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5スレ第20戦

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匿名ユーザー

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世紀末バスケ――それは某世紀末救世主伝説のような退廃した世界を、
バスケットボールというスポーツで象徴するという、スポーツとしては矛盾した競技である。
ちなみに実際にどう退廃しているかというと、
  • ゴールリングが人数×3(今回は12個)あり、どのゴールに入れてもシュートした人の得点になる。
  • ボール無制限。次々とコートに放り込まれるボールをどんどん使っていく。
  • 能力使用自由。空を飛んでもいいよ。
  • 拳法使用自由。ボール壊してもいいよ。
  • 直接攻撃は禁止だけど、不可抗力なら致し方なし。パスが顔面に当たるくらいはよくあることだよね。
  • ちなみに3ポイントシュートはコートがリングに囲まれているというおかしな具合なので認められない、
 シュートはフリースロー以外は全部2点で計算。

という無茶ぶりである。

というわけで試合開始。
初っ端、一人だけテンションが不自然なほど高いジャギが
コートに放り込まれたボールを奪い、ダンクシュートを決める。
そしてそのボールを抱え込んだまま、どこからともなく取り出したショットガンで、
それ以外にコートに放り込まれるボールを次々と撃ち壊し始めたのだ。
審判長のヤマザナドゥは、その時点で反則を言い渡そうとしたのだが、
それより早く霊夢が「なんだ、弾撃ってもいいのか」と解釈し、
ジャギが放つ銃弾を小サイズの結界で食い止めつつ、ホーミング座布団でボールを確保。
反則を言い渡し損ねた映姫、どうせデタラメな競技なんだし、とそのまま続行させてしまう。
またその際、結界で止められた流れ弾でジャギが抱えていたボールが破裂。
怒ったジャギが霊夢のシュートを銃や自分の体で止めようとするが、
霊夢ののらりくらりとした陰陽玉シュートはほとんど止められず、ほとんど止められずじまい。
だがここは早苗が頑張った。こちらも結界と星弾幕でゴールを守り、ことごとくのシュートを食い止める。
だがその時、その止めたボールが次々と、たまたまジャギの後頭部に当たり、ジャギはあっけなく気絶してしまう。

これでジャギは退場、霊夢・トキチームの圧倒的有利と思われたのだが、
心優しいトキがここで、ジャギの容態確認と治療のために離脱してしまう。
まあいい、早苗一人なら私だけでも何とかなるだろう、
そう思った霊夢が次の瞬間に目にしたものは、
ジャギの行動から何かの天恵を得た早苗の、次々とゴールリングを根元からへし折っていく姿だった。
しかも早苗、折ったリングを重ねて抱え、
その抱えたリングに次々と、そのへんに落ちているボールをくぐらせ始める。
こうすれば確かに理屈の上では、ゴールリングにボールをくぐらせた数だけ得点なのだから、
例えば早苗が重ね持っているリングの数を5とすれば、
3個ボールをくぐらせたなら、シュート15回分の得点ということになる。
これはまずいと、霊夢も遅ればせながらゴールリングをへし折り確保、
だがやはり出遅れた分、早苗のほうが圧倒的にリングの数が多い。
ここから、試合はゴールリングの奪い合いを主とした泥沼の展開に陥った。
直接攻撃にならないよう、バスケットボールや相手が持っているリングを介して攻撃と防御を繰り返す二人。
そんなこんなでいつもの弾幕戦に異色要素を加えたような光景が繰り広げられた末に、タイムアップ。
さあ得点は、どっちの勝ちだ!? 霊夢と早苗が、同時に審判、映姫様のほうに向き直る。
そして、四季映姫は厳かに結果を告げた。

「2対0で、早苗・ジャギチームの勝利です」

当たり前である。破壊したリングにいくらボールを通したところで、得点に認められるわけが無いではないか。
だいたい、いくらリングを破壊したところで、リングは既に咲夜の瀟洒な日曜大工パワーで割と早い段階で新調されている、
霊夢たちが気付かなかったのは、「なんで私がこんなことを」と咲夜のやる気が低かったためにちょっとだけ設置が遅れたことと、
霊夢と早苗が弾幕とリングの奪い合いのほうに気を取られすぎたためだった。
結局、得点と認められたのは、最初にジャギが決めたシュート一本だけだった。

あまりといえばあまりの結果に、霊夢と早苗は試合終了後は脱力放心状態だったという。
ちなみに介抱されたジャギは、トキに礼も言わずに(自分が勝ったことにも気付かずに)、
「俺の、名前を……」と呟きながら、一人寂しく立ち去っていった。
その背中を、トキは哀しい目で見送っていたのだとか。






























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