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15スレ第39戦

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匿名ユーザー

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呑んべえのレミリアvsスーさん。お題はシンクロナイズドスイミング。

「あぁ? そんな事が出来るわけないじゃないの」
いきなり競技内容にいちゃもんをつけるレミリア。ぶっちゃけ酔っている。
しかしレミリアのいうことももっともではある。吸血鬼は流水に弱い。
全く変化のない水ならともかく、演技をすればするだけ流水に近くなっていくシンクロは無理がある。
「お嬢様、いい方法が……」
咲夜は親身に対応しているように見えるが、その表情は酔った上司をあやす部下のものであった。
「……なーるほど。さすが咲夜! 名案じゃないの~」
そしてあっさり咲夜に乗せられる酔っ払い。

試合当日
紅魔館付近の湖にて。
紅魔館代表は呑んべえのレミリア&咲夜&美鈴である。
「司会進行の映姫です。解説のアリスさん、勝負のポイントはどのあたりになるでしょうか?」
「解説のアリスです。とにもかくにも、流水が苦手な吸血鬼であるレミリア選手が最後まで演技できるかですね。最後までやり遂げる事さえできれば相手は鈴蘭。不戦勝になるでしょう」
演技開始。曲はかの有名な白鳥の湖である。しかし。
「気化冷凍法!」
レミリアの意味不明な掛け声と共に湖が凍結した。

「……解説のアリスさん。これは何事でしょうか」
「ジョジョの奇妙な冒険第一部に登場する気化冷凍法ですね。生体から水分を気化させ、熱を奪って凍結させる技ですが……」
「湖は生体ではありませんが?」
「……多分湖のプランクトンとかから熱を奪っているんでしょう。凍ったらもう流水ではありませんから、演技は最後までできそうですね。他の二人が動けないので可能な限り減点はされるでしょうけど」
レミリアは人間を超越した身体能力を駆使し、凍結湖を力ずくで粉砕しながら演技を続けた。
なお咲夜は付近の時を止めて演技終了まで耐久しており、美鈴は本当に凍結しながら我慢している。
そしてどうにか演技終了。
「結果が出ました。呑んべえのレミリアチーム。0.01点」
「……あれはあれで凄かったので少し気の毒な気もしますけどね」


そして鈴蘭のスーさんチームであるが。
何故か、この日鈴蘭畑を未曾有の大洪水が襲っていた。
いや、何故かも何も、酔っ払って手に負えなくなったレミリアが「鈴蘭がシンクロナイズドスイミングできる運命」を呼んだ結果なのだが。
鈴蘭は低地に咲く花であり洪水には弱い。鈴蘭は何故か透明度が極めて高い局地的大洪水に飲み込まれ翻弄されていた。

今更言うまでもないが、鈴蘭はとても可憐な花である。
チューリップやヒマワリのように大きな花を咲かせる事もなく、花弁は純白そのもの。
茎はその小さな花でさえも支えきれないほど細くか弱い。

そんな花が、無慈悲な自然の猛威の前に押し流されようとしている。
それを見て、真っ先に動いたのは当のレミリアだった。
流水どころか濁流と化している水の中に突入し、一抱えの鈴蘭をすくい上げる。
濁流は容赦なくレミリアを岸壁に叩きつけるが、気合を振り絞って体を動かし、這い上がってはまた飛び込む。

実際、掌ほどの土と共に押し流される鈴蘭は誰にとっても守るべきものと思えただろうし、
それに何度でも手を差し伸べる少女はおとぎ話の一場面のようだった。
その少女がこの事態を引き起こしたという事を考慮しなければ、ではあるが。

幸い鈴蘭畑はかなりの被害を受けたものの壊滅には至らず、無理をしすぎてぶっ倒れたレミリアも一週間ほどで回復した。
また、悪いことばかりでもなく、洪水で流された鈴蘭やその種子の一部は人里付近に根付き、やがては人々に愛される花の一つになった。

鈴蘭畑に住む人形メディスン・メランコリーも荒ぶる自然やその結末に思うところがあったようで、
紅魔館に鈴蘭を株分けしに訪れたりしているようである。
なお、試合はレミリアとメディスンが勝利を譲り合う形になったが、
肝心のスーさんが特に意思表示をしなかったためレミリアの意向が尊重され、スーさんの勝利となった。

勝者 スーさん
































































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