飢餓状態の幽々子を前に、寝起きの星が大食いで勝てる筈もなく、
ファイト自体は瞬く間に大部分を食べてしまった幽々子に軍配が上がった。そしてその後……
ファイト自体は瞬く間に大部分を食べてしまった幽々子に軍配が上がった。そしてその後……
星「ふむ、だんだん目が覚めてきました。しかし今日はただのファイトだったはずですが」
水蜜「そのファイトで用意された食料だけでは、あの空腹は満たされなかったみたいですね」
星「それで食料を求めて暴れている、と……困りましたね」
幽々子「あら、困る事なんて無いわよ」
星「早速出ましたね」
幽々子「もう少し食べれば、満腹になる気がするのよ」
星「そのために幻想郷に飢饉を起こすわけには行きません」
水蜜「そのファイトで用意された食料だけでは、あの空腹は満たされなかったみたいですね」
星「それで食料を求めて暴れている、と……困りましたね」
幽々子「あら、困る事なんて無いわよ」
星「早速出ましたね」
幽々子「もう少し食べれば、満腹になる気がするのよ」
星「そのために幻想郷に飢饉を起こすわけには行きません」
BGM:幽雅に咲かせ、墨染の桜 ~ Border of Life
幽々子「亡骸は一箇所に集めるから美しいのよ。それは肉も穀物も同じ……」
星「人の背負った業を理解した含蓄ある言葉とも取れますが……」
幽々子「だからね」
星「皆の食料を返してもらいますよ、暴食の姫!」
幽々子「なけなしの食料もいただくわ、虎斑の聖!」
星「人の背負った業を理解した含蓄ある言葉とも取れますが……」
幽々子「だからね」
星「皆の食料を返してもらいますよ、暴食の姫!」
幽々子「なけなしの食料もいただくわ、虎斑の聖!」
そして二人は己の持てる最大級の弾幕を展開し、死闘を繰り広げる。
幽々子の放った鳳蝶紋の死槍にカウンターで星が繰り出した至宝の独鈷杵が命中する。
幽々子の放った鳳蝶紋の死槍にカウンターで星が繰り出した至宝の独鈷杵が命中する。
星「勝ち……ですか?」
幽々子「……」
幽々子「……」
BGM:ボーダーオブライフ
星「これは……彼女の影?一体何が……」
妖夢「後ろです!」
星「むっ!?これは戻り弾幕?……弾幕がお握りに見えましたが……ではこれは彼女の技?」
妖夢「間に合いませんでしたか……かくなる上はこの魂魄妖夢、刺し違えてでもお嬢様を止めます!」
星「待ちなさい、確かに物凄い弾幕ですが、それほどの覚悟が必要とは思えません」
妖夢「この技は、幽々子お嬢様の最大級の奥義なのです」
星「彼女の……?確か、西行寺無余――」
妖夢「はい、『西行寺無余御飯』です」
星「何か違う気もしますが」
妖夢「『西行寺無余涅槃』を表とすれば、『西行寺無余御飯』は裏の奥義……しかしその結末はどちらも同じです。
あの技は周囲の食料全てを吸い集め、いつか満腹になった時、至福の絶頂の中で成仏してしまうのです」
星「確かに亡霊ですから、満たされれば成仏もしそうな物ですが……おっと(がしっ)」
ミスティア「ありがとう~!もう屋台ごと吸われた時はおしまいかと思ったわ」
妖夢「そういう訳ですので、これにて御免!」
星「まあ待ちなさい。そういう訳なら、むしろ私が……いや、私とこの宝塔が何とかしましょう」
妖夢「しかし、その宝塔で何を……」
星「とりあえず、見ていて下さい。命を賭すのは、その後でも遅くはありません。とうっ!」
ミスティア「あれ!?自分から吸い込まれに行っちゃったよ!?」
妖夢「宝塔を幽々子様に向けて構えていますが……」
星「全てを吸い込む姫の影よ、魔界をも照らす法の光を受けなさい!『レイディアントトレジャー』!」
ミスティア「光が……!」
妖夢「でも、幽々子様が吸い込んで……!」
水蜜「いえ、拮抗しています。そして光を吸うために、食料を吸う力が弱まりました」
妖夢「では、このまま押しきれば……!」
星「そして法の光によって、元の姿へと還りなさい!『コンプリートクラリフィケーション』!」
水蜜「光が……広がって行く……」
妖夢「幽々子様の影が、光に包まれて……」
星「浄化完了!」
妖夢「!幽々子様っ!(はしっ)」
水蜜「どうなる事かと思いましたが、何とかなりましたね」
星「これこそ毘沙門天のご加護でしょう」
幽々子「……うーん……」
妖夢「幽々子お嬢様っ!」
幽々子「あら、妖夢?おはよう……なんだかお腹が空いちゃったわ、御飯にして頂戴」
星「残念ながら、この辺りの食料一切は食い尽くされています」
幽々子「まあ!そんな酷い事をするなんて許せないわ。妖夢、懲らしめてあげて」
妖夢「…………『未来永劫斬』!」
幽々子「きゃーっ、なんでーっ!?」
妖夢「後ろです!」
星「むっ!?これは戻り弾幕?……弾幕がお握りに見えましたが……ではこれは彼女の技?」
妖夢「間に合いませんでしたか……かくなる上はこの魂魄妖夢、刺し違えてでもお嬢様を止めます!」
星「待ちなさい、確かに物凄い弾幕ですが、それほどの覚悟が必要とは思えません」
妖夢「この技は、幽々子お嬢様の最大級の奥義なのです」
星「彼女の……?確か、西行寺無余――」
妖夢「はい、『西行寺無余御飯』です」
星「何か違う気もしますが」
妖夢「『西行寺無余涅槃』を表とすれば、『西行寺無余御飯』は裏の奥義……しかしその結末はどちらも同じです。
あの技は周囲の食料全てを吸い集め、いつか満腹になった時、至福の絶頂の中で成仏してしまうのです」
星「確かに亡霊ですから、満たされれば成仏もしそうな物ですが……おっと(がしっ)」
ミスティア「ありがとう~!もう屋台ごと吸われた時はおしまいかと思ったわ」
妖夢「そういう訳ですので、これにて御免!」
星「まあ待ちなさい。そういう訳なら、むしろ私が……いや、私とこの宝塔が何とかしましょう」
妖夢「しかし、その宝塔で何を……」
星「とりあえず、見ていて下さい。命を賭すのは、その後でも遅くはありません。とうっ!」
ミスティア「あれ!?自分から吸い込まれに行っちゃったよ!?」
妖夢「宝塔を幽々子様に向けて構えていますが……」
星「全てを吸い込む姫の影よ、魔界をも照らす法の光を受けなさい!『レイディアントトレジャー』!」
ミスティア「光が……!」
妖夢「でも、幽々子様が吸い込んで……!」
水蜜「いえ、拮抗しています。そして光を吸うために、食料を吸う力が弱まりました」
妖夢「では、このまま押しきれば……!」
星「そして法の光によって、元の姿へと還りなさい!『コンプリートクラリフィケーション』!」
水蜜「光が……広がって行く……」
妖夢「幽々子様の影が、光に包まれて……」
星「浄化完了!」
妖夢「!幽々子様っ!(はしっ)」
水蜜「どうなる事かと思いましたが、何とかなりましたね」
星「これこそ毘沙門天のご加護でしょう」
幽々子「……うーん……」
妖夢「幽々子お嬢様っ!」
幽々子「あら、妖夢?おはよう……なんだかお腹が空いちゃったわ、御飯にして頂戴」
星「残念ながら、この辺りの食料一切は食い尽くされています」
幽々子「まあ!そんな酷い事をするなんて許せないわ。妖夢、懲らしめてあげて」
妖夢「…………『未来永劫斬』!」
幽々子「きゃーっ、なんでーっ!?」