東方ファイトスレ @まとめウィキ

12スレ第14戦

最終更新:

匿名ユーザー

- view
だれでも歓迎! 編集


とある薄暗い密室。その中で、二つの物体がビデオを鑑賞していた。
画面の中では、偉そうに腕を組んだ文がゆっくりとしゃべっている。
『ジャッジ内容は述べた通り。なおただ計るだけではなく、妖怪の山にいる私に伝えることも任務です。
 これもまた重要な任務……この段階で失敗するとこうなります』

~花映塚での一幕~
「どうしたんですかチルノさん……え? 紅白にひどいこと言われた? 
 別にあんな貧乳巫女の言うことなんて気にしなくてもいいんですよ」
「そうね! あんな貧乳巫女の言うことなんて気にしなくても……」
「……もっかいぶちのめされたいようね、この薄汚いまな板どもが」
「「げぇっ、霊夢!(ジャンジャーン)」」

『……と、伝達に失敗した場合はこうなります。では、健闘を祈りますよ』
こうして両者の戦いは始まった。
先に博麗神社に現れたのは怨霊。彼(?)は境内の掃除をしている霊夢に会うや否や、こう言った。
「あなたのスリーサイズはいくらですか?」
「帰れ」
お札を投げつけられて怨霊がふっとんでいった数十分後、ようやくゆっくりが現れる。
「うわ、なにこのへちゃむくれ」
「俺俺、魔理沙なのぜ」
(口調からして怪しい……)
「賽銭入れに来たんだぜ」
「!!」
固まる霊夢。
しかもゆっくりが口にくわえて引きずっている財布は、じゃらじゃらと音を立ててあからさまに中身を誇示している。
なんとか平静を取り戻しながらも霊夢がちら見していると、金属音を立てながらゆっくりは賽銭箱にお金を投入した。しかも結構な額。
境内を箒で掃きながらも喜色を隠せない霊夢に、ゆっくりはにま~っとイヤな笑顔を向けた。
「もっと入れてほしいみたいだぜ?」
「べ、別にそんなこと……」
「じゃ帰るのぜ」
「い、いやその、お金に余裕があるならもっと入れてほしいかな~って……」
「なら、スリーサイズ計らせてほしいんだぜ」
むぐ、と押し黙る霊夢。その後押し問答が続いたものの、ゆっくりが追加で賽銭を投入すると霊夢はあっさり折れた。
神社に上がって大人しく脱ぐ霊夢。口を使ってメジャーを巻くゆっくり。シュールである。
こうしてスリーサイズ測定はあっさり終わった。
「計らせてあげたんだからちゃんともう一度賽銭入れてよ」
「賽銭の額にゆっくりサティスファクションしていってね!(じゃらじゃら)」
「サティスファクションしたわ、帰っていいわよ」
それを聞いたゆっくりは三度賽銭を入れて帰路に着こうとし……突如、見えない障壁に行く手を阻まれた。
――霊夢の結界だ。
「……と思わせておいて、ばかめ、死ね!」
同時にゆっくり魔理沙の脳天に深々と陰陽玉が突き刺さり、そして――

数時間後、妖怪の山。
まったく音沙汰のない両選手に、文がどちらも任務失敗かと思い始めたその瞬間……ふらりと怨霊が現れた。
「あややややや、無事だったみたいですね。それで、どうでしたか」
「わかった」
文の問いに、怨霊ははっきりとイエスを返す。これは決して嘘ではない。
実はあの場には、密かにさとりが隠れていた。そう、怨霊はお燐に頼んで援軍として彼女を呼んだのだ。
スリーサイズを聞かれれば、どんな対応をするにせよ心の中で本当の数字を思い浮かべる可能性がある。
仮にその時は思い浮かべなくても、後続のゆっくりが行動した時というチャンスが残っている。
あとはさとりがそれを読み取り、怨霊は彼女に聞けばいいというわけだ。
「上から77、54、76」
「よしやっぱり勝ってたああああああ! 誰がまな板ですかこの土管体型め!」
「…………」
「はっ! っと、というわけでこの勝負怨霊の勝ちです! せっかくですし祝勝会でも……
 あれ? なぜ怨霊が速攻で逃げていってるんでしょうか?」
そう言った文の肩をぽん、と叩く人影がひとつ。凄まじい殺気に震えながら文が振り向くと……
「話は聞いたわ……ちょーっと境内裏まで来ましょうか?」
そこには冷たい笑顔を浮かべた霊夢が、ボロ雑巾のようになっているゆっくりを引きずって立っていたのだった。













































+ タグ編集
  • タグ:
  • 幽霊
  • 霊夢
  • 調査
  • ゆっくり
  • 他スレキャラ
  • モブキャラ
  • さとり
ウィキ募集バナー