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15スレ第30戦

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紅魔館妖精メイド隊(with十六夜咲夜) vs永遠亭兎イナバ隊(with優曇華&てゐ)
お題は肉を食う。

「というわけで、食べてください。制限時間は2時間。より沢山食べた方の勝ちです。参加者はリーダー含めて50名までとしましょう」
さほどきつい勝負ではないはずだが、なぜか一同から悲鳴が上がる。
まず、ウサギは草食性である。
草食性動物は長い消化器官を持っているが、それは消化完了に時間がかかるということでもあり、肉類を食べると腸内で腐敗を起こしかねない。
要するに食べるとお腹を壊す。

一方妖精は自然の具現であり、肉食も不可能ではない。ただ、一部の例外を除くと体がかなり小さい。
単純な摂取可能量が小さく、また普段食料に困るということもないため「食いだめ」の習慣もないのだった。

勝負は唯一の人間である咲夜を含み、妖精も量が少ないとはいえ食べられないわけではない紅魔館チーム優勢かと思われた。
が、単純な摂取可能量は永遠亭に分がある。
確かにイナバは消化はまともにできないし、その後お腹を壊すとはいえ「胃に詰め込む」ことだけは可能なのだった。

試合開始から一時間が経過した所で紅魔館側は咲夜が3人前、妖精たちがそれぞれ0.1人前食べてどうにか8人前を完食。
一方永遠亭側はうどんげと献身的なイナバ数名が4人前食べていたが、既に体の不調を訴える者も出始めており、他のイナバ達が二の足を踏んでいた。
うどんげが必死で説得するが、彼女も顔色が悪くむしろ逆効果になっていた。
「てゐ、あなたも早く食べて!」
「そういわれても、無理なものは無理だって。それにそんな青い顔してたらみんな怖がるだけだよ」
「でも、このまま負けたら師匠に何をされるか……」
「……じゃあ、ちょっと待ってて」

てゐが一度姿を消し、数分後に慌てて戻ってくる。
「み、みんな! なんか永琳様が『お腹を壊すというだけで肉を食べようとしないなら肉食性に改造する』って言ってるよ!」
……まさか、いくらなんでも。
全員がそう思ったが、もしもそんな事をされたら取り返しがつかない。
「それを食べるのと、わたしと一緒に永琳様のところに行くの、どっちがいい?」
それでも迷うイナバたち。てゐは痺れを切らしたように一人のイナバの手を引っ張り、強引に連れて行った。
段々遠ざかっていくイナバの悲鳴。それを聞いて青ざめる一同。

その後、悲鳴を通り越して絶叫に近い声が響き渡り、
先ほどのイナバが泣きながら戻ってきて、一同が唖然として見守る中必死で肉を食べ始めた。

そして、外から足音が近づいてくる。一人はイナバではない……というか、明らかに永琳の足音だった。
さらに途切れ途切れの話し声も聞こえてくる。
「すみません …… お手数をかけて すぐに ……」
「別に …… 怖がるのも無理は …… 仕方がない ……」

イナバたちは文字通り総毛立ち、我先にと肉を食べ始めた。
ほどなく永琳がやってきて、イナバたちの形相を見て軽く驚く。少し値踏みするように様子を見ていた。
「まあ、これならまだ大丈夫そうね。準備はしておくから、よろしくね」
「はい。何かあったらすぐに連れて行きます」
「じゃあ、みんな頑張ってね?」
その会話を聞いたイナバ達の食べる速度はさらに上がるのだった。

「制限時間終了。紅魔館チーム11人前、永遠亭チーム14人前。永遠亭チームの勝利です」
咲夜は時間停止などでどうにかもう少し食べようと頑張ったが、元来大食いではないため+2人前が限界だった。
妖精の中にも頑張った者はいたが、いかんせん許容量の小ささはどうにもならなかった。
永遠亭側は倒れるイナバも出るなど凄惨な有様だったが、全員が心底安堵した様子だった……
映姫に何事か囁かれたてゐだけは顔を引きつらせていたが。

その後、イナバ達は見事に全員がお腹を壊した。
しかも永琳から必死で逃げようとするため、重症化して倒れるまで治療できない例が続出。
全員が完治するまでにかなりの時間を要したという。

勝者 永遠亭兎イナバ隊(with優曇華&てゐ)














































































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