「おやルーミアさん、そのチョコは一体?」
「お寺の人にもらったのかー」
「この時期にチョコ、さらに自分の名前にかけてホワイトチョコとは…汚いなさすが魔法使いきたない」
「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」
「こっちはモツ鍋ですか」
「はい、お嬢様が豚モツが余ってるから食べろって」
「それたしか前に私が……まあいいでしょう。とにかくババ抜きです」
「お寺の人にもらったのかー」
「この時期にチョコ、さらに自分の名前にかけてホワイトチョコとは…汚いなさすが魔法使いきたない」
「ハムッ、ハフハフ、ハフッ!」
「こっちはモツ鍋ですか」
「はい、お嬢様が豚モツが余ってるから食べろって」
「それたしか前に私が……まあいいでしょう。とにかくババ抜きです」
二人が食事に集中している隙に、早苗はこっそり移動、美鈴→早苗→ルーミアの順に並ぶ。
早苗は普通にカードを持ち、片手でお行儀悪く直に鍋を突付きつつ片手でカードを持つ美鈴から引き、
ルーミアへと向けるとこちらは両手で持っていたチョコを置き、伏せておいたカードを取り上げる。
早苗は一人で時間をかけるのだが、美鈴は片手でも鍋を食べているし、
ルーミアは食べる方に集中できるのでむしろ喜んでいる。
そして残り少しとなった所で
「ごちそうさまでしたー」
「そこまでです!この瞬間、あなたは『ホワイトチョコを食べているルーミア』ではなくなりました!」
「……そーなのかー?」
「なるほど、それで時間を……しかしその手は私には通じませんよ」
「ええ、想定の範囲内です」
早苗は普通にカードを持ち、片手でお行儀悪く直に鍋を突付きつつ片手でカードを持つ美鈴から引き、
ルーミアへと向けるとこちらは両手で持っていたチョコを置き、伏せておいたカードを取り上げる。
早苗は一人で時間をかけるのだが、美鈴は片手でも鍋を食べているし、
ルーミアは食べる方に集中できるのでむしろ喜んでいる。
そして残り少しとなった所で
「ごちそうさまでしたー」
「そこまでです!この瞬間、あなたは『ホワイトチョコを食べているルーミア』ではなくなりました!」
「……そーなのかー?」
「なるほど、それで時間を……しかしその手は私には通じませんよ」
「ええ、想定の範囲内です」
そして最後の三枚。
早苗は手元の二枚からババを引かせようと、秘策を使った。
「……あれ、この匂い……」
「……(モツ鍋を食べながらでも気付くとは流石ですね。これは咲夜さんと同じ香水……
残念ですが美鈴さん、人は愛故に苦しみます!さあ、愛故に負けを選ぶが良いです!)」
「……えっと……(すっ)」
「なっ……何故そっちを!?」
「その……そっちのカードから咲夜さんの匂いがしたんで……」
「ならばそれを引けば良いではありませんか!」
「こんな状態じゃ、ちょっと遠慮しちゃいますよー」
「くっ……つまり気を使った結果ですか……やられました、完敗です」
「あはは、なんとかハントされずに済みましたね」
早苗は手元の二枚からババを引かせようと、秘策を使った。
「……あれ、この匂い……」
「……(モツ鍋を食べながらでも気付くとは流石ですね。これは咲夜さんと同じ香水……
残念ですが美鈴さん、人は愛故に苦しみます!さあ、愛故に負けを選ぶが良いです!)」
「……えっと……(すっ)」
「なっ……何故そっちを!?」
「その……そっちのカードから咲夜さんの匂いがしたんで……」
「ならばそれを引けば良いではありませんか!」
「こんな状態じゃ、ちょっと遠慮しちゃいますよー」
「くっ……つまり気を使った結果ですか……やられました、完敗です」
「あはは、なんとかハントされずに済みましたね」