53スレ第5戦 - 東方ファイトスレ @まとめウィキ

---

？？？「うわぁ～ん！」
妖夢「あれは幽々子お嬢様の悲鳴！……どうされました幽々子お嬢様！（すたっ）」
桜幽々子「うわぁ～ん！お化けぇ～！」
幽々子「そりゃ確かに私は亡霊だけど、この場合お化けは貴女の方でしょうに」
妖夢「ゆ、幽々子様が二人！？これは一体……」
幽々子「春も近いし出てきちゃったんじゃないの、墓石の下から」
妖夢「虫じゃないんですから」
桜幽々子「よーむぅ……お化けぇ……（うるうる）」
妖夢「（きゅんっ）……成敗っ！」
幽々子「なんで私が成敗されなきゃならないのよ」
妖夢「はっ、申し訳ありません幽々子様！」
桜幽々子「構わないわ、妖夢。やっちゃって！（ぎゅっ）」
妖夢「いえ、幽々子お嬢様、抱き付かれるとやっちゃうもなにも動けないんですが……」
幽々子「……あーいいわねー妖夢はモテモテでー」
妖夢「そういう訳じゃないと思います、幽々子様」
映姫「……これは一体如何なる運命の悪戯でしょうか」
桜幽々子「ひっ！閻魔様……（こそこそ）」
妖夢「大丈夫ですよ幽々子お嬢様。きっと東方ファイトの呼び出しですから」
映姫「その通りです。そして今回の対戦者はそちらの貴女」
桜幽々子「わ……私？何もしてないわよ？」
妖夢「とりあえず幽々子お嬢様には道中説明します」
映姫「お願いします」

映姫「で」
小町「いやその」
美鈴「私は漸く真理に到達しましたお嬢様こそ最高お嬢様こそ至高お嬢様こそ究極ああこの場合むしろ
お嬢様と書いてカリスマとルビを振るべきでありますがそんな事はお嬢様を愛する心を持った者には
既に当然の素養として備わっているべきでありむしろロリスマとルビを振って愛を深めるに至るのが（略）」
映姫「何ですかこれは」
小町「紅魔館が乗っ取られたーの罰として三食昼寝抜きだったそうなんですが、
そこにあのメイドが徹底教育を施した結果こうなってしまったというかなんというか」
桜幽々子「よーむー、あの人怖い……」
妖夢「大丈夫ですよ幽々子お嬢様、直に戦うようなお題でしたら私が代わります」
小町「いやそこさらっとルールに割り込まないでおくれよ」
映姫「まあ大丈夫でしょう。ちなみに今日のファイトは『スレ住人にチョコレートをあげる』です」
妖夢「よかったですね幽々子お嬢様、平和なファイトみたいですよ」
小町「チョコレートを片端から食べちゃうなんて事にならないだろうねぇ……」
桜幽々子「そんな事しないわよ、胸焼けしちゃうわ」
美鈴「既に食事などという野蛮な習慣とは決別しました今の私はお嬢様への愛で動く言わばお嬢様駆動（略）」
映姫「ではファイト開始で」

桜幽々子「（ふんふんふーん）ねぇ妖夢、妖夢はチョコは甘い方が好き？苦い方が好き？」
妖夢「えっ、今回渡すのはスレ民の皆さんですよ」
桜幽々子「（じぃー）」
妖夢「（もじもじ）……その、程好く甘い方が、好みです」
桜幽々子「じゃあそうするわね。すぐ出来るから待っててね」
妖夢「はぁ……（幽々子様とは別の意味で勝てない……）」

美鈴「（ぐつぐつことこと）」
小町「案外真面目にチョコを作ってるんだね」
美鈴「勿論これをお嬢様に食べて頂く事こそが我が喜びであり本来はこの迸る血潮を飲んで頂くのが（略）」
小町「……ああ、うん。いいんだ、お題だけクリアしてもらえれば」

映姫「途中経過を端折って出来上がった訳ですが」
妖夢「幽々子お嬢様、提出して下さい」
桜幽々子「はい（ちょこん）」
映姫「……その抱えた大きなチョコはお題用ではないのですか？」
桜幽々子「これはねぇ（くすっ）」
妖夢「（ぞくり）」
桜幽々子「もちろん妖夢の分よ。残さず食べてね」
妖夢「えっ！？うっ、あっ、はっ、はいっ、いただきま……」
幽々子「はいそこまで。没収よ、没収」
妖夢「えぇっ！？ゆ、幽々子様っ！」
桜幽々子「そんな……ひどい……」
妖夢「ほら、幽々子お嬢様もああ言ってるじゃないですか！」
幽々子「……ねえ妖夢、あなた私の能力を忘れちゃった？」
妖夢「へ？」
幽々子「そっちの私が妖夢を大好きになって、どうすると思う？」
桜幽々子「……」
妖夢「……え？え？」
桜幽々子「……ねぇ妖夢、妖夢は……チョコを全部食べて……私と一緒に、来てくれるよね……？」
妖夢「ゆ……幽々子、お嬢様……？」
幽々子「こっちにいらっしゃい、妖夢。直に触れるには毒が強過ぎるわ」
桜幽々子「……妖夢、私……寂しいのよ……ねえ、いいでしょ？……一緒に……」
妖夢「……幽々子お嬢様……」
幽々子「そこまでよ。妖夢、未熟者が他人を救おうなんておこがましいわよ？」
妖夢「うっ……はい、幽々子様……」
桜幽々子「そんな……そっちの私の方が、私よりいいって言うの、妖夢……！？」
妖夢「…………すいません」
桜幽々子「……そう、こうなったら実力行使で――」
紫「残念だけど、そうは行かないのよねぇ（スキマ）」
幽々子「遅いわよ、紫」
紫「ごめんねぇ、藍が起こしてくれなくって」
妖夢「幽々子様……私……」
幽々子「……何も言ってあげられなかった事を悔やむなら、もっと色々知らないと、ね？」
妖夢「……はい」
映姫「結局目覚めた理由も不明なままですが」
紫「さあねぇ、桜だけに狂い咲きでもしたんじゃないかしら」
小町「……それより、あの妖怪桜は大丈夫なのかい？」
紫「ああ、それなら」

西行妖「……」
衣玖「……（こくこく）」
西行妖「……」
衣玖「……（うんうん）」

紫「空気を読んだ誰かさんが話し相手になっててくれたから大丈夫だったみたいよ」
映姫「それはよかった」
小町「えっ、ここツッコミ無しですか！？」
美鈴「では私はこのチョコレートを持ってお嬢様の元に馳せ参じこれを食して頂く系の使命がありますのでこれで！」
小町「おーい、お題……って早いなぁ……本当に三食抜いてるのかね」
映姫「……ところで先程取り上げたチョコは何処に？」
幽々子「あら、どこにやったかしら？」

美鈴「さあお嬢様このチョコレートを！そしてこのチョコを！さらにこのチョコを！」
レミィ「は？なんで私がチョコレーむぐぐめーりんやめなひゃはぅっ！？（ぱたり）」

映姫「それで、その残ったチョコはどうします？」
幽々子「どうするの、妖夢？」
妖夢「えっ！？……はい、ファイトのために使って下さい」
幽々子「妖夢は要らないの？」
妖夢「いえ……本当は欲しいです。でも、これを誰かが受け取って喜んでくれて、ファイトで勝てたら……
それがあの幽々子お嬢様が起きてきた証になるんじゃないかな、って」
映姫「結構です、その判断、善行ですよ」
幽々子「味気ない言い方ねぇ」
映姫「そういう性分なもので」
妖夢「うふふ……それじゃ皆さん、幽々子お嬢様のチョコです。はい、どうぞ」

---

体調変化 分身 妖夢 幽々子 性格変化 美鈴 西行妖