藍「司会兼ジャッジの藍だ。今回は『爆発物とは限らない地雷』を掘り出すという、かなり怪しい競技を行う」
ナズ「22日はまだなんだね」
藍「そういう意味の地雷…広くとればそうだと思ってもらっていい。ただ、そのものではない」
椛「…埋まっているのですね。不利かなぁ」
ナズ「…形状とかを私が『認識』しなければ…」
藍「数はそれぞれ10個。では始め」
椛は地面を観察する。彼女はこう考えていた。
『埋められたものなら埋めた跡が残る』と。
椛は目星の地図を書き、目を付けた最初のポイントにスコップを入れ、轟音とともに吹き飛ぶ。
ナズ「爆発物とは限らない…か」
椛「爆発物でしたね」
ナズ「…これはただの布の袋だな、中に綿しか入っていない…地雷ではないね」
藍「…いいのか、それで」
ナズ「何のことかな?」と、布袋は無造作に捨てられる。
椛「そんなことより、これ、何でしょう…クレイモアって書いてある?地面に埋めて使うものではないですよね」
これは皆さんご存じのクレイモア対人地雷。
ナズ「四角い石…Pentiumとか…これは何?」
OC耐性のない個体、しかも北森である。
椛「…ナズーリンペンティアム…」
と駄洒落を言っている場合ではない。「ハハッと鳴く白黒のネズミ」を掘りあて、天狗の力で直ちに首を締める。
椛「…非常に危ないものを埋めないで頂きたい」
ナズ「…危険だな……これは、人…?人まで埋めるのか…?」
?「うふふ…魅魔さ」
突如、天上からのマスタースパークが辺りを包む。
ナズ「…不条理だな」
藍「地雷だからな」
ナズ「ルールを確認したい。『先に全て掘り出』した方が勝ちなんだね」
藍「そうだな」
ナズ「…私が認識したところ、この勝負、勝敗がつかない」
椛「『爆発』させたら『掘り出した』とは言えない」
ナズ「私は一人黒歴史を蒸発させたわけだし」
藍「…黒歴史は掘り出しただけでカウントされる」
ナズ「では、あの詰め物は?」
椛「…知っていた…?」
藍「…知っていて、わざと捨てたというわけか。ノーコンテスト狙いで」
ナズ「競技が危険ならあれを『捨てたことにして』自分を失格にする、危険でなければ『再発見』すればいい。今は前者」
藍「最初から退路を作っていたということか」
ナズ「ファイトが理不尽なのはわかっていたから、退路は考えていた。あれを『引き当てた』のは運だけどね」
椛「確かに危険だから退却したくなるのは分かる。…でも地雷というほど地雷かなぁ…あれ」
ナズ「…じゃあ、なぜ、見ただけで『それ』だとわかったかは、分かる?」
椛「…確かに『それ』が『それ』であることは、予備知識がないと分からないかも。でもなぜ?」
ナズ「他人事じゃないからさ…」
椛「…ですね」
藍「…なんか、すまない」
ナズ「22日はまだなんだね」
藍「そういう意味の地雷…広くとればそうだと思ってもらっていい。ただ、そのものではない」
椛「…埋まっているのですね。不利かなぁ」
ナズ「…形状とかを私が『認識』しなければ…」
藍「数はそれぞれ10個。では始め」
椛は地面を観察する。彼女はこう考えていた。
『埋められたものなら埋めた跡が残る』と。
椛は目星の地図を書き、目を付けた最初のポイントにスコップを入れ、轟音とともに吹き飛ぶ。
ナズ「爆発物とは限らない…か」
椛「爆発物でしたね」
ナズ「…これはただの布の袋だな、中に綿しか入っていない…地雷ではないね」
藍「…いいのか、それで」
ナズ「何のことかな?」と、布袋は無造作に捨てられる。
椛「そんなことより、これ、何でしょう…クレイモアって書いてある?地面に埋めて使うものではないですよね」
これは皆さんご存じのクレイモア対人地雷。
ナズ「四角い石…Pentiumとか…これは何?」
OC耐性のない個体、しかも北森である。
椛「…ナズーリンペンティアム…」
と駄洒落を言っている場合ではない。「ハハッと鳴く白黒のネズミ」を掘りあて、天狗の力で直ちに首を締める。
椛「…非常に危ないものを埋めないで頂きたい」
ナズ「…危険だな……これは、人…?人まで埋めるのか…?」
?「うふふ…魅魔さ」
突如、天上からのマスタースパークが辺りを包む。
ナズ「…不条理だな」
藍「地雷だからな」
ナズ「ルールを確認したい。『先に全て掘り出』した方が勝ちなんだね」
藍「そうだな」
ナズ「…私が認識したところ、この勝負、勝敗がつかない」
椛「『爆発』させたら『掘り出した』とは言えない」
ナズ「私は一人黒歴史を蒸発させたわけだし」
藍「…黒歴史は掘り出しただけでカウントされる」
ナズ「では、あの詰め物は?」
椛「…知っていた…?」
藍「…知っていて、わざと捨てたというわけか。ノーコンテスト狙いで」
ナズ「競技が危険ならあれを『捨てたことにして』自分を失格にする、危険でなければ『再発見』すればいい。今は前者」
藍「最初から退路を作っていたということか」
ナズ「ファイトが理不尽なのはわかっていたから、退路は考えていた。あれを『引き当てた』のは運だけどね」
椛「確かに危険だから退却したくなるのは分かる。…でも地雷というほど地雷かなぁ…あれ」
ナズ「…じゃあ、なぜ、見ただけで『それ』だとわかったかは、分かる?」
椛「…確かに『それ』が『それ』であることは、予備知識がないと分からないかも。でもなぜ?」
ナズ「他人事じゃないからさ…」
椛「…ですね」
藍「…なんか、すまない」
藍「『両者とも条件の『全て』を満たすことが出来なくなったため、ノーコンテストとする』と」