紫VSエリーの隠れんぼ対決！
お互いに一回ずつ鬼を行い、３０分の制限時間内に相手を見つけられれば勝ち星がつく。
もしも両者に勝ち星がついたのなら、勝負はドロー、隠れんぼ２戦目が行われることとなる。
公正なじゃんけんの結果、先に鬼をつとめるのはエリーとなった。
「もういいかい？」
かかるエリーの声、しかし返事は帰らない。
そうして十数回のもういいかい、の後にようやくもういいよ、と返される紫の声。
聞こえた声だけを頼りに声の方へ向かうエリー。
エリーは思う。電車はあれだけ大きいのだ。見つけるなんて朝飯前だ、と。
はたして彼女の予想は当たっていた、目に入った電車の影に、勝ちを確信して走るエリー。
しかし。
「なによこれ……」
そこにあったのは大量に、されど整然と並べられた列車の群れ。
スキマに隠すのは反則、しかし、スキマから列車を出すのは反則ではない。
エリーが何度も「もういいかい」と声をかける間に、紫は外の廃線列車を大量に幻想郷に集めたのだ。
こうなってしまえば、列車の細部を覚えていないエリーがとれる手段はひとつ。
列車の中の紫を発見し、それでもって列車が415系であると証明するしかない。
しかし、３０両を越える列車を隅から隅まで探す時間は、既に残されてはおらず……。
勝ち星を逃して心が折れたエリーに、鬼となった紫のスキマから隠れきる気力もまた、なかったのであった。
お互いに一回ずつ鬼を行い、３０分の制限時間内に相手を見つけられれば勝ち星がつく。
もしも両者に勝ち星がついたのなら、勝負はドロー、隠れんぼ２戦目が行われることとなる。
公正なじゃんけんの結果、先に鬼をつとめるのはエリーとなった。
「もういいかい？」
かかるエリーの声、しかし返事は帰らない。
そうして十数回のもういいかい、の後にようやくもういいよ、と返される紫の声。
聞こえた声だけを頼りに声の方へ向かうエリー。
エリーは思う。電車はあれだけ大きいのだ。見つけるなんて朝飯前だ、と。
はたして彼女の予想は当たっていた、目に入った電車の影に、勝ちを確信して走るエリー。
しかし。
「なによこれ……」
そこにあったのは大量に、されど整然と並べられた列車の群れ。
スキマに隠すのは反則、しかし、スキマから列車を出すのは反則ではない。
エリーが何度も「もういいかい」と声をかける間に、紫は外の廃線列車を大量に幻想郷に集めたのだ。
こうなってしまえば、列車の細部を覚えていないエリーがとれる手段はひとつ。
列車の中の紫を発見し、それでもって列車が415系であると証明するしかない。
しかし、３０両を越える列車を隅から隅まで探す時間は、既に残されてはおらず……。
勝ち星を逃して心が折れたエリーに、鬼となった紫のスキマから隠れきる気力もまた、なかったのであった。
紫 WIN!
