50スレ第20戦 - 東方ファイトスレ @まとめウィキ

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霊夢「うあいっづぁああ！　あたっ、痛っ、ちょ、ちょっと、うあ涙出てきた」
紫「一名様ご案内～♪」
霊夢「ああっ！？」（未だ混乱中）

早苗「ぎぇえああああああ！！　ちょ、いたっ痛い痛いシャレになんないこれっ！」
紫「二人目も神隠し～♪」
早苗「へあっ！？」（やっぱり混乱中）

文「さあ今回のファイトは一瞬の勝負！　スキマで落ちてきたお二人は今すぐこの場で笑ってください！
　　　シンキングタイム無しの待った無し一回勝負！　アーユーレディ！？」
霊夢・早苗「え、え、え！？」
文「まあ待たないんですけどね！　行きますよ、３、２、１、アクション！」

霊夢の一瞬の思考：
（何よ何よこれ東方ファイト！？　ていうかもう始まってる！？　あ、文がカメラ撮ろうとしてる！　こ、こんな格好悪いところ見せられない！）
早苗の一瞬の思考：
（スキマ――カメラ――ファイト――勝負と報道は信仰に必須――全ては、この一瞬のために！）

次の瞬間、文が撮った二枚の写真。
霊夢――涙目で顔は引きつってはいるが、なんとか笑顔を作ることには成功。ただし痛みをこらえているため顔は真っ赤で、眉根にも少ししわが寄っていて、お世辞にも女の子として可愛らしいとは言えない。
早苗――こちらは、完璧な営業スマイル――を通り越して、もはやアルカイックスマイルになっていた。これまさに慈母の微笑み、全てを許し受け入れるその尊顔は、まさに現人神に相応しい。

文「この勝負、霊夢さんの勝利です！」
早苗「ええっ、なんでですか！　私、自分でもびっくりするぐらい完璧にできたと思ったのに！」
文「完璧すぎます。正直、私でもこの顔見続けたら信者になっちゃうかと思ったくらいです。これは新聞には載せられません、読んだ人全員が早苗さんの信者に転ぶんじゃないかってくらいです」
早苗「だったらなおさら私の勝ちじゃないですか！？」
文「勝負は『可愛い笑顔を見せること』です。こんな、幻想郷全域を洗脳させかねない笑みを可愛いと表現することは不可能です。
　　それに比べて霊夢さんの一生懸命にガマンしながら笑う顔の何と可愛らしいこと。
　　こうやって人間らしい弱みを見せてくれると、普段近づきがたい巫女様が、ぐっと親しみやすくなるんですよねー。
　　と、いうわけで、明日の朝刊の一面はこれで決まりですね！　それでは私はこれにて失礼！」
霊夢「待ちなさい、新聞に載るなんて聞いてない……っ痛゛ぁああ！？　なんでここにもタンスが！？」

紫「文と組むと、焼き増しを優先して回してもらえるから助かるわ。今後もこの調子でお願いね」
文「私としては、霊夢さんが絡まない時も同じように手伝ってもらえると助かるんですけど……まあ、それはさすがに欲張りすぎですね。今後もよろしくお願いします」

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アピール 文 早苗 紫 霊夢