カタン定石

TECRAがカタンをやって感じた定石みたいなもの。
結構当たり前の事を言っているだけのような気もする。

1. 最初の陣取りはとにかく生産力を重視せよ(ただし4番目は除く)

生産力とは単純に期待値の合計です。
例えば周りが6, 9, 10の土地であれば、それぞれの出目が出る確率は5/36、4/36、3/36なので、生産力は12/36となります。
分母は邪魔なので、分子の部分を足して大きいところを取れば良いです。
6,8->5
5,9->4
4,10->3
3,11->2
2,12->1
とだけ知っておけばよいかと。

4番目の人だけはちょっと特殊で、あまり良い土地が残っていないことが多い代わりに、港を使ったプレイができる可能性があります。
どちらが良いかは盤面次第ですが、港プレイはある程度慣れた人でないと、資源を何につぎ込むかの判断ができず詰む恐れがあります。

そして陣取りに関してもう少し補足をしますと、

1-1. 資源の重要度は鉄≧麦>レンガ≒木>羊

プレイした感じ、資源の重要度はこんなものだと思います。
鉄や麦は常にそれなりの数が求められます。レンガや木は最長交易路を狙うのでなければ、序盤にある程度あれば十分。羊は全体を通して薄く必要になります。
同程度の生産力を持つ土地が複数あった場合は、鉄や麦が少しでも出やすいところを押さえるのが良いと思います。

1-2. 確率はなるべく均等の方が良い

例えば、6, 9, 12の土地も、4, 9, 10の土地も期待値は10になりますが、4, 9, 10の土地の方が安定します。
理由は簡単で、6や8の土地は盗賊のターゲットになりやすいからです。
盗賊の存在を考えると、5や9の土地は見た目以上に良い土地になります。(実際は6, 8の土地の価値が少し下がっているのですが)

1-3. 希少な資源を押さえるべし

盤面によっては特定の資源が出にくかったりすることがあります。(むしろしょっちゅうです)
そういう時はその中で少しでも出やすい土地を押さえることで、希少資源を手に入れ、交渉の場で優位に立つことができます。
ただし、自由貿易や港があるので、あまり過信はしないほうが良いです。

序盤の陣取りで気をつけるのはこんなところでしょうか。
序盤の陣取りはとても大切です。分かると思いますが。序盤の陣取りでゲームの8割くらいは決まると言っても過言ではないでしょう。
そして、ここからはプレイ中の定石です。

2. 手に入りやすい資源からプレイスタイルを決める

このゲームの目的は10点を集めることです。では如何にして10点を集めるか。
色々と方法はありますが、陣取りの時点で決まる手に入りやすい資源によって、何で達成すべきかが自ずと決まります。

2-1. 最長交易路+開拓地5+都市1+ポイント1

木とレンガが沢山手に入るのであれば、最長交易路を狙うと良いです。もちろん、他の開拓地の配置にもよるのですが。
ある程度道を伸ばしていくと港にたどり着くので、都市やカードの材料はその辺で調達してください。

2-2. 開拓地4+都市3

木とレンガ以外にも麦や羊がそこそこ手に入る人向け。最長交易路で競合するとなかなか勝てないのでうまくY字型の道を作って狭い盤面で沢山の家を立てると良いです。
序盤はやや内陸気味に陣地を構えて、道を海側に伸ばしておくと良いです。
港を押さえたら都市化をしていきましょう。カードが引けるのであれば、開拓地5+都市2+ポイント1狙いでも良いと思います。

2-3. 最大騎士力+開拓地1+都市3+ポイント1

自分はこのスタイルが一番気に入っています。
鉄と麦をがっちり押さえて、序盤から開拓地を都市化。カードを引いて騎士で場をコントロールし、引いたポイント数に応じて開拓地を建てて調整。
土地をあまり必要としないのでどんな盤面でもそこそこ戦えます。

2-4. 開拓地1+都市4+ポイント1

2-3はカードゲーム大好きな人向けで、こちらはもう少し鉄と麦に偏った人向け。とは言え、初期状態から開拓地を3つ作る必要があるので、鉄と麦以外の資源もそこそこ出ないと勝てません。
カードは余裕があれば引く。ポイント数に応じて、開拓地の数を調整。

大まかな分類としてはこんなものです。分かると思いますが、発展カードのポイント1は結構重要です。

3. カタンとは、皆でトップを蹴落とすゲーム

カタンの基本はこれだと思います。逆に自分が皆に狙われているときは、大抵自分がトップの時なので、甘んじて受け入れましょう。
逆にトップでない人を積極的に潰すのは無意味というかマイナスです(トップの人は好きにすれば良いと思う)。基本的な構図がトップvsそれ以外なので、その戦力を自ら減らすのではトップの思う壺です。そんなところで仲間割れをしていては、長期的に見るといつまでたってもトップを覆せません。

4. 資源は手元に貯めない

資源を手元に貯めすぎると、7が出た時に手札のロスが発生しますし、盗賊の対象にもなりやすいです。
理想を言うならば、毎ターン自分の番で資源を使い切るのがベストです(そんなことは無理なのですが)。

そのため、ある意味先行投資を積極的に行っていく必要があり、慣れないうちは何をすれば良いか悩んでしまいますが、だからこそ早いうちに自分のプレイスタイルを見極めて、何をすべきか考えると良いと思います。

5. 発展カードは常に1枚持っておけ

このゲームは多くの情報が公開情報として共有されます。
そのため非公開の情報である発展カードは非常に重要です。

また自分のところに盗賊が来たときのために、騎士のカードは常に手元に置いておきたいです。
仮に騎士でなかったとしても相手の牽制にはなりますし、使い所を間違えなければ基本的には強い力を持っているカードばかりです。
もちろん開拓地や都市化は重要なのですが、手元に発展カードを置いておき、場を自分に都合の良い方へとコントロールしていきましょう。

5-1. 発展カードの枚数と効果

発展カードは全部で25枚あり、その内訳は騎士14、ポイント5、発見2、独占2、街道建設2です。
騎士とポイントの効果は省略しますが、それ以外の効果は以下のようになっています。

発見:好きな資源2枚と交換 
 →基本的には自分に足りない資源を獲得するのに使う。また発見カードは7が出た時のカード枚数にも、盗賊で奪われる資源にもカウントしないので、見た目以上に使い勝手の良いカード。 

独占:好きな資源を1枚指定し、全プレイヤーからその資源カードを全てもらう 
 →タイミングさえ間違えなければ最強のカード。プレイしていると大抵出目が偏って、特定の資源が出続けることがあるので、その時に使うと良い。 

街道建設:道を2本伸ばせる 
 →道は別々の場所に1本ずつでもOK。最長交易路を狙う人が道を伸ばすのに使っても良いし、都市プレイをする人が希少なレンガや木を使わずに次の開拓地建設を行う場所を確保するのに使うのも良い。 

ざっくり書いて見ましたが、これらを意識するだけでだいぶプレイは変わってくると思います。



最終更新:2012年01月01日 00:23