「すいません、本来なら私が行くべき所ですが…」
にとり「いいんだよ、私もこのメカ魔理沙の試運転をしたかったからね」
勢い余ってモビルドールを作り上げてしまったアリスは、
グリモワを開くと外界とのゲートを造り出し、モビルドール達を送り込んだ。
にとり「しかし、強大な力っていうのは、人を狂わせるんだねえ」
映姫「ええ…あなたがその力の虜にならないよう祈ります」
これを幻想郷の危機と見た映姫と紫は、外界でも力の振るえるにとりの巨大兵器に着目、
有人操縦機メカ魔理沙をスキマ経由で外界へと送り出した。
魔法の森にあるアリスの家。その中で、脳波操縦用のヘルメットを被ったアリスが楽しげに語る。
それを遠くにある茂みから眺め、溜息を吐く映姫。
映姫「これは…事態は予想以上に深刻かも知れません」
にとり「閻魔様、こっちは無事、『向こう側』に出られたよ」
映姫「すいません、本来なら私が行くべき所ですが…」
にとり「いいんだよ、私もこのメカ魔理沙の試運転をしたかったからね」
勢い余ってモビルドールを作り上げてしまったアリスは、
グリモワを開くと外界とのゲートを造り出し、モビルドール達を送り込んだ。
にとり「しかし、強大な力っていうのは、人を狂わせるんだねえ」
映姫「ええ…あなたがその力の虜にならないよう祈ります」
これを幻想郷の危機と見た映姫と紫は、外界でも力の振るえるにとりの巨大兵器に着目、
有人操縦機メカ魔理沙をスキマ経由で外界へと送り出した。
アリス「ふふふ…よりどりみどり…」
太平洋上を漂うモビルドールとシンクロしたアリスの意識は、米軍の空母打撃群を発見、急降下攻撃を仕掛ける。
巨大かつファンシーな空飛ぶ人形という外見に判断の遅れた米軍だったが、
上海と蓬莱の放つレーザーがその一部を海の藻屑に変えるのを見て、スクランブルに入った。
にとり「いたいた。海ってやつは広くて不便だねえ。幻想郷に無くてよかったよ」
映姫「既に戦闘中ですか…止むを得ません、多少の被害には目をつぶります、一刻も速い人形の撃破を！」
にとり「了解！いくよ、メカ魔理沙。ツインマスターライフル発射！」
柄の部分が二本束になった異形の箒の先端から、マスタースパークが発射され、上海の一体を消滅させる。
それに応えて人形達から放たれる七色のレーザーを、高機動な機体は難なくかわす。
太平洋上を漂うモビルドールとシンクロしたアリスの意識は、米軍の空母打撃群を発見、急降下攻撃を仕掛ける。
巨大かつファンシーな空飛ぶ人形という外見に判断の遅れた米軍だったが、
上海と蓬莱の放つレーザーがその一部を海の藻屑に変えるのを見て、スクランブルに入った。
にとり「いたいた。海ってやつは広くて不便だねえ。幻想郷に無くてよかったよ」
映姫「既に戦闘中ですか…止むを得ません、多少の被害には目をつぶります、一刻も速い人形の撃破を！」
にとり「了解！いくよ、メカ魔理沙。ツインマスターライフル発射！」
柄の部分が二本束になった異形の箒の先端から、マスタースパークが発射され、上海の一体を消滅させる。
それに応えて人形達から放たれる七色のレーザーを、高機動な機体は難なくかわす。
アリス「うふふふ…ようこそ、戦士のパラダイスへ」
にとり「こういうのは地獄って言うんだよ。なあ閻魔様」
映姫「……」
魔法の力によるものか、にとりの機体と、通信中の映姫とに聞こえるアリスの声。
そして上空で対峙する人形達とメカ魔理沙に向けて、空母から弾幕と戦闘機が襲い掛かる。
にとり「よせ、私はお前たちと戦う気は無い！」
弾幕を避けながら人形を狙おうとするにとり。
アリス「せっかちねぇ…そういう人はキライよ。さよなら」
映姫「やめなさい、アリス！」
制止の声も空しく、七色のレーザーで米軍の一部を蒸発させるアリス。
にとり「こういうのは地獄って言うんだよ。なあ閻魔様」
映姫「……」
魔法の力によるものか、にとりの機体と、通信中の映姫とに聞こえるアリスの声。
そして上空で対峙する人形達とメカ魔理沙に向けて、空母から弾幕と戦闘機が襲い掛かる。
にとり「よせ、私はお前たちと戦う気は無い！」
弾幕を避けながら人形を狙おうとするにとり。
アリス「せっかちねぇ…そういう人はキライよ。さよなら」
映姫「やめなさい、アリス！」
制止の声も空しく、七色のレーザーで米軍の一部を蒸発させるアリス。
にとり「アリス…お前は…」
悲壮な声でつぶやくにとり。メカ魔理沙は箒を持ち直すと、それを二本に分ける。
アリス「一本が二本に増えたところで、人形たちの七色の弾幕には敵わない！」
にとり「七色などと、あいつの真似をするな、この偽者め！」
３ボス仲間であるアリスの変貌ぶりに、怒り心頭となって叫ぶにとり。
両手に持った二本の箒それぞれから、マスタースパークを放つメカ魔理沙。
しかし強力でも直線的な攻撃は、容易く避けられる。
アリス「死ぃねよやぁーッ！」
にとり「うなれ…ダブル・ファイナルスパーク！」
リミッターを解除し、マスタースパークからファイナルスパークへ出力を上げるにとり。
グレイズしていた数体の人形が灼かれて落ちる。
そして二本のファイナルスパークを放ったまま、回転を始めるメカ魔理沙。
周囲は圧倒的な光に包まれ、戦闘機は瞬時に全滅、海も沸点を超えてプラズマ化し、艦隊を消滅させる。
にとり「閻魔様！白黒はっきりつける程度の力を！」
映姫「……！」
世界さえ灼く炎の中心で叫ぶにとりに応え、能力を全開にする映姫。そして――
悲壮な声でつぶやくにとり。メカ魔理沙は箒を持ち直すと、それを二本に分ける。
アリス「一本が二本に増えたところで、人形たちの七色の弾幕には敵わない！」
にとり「七色などと、あいつの真似をするな、この偽者め！」
３ボス仲間であるアリスの変貌ぶりに、怒り心頭となって叫ぶにとり。
両手に持った二本の箒それぞれから、マスタースパークを放つメカ魔理沙。
しかし強力でも直線的な攻撃は、容易く避けられる。
アリス「死ぃねよやぁーッ！」
にとり「うなれ…ダブル・ファイナルスパーク！」
リミッターを解除し、マスタースパークからファイナルスパークへ出力を上げるにとり。
グレイズしていた数体の人形が灼かれて落ちる。
そして二本のファイナルスパークを放ったまま、回転を始めるメカ魔理沙。
周囲は圧倒的な光に包まれ、戦闘機は瞬時に全滅、海も沸点を超えてプラズマ化し、艦隊を消滅させる。
にとり「閻魔様！白黒はっきりつける程度の力を！」
映姫「……！」
世界さえ灼く炎の中心で叫ぶにとりに応え、能力を全開にする映姫。そして――
映姫「お帰りなさい。お疲れ様でした」
にとり「ただいま…メカ魔理沙は『白』にしてくれても良かっただろう」
映姫の能力により洋上の一切は、外界と幻想郷の本来あるべき場所、あるべき姿に白黒つけられた。
米軍の艦隊は何事もなかったように海を往き、にとりは無事に帰還、
メカ魔理沙は失われ、上海と蓬莱は普通の人形として、アリスの下に戻された。
映姫「協力には感謝します。しかし禍根の目は詰む物です」
にとり「融通が効かないねえ、閻魔様は…さてと」
映姫「どうするんですか？」
にとり「意気消沈してるアリスを励ましてやるんだよ」
笑って走り去るにとりを微笑んで見送る映姫。
しかしその後、にとりとアリスの合作によるメカ上海が大暴れする事を、今の映姫はまだ知らない。
にとり「ただいま…メカ魔理沙は『白』にしてくれても良かっただろう」
映姫の能力により洋上の一切は、外界と幻想郷の本来あるべき場所、あるべき姿に白黒つけられた。
米軍の艦隊は何事もなかったように海を往き、にとりは無事に帰還、
メカ魔理沙は失われ、上海と蓬莱は普通の人形として、アリスの下に戻された。
映姫「協力には感謝します。しかし禍根の目は詰む物です」
にとり「融通が効かないねえ、閻魔様は…さてと」
映姫「どうするんですか？」
にとり「意気消沈してるアリスを励ましてやるんだよ」
笑って走り去るにとりを微笑んで見送る映姫。
しかしその後、にとりとアリスの合作によるメカ上海が大暴れする事を、今の映姫はまだ知らない。
勝者：艦隊の大部分をプラズマ化させたにとり＋メカ魔理沙の勝利
