幽香はあせっていた。このスレでは出番が多いのになかなか勝てない。
しかも今回の相手はあのゆっくりれいむ。ただの饅頭に負ける訳にはいかない。
しかも今回の相手はあのゆっくりれいむ。ただの饅頭に負ける訳にはいかない。
ついに賽銭ハウマッチ勝負が始まった。
四季映姫がお互い解答を書いたフリップを提示するよう指示する。
四季映姫がお互い解答を書いたフリップを提示するよう指示する。
幽香の解答は「0」だった。この解答に観客も「まあそうだろう」と納得顔。
しかし幽香のこの答えは安直な考えによる物ではない。
実は幽香は事前に神社に咲く花から情報を集め、最近は賽銭箱には誰も近づいていないという事を知っていたのだ!
しかし幽香のこの答えは安直な考えによる物ではない。
実は幽香は事前に神社に咲く花から情報を集め、最近は賽銭箱には誰も近づいていないという事を知っていたのだ!
卑怯というなら言うが良い。勝負は…勝てば良かろうなのだーッ!
一方ゆっくりれいむはまだゆっくりとテロップに何かを書いていた。もちろん口を使って。
いやさすがにそれはおかしい。いくら何でもそこまで書くのに時間がかかるほどの金額が入っている訳はない。
お決まりの「ゆっくりしていってね!!」とでも書いているのだろうか?
いやさすがにそれはおかしい。いくら何でもそこまで書くのに時間がかかるほどの金額が入っている訳はない。
お決まりの「ゆっくりしていってね!!」とでも書いているのだろうか?
ゆっくりれいむがゆっくりとテロップを提示した。
そこに書いてあった文字は…
「priceless!!」
幽香は雷に打たれたような衝撃を受けた。そうだ…神社の賽銭とはすなわち信仰の証。「金額」などという価値観はありえないのだ!
つまり「金額を予想する」という勝負方法自体が間違い!もし解答を示すとなるとなれば…この「priceless」以外に正解はなかったのだ!
つまり「金額を予想する」という勝負方法自体が間違い!もし解答を示すとなるとなれば…この「priceless」以外に正解はなかったのだ!
幽香が静かに微笑みこう言った。
「私の負けね…。私は勝負にあせるあまり何か大事な物を見逃してしまっていたようだわ…
そう、まさしく『ゆっくりしていってね!!』の精神を…!」
「私の負けね…。私は勝負にあせるあまり何か大事な物を見逃してしまっていたようだわ…
そう、まさしく『ゆっくりしていってね!!』の精神を…!」
観客も口々に語り合う。
「私たちはゆっくりに大事な事を教わったようですね…やはり信仰とはお金とは関係ありません。私も肝に銘じて布教活動をしましょう」
「ああ、私も神社に来た時、たまに気まぐれで賽銭入れたりしていたが、今度からは本当に大事な時だけ賽銭を入れる事にするぜ」
「私たちはゆっくりに大事な事を教わったようですね…やはり信仰とはお金とは関係ありません。私も肝に銘じて布教活動をしましょう」
「ああ、私も神社に来た時、たまに気まぐれで賽銭入れたりしていたが、今度からは本当に大事な時だけ賽銭を入れる事にするぜ」
こうして人々の心に大事な何かを芽生えさせ、この戦いは幕を閉じたのであった。
霊夢「……ゆっくりした結果がこれかよ!!!!!」