鈴仙「てっきりまたカオスな馬かと思ったら・・・・今回は普通の馬なのね。」
魔理沙「・・・普通か?」
魔理沙「・・・普通か?」
今回の勝負は流鏑馬、馬役はくじ引きとのことだが、偶然にも両者ともに紅魔館提供の吸血馬を引き当てた。
パチュリー「鈴仙は波長をいじれば問題ないわね。魔理沙はたずなに魔力を流せば言うことを聞くわよ。」
魔理沙「おお! 少しの魔力でも反応するんだな! こりゃ便利だ!」
パチュリー「気に入ったなら別に持ってっていいわよ。」
魔理沙「箒が拗ねるから辞めとくぜ。」
パチュリー「鈴仙は波長をいじれば問題ないわね。魔理沙はたずなに魔力を流せば言うことを聞くわよ。」
魔理沙「おお! 少しの魔力でも反応するんだな! こりゃ便利だ!」
パチュリー「気に入ったなら別に持ってっていいわよ。」
魔理沙「箒が拗ねるから辞めとくぜ。」
映姫「一般的な流鏑馬とは異なりますが、『同時に』走ってもらいます。 つまり・・・。」
鈴・魔「妨害自由。」
映姫「察しがいいようでなによりです。」
鈴・魔「妨害自由。」
映姫「察しがいいようでなによりです。」
スタートラインに着く二人の人妖、その目に遊びの色は全くない。
魔理沙「いっとくが、今回珍しくガチ勝負だ。 負けるわけには行かないからな。」
鈴仙「それはこっちも同じよ。」
魔理沙「いっとくが、今回珍しくガチ勝負だ。 負けるわけには行かないからな。」
鈴仙「それはこっちも同じよ。」
映姫「では、はじめ!」
まず飛び出していったのは鈴仙。
妨害される隙を与えまいとすばやく弓を構えらくらくとど真ん中に命中させた。
輝夜「永淋、昨日一晩特訓に付き合った身としては感想はいかが?」
永淋「まあ合格ね。」
妨害される隙を与えまいとすばやく弓を構えらくらくとど真ん中に命中させた。
輝夜「永淋、昨日一晩特訓に付き合った身としては感想はいかが?」
永淋「まあ合格ね。」
いきなり見事に命中させられた魔理沙だが、全く動揺せずに的を見据えつぶやく。
魔理沙「おまえが的のど真ん中を射抜くなら! 私は!」
そして魔理沙は弓を捨て懐から愛用の武器を取り出した。
魔理沙「おまえが的のど真ん中を射抜くなら! 私は!」
そして魔理沙は弓を捨て懐から愛用の武器を取り出した。
魔理沙「的全体を吹き飛ばすっ!」
恋符「マスタースパーク」
魔理沙「流鏑馬もパワーだぜ。」
当然のように消し飛ぶ的、そして鈴仙は動揺を隠せない。
鈴仙「は・・・発想のスケールで負けた・・・。」
霊夢「いや、そこは負けといていいんじゃないかしら? しかし、これも白って十分カオスじゃないの。」
鈴仙「は・・・発想のスケールで負けた・・・。」
霊夢「いや、そこは負けといていいんじゃないかしら? しかし、これも白って十分カオスじゃないの。」
そして魔理沙はそのまま第二の的を狙うが、その線上には・・・
てゐ「!! あの位置取りは!」
永淋「あのままマスタースパークを撃てばウドンゲを巻き込んでいくわね。
当然妨害はありだから何の問題もない、 しかしウドンゲがかわすとなると・・・。」
輝夜「的にあけることはまず無理。」
てゐ「!! あの位置取りは!」
永淋「あのままマスタースパークを撃てばウドンゲを巻き込んでいくわね。
当然妨害はありだから何の問題もない、 しかしウドンゲがかわすとなると・・・。」
輝夜「的にあけることはまず無理。」
魔理沙(チェックメイトだぜ。 さあどうする? かわすか? それともそのまま焼き尽くされるか?)
その時ウドンゲは・・・振り向いて魔理沙を射った!!
その時ウドンゲは・・・振り向いて魔理沙を射った!!
魔理沙「なっ!!」
霊夢「上手い! 八卦路に当ててマスパの角度をずらしたわ!」
妖夢「で、でも2つ目の的は通り過ぎてしまいました!」
霊夢「それは魔理沙も同じよ。 絶対絶命のピンチを切り抜けたわね。」
霊夢「上手い! 八卦路に当ててマスパの角度をずらしたわ!」
妖夢「で、でも2つ目の的は通り過ぎてしまいました!」
霊夢「それは魔理沙も同じよ。 絶対絶命のピンチを切り抜けたわね。」
勝負を決める3つめの的・・・それは・・・
鈴仙「(なるほど。 最後の的はやっぱりお互いか。)」
魔理沙「(ここまできたら最後はそうこなくっちゃな!)」
服の上に浮き出てきた『的』をみて二人の狩人は闘志を燃やす。
鈴仙「(なるほど。 最後の的はやっぱりお互いか。)」
魔理沙「(ここまできたら最後はそうこなくっちゃな!)」
服の上に浮き出てきた『的』をみて二人の狩人は闘志を燃やす。
鈴仙「最初に言っておく。 私の矢はあと一本よ。」
魔理沙「? どういうことだ? 陽動か? ずいぶんセコイ手を使うんだな。」
鈴仙「・・・事実よ。あなたはこれを知れば必ず油断する。 そしてわたしが、勝つわ。」
魔理沙「そうか。 残念だが走破行かないようだぜ!!」
魔理沙「? どういうことだ? 陽動か? ずいぶんセコイ手を使うんだな。」
鈴仙「・・・事実よ。あなたはこれを知れば必ず油断する。 そしてわたしが、勝つわ。」
魔理沙「そうか。 残念だが走破行かないようだぜ!!」
その瞬間、地面がはじけて鈴仙は落馬し、弓矢を落としてしまった。
魔理沙「こっそり昨日のうちに埋めといたのさ! 竹やぶじゃなくても足元には気をつけ・・・な!
これで矢をなくしたお前の勝ちは・・・ズドン!」
魔理沙「こっそり昨日のうちに埋めといたのさ! 竹やぶじゃなくても足元には気をつけ・・・な!
これで矢をなくしたお前の勝ちは・・・ズドン!」
鈴仙「・・・矢はないけど、弾はあるのよ。 やっぱり油断したわね。」
魔理沙「これは・・・? てゐの人参ペンダント・・・?」
鈴仙「お守りよ。 そして最後の切り札。」
魔理沙「これは・・・? てゐの人参ペンダント・・・?」
鈴仙「お守りよ。 そして最後の切り札。」
崩れ落ちる魔理沙に鈴仙は語る。
鈴仙「あなたは地上とか月とか関係なしに強かったわ、でもね・・・」
鈴仙「私には幸運の兎が最初から味方についていたのよ。」
鈴仙「あなたは地上とか月とか関係なしに強かったわ、でもね・・・」
鈴仙「私には幸運の兎が最初から味方についていたのよ。」